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イカの養殖に世界初成功

◉近年はウニなどを、長野県などの内陸国で養殖する心にも盛んですね。ウニがキャベツをモリモリ食べるので、キャベツ栽培が盛んで、出荷する時に捨てられる一番外側の葉っぱをそのまま利用できますから。汚染水などを使っての増殖も研究が進んでいますが、沖縄科学技術大学院大学が、イカの養殖で画期的な研究成果を出したようです。物理学や化学だけではなく、農林水産関係の研究をしているんですね。

【イカの養殖に世界初成功 「温泉の仕組み」活用】産経新聞

日本の食卓に欠かせない存在なのに、漁獲量が急減している「イカ」。資源確保のため、約60年前から世界中で養殖の研究が行われているものの、なかなかうまくいかず、実現は不可能ともいわれてきた。だが沖縄科学技術大学院大学(OIST)の研究チームが、とうとう持続的な養殖システムの開発に成功し、5年後の商業化を目指して動き始めた。世界初の快挙の背景には、日本らしい「温泉の仕組み」を生かそうという、コロンブスの卵のような発想があった。

https://www.sankei.com/article/20220903-6P7ML63A2NP43B4H4L7C325OK4/

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、磯貝剛氏のイラストです。

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■頭足類は海の王者■

陸の王者は慶応大学、海の王者は頭足類。冗談はともかく、オウムガイが4億8000万年前のオルドビス紀には出現していて、直角貝の最大種のカメロケラス属はからの長さだけでも9メートル、全長最大で11メートルにも達しました。シルル紀にはアンモナイト類が出現し、それこそ世界中で大繁栄しています。研究者によっては、いやカンブリア紀からずっと続いているという人もいます。実際問題として、カンブリア紀のバージェス頁岩の怪物たち、アロマノカリスとか形状や機能的には頭足類に近いんですよね。

もちろん、世界中で大繁栄しているという点では、エビやカニの仲間である甲殻類こそが海の王者という人もいるでしょうけれど。いやぁ、甲殻類はそれこそ海水域だけでなく、淡水域にも進出していて、ほとんど陸上で過ごすものさえいますからね。世界の王者。タコやイカの仲間の頭足類はその点、陸上には進出できていませんしね。でも、深海のダイオウイカやダイオウホオズキイカのような巨大種もいて、生物資源としても巨大ですから。まさに海の王者、クラーケン。

■海産物を養殖するメリット■

イカだけでも、コウイカやアオリイカなど、多種多様な種類がいますしね。イカ自体は、煮て良し、焼いて良し、刺し身でも良し、さらに揚げて良し、干物にしても良しの万能選手。自分も寿司にしてもイカ焼きにしても、大好きです。しかし、イカの養殖は上手くいかなかったんですねぇ。曖昧な記憶ですが、集団でイカを飼うと、どうも種類によっては共食いを始めるようで。

イカの場合、アニサキスの問題もあります。でも、養殖ならばそこが避けられますからね。これは養殖のフグもそうで、養殖フグはフグ毒と呼ばれるテトロドトキシンが蓄積されないんですよね。テトロドトキシンはフグが生成するのではなく、細菌が生産したものを人手や貝類が生体濃縮し、それをさらにフグが体内に生体濃縮して、溜め込んでしまうんだそうで。養殖というと、天然物より下という美味しんぼ史観がまかり通っていますが、そんなこともないわけで。

■科学技術大学院大学への期待■

沖縄科学技術大学院大学の研究ってのも、いいですね。日本の大学は、文系の自分から見ても二流のインテリ、亜インテリが幅を利かして、政治的な逃走に明け暮れていますからね。それだけでなく、国益を損なうようなことも平気でやっていますから。であるならば、そういう柵(しがらみ)をリセットして、国際的な大学院大学を設置しようと生まれた研究機関。自分は、ひろゆき氏やホリエモン的な目先の利益追求を学問に求めるのは、違うと思っています。ですが同時に、産学が強調して利益になる研究をすることも否定しちゃいかんと思っています。

なので、こういう研究は大歓迎ですし。そこでの成果を元に、それこそ北海道科学技術大学院大学とか和歌山科学技術大学院大学とか石川科学技術大学院大学などなど、日本各地の出来れば僻地に科学技術大学院大学を設置し、ノーベル賞級の学者を迎えて科学立国するのが大事でしょう。軍事研究に反対とか、科学技術史をロクに知らない亜インテリの意見は、放置でいいと思うんですよね。だってカルト認定と同じで、線引なんかできんでしょ? こういう研究、生物学好きとしても大歓迎です。

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