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AERAの酷い記事2題

◉いやぁ、朝日新聞の子会社である、朝日新聞出版発行のAERAが、酷い記事を連発しています。朝日新聞出版は、昔あった朝日ソノラマなど雑誌部門を再編した会社ですが、同じ朝日新聞社の本社ビル内にあります。昔は、新聞社内部の出世争いに敗れた人が転属させられてきたためか、稲垣武氏など気骨のある人がいたのですが。今は、別の種類の人が転属させられるのか、トンデモ度がどんどん酷くなってます。

【「バ美肉」、アニメ好きの20代新婚夫婦が女子高生を「殺害」した仰天の動機】AERA

 東京都墨田区の私立高校3年、鷲野花夏さん(18)が行方不明になっていた事件は、想定外の結末となった。
(中略)
 また、章平容疑者のフェイスブックやツイッターにはアニメのキャラクターがたくさんアップされている。章平容疑者の友人は話す。
「章平容疑者はアニメとサバゲ―、キャンプなどが大好きですね。普段はおとなしい、気のいいヤツ。しかし、何かのきっかけでスイッチが入ると暴れだすようなところがある。サバゲーで使うけん銃で人を狙ったりとかする、ヤバイところがある」
 そんな「凶暴性」が事件に影響したのだろうか。また友人は章平容疑者と和美容疑者の出会いについてこうも話す。
「結婚した和美容疑者とはお互いにアニメ好きでそれが高じて知り合い、結婚した。和美容疑者の家に転がり込んで、生活していると聞きました」
 章平容疑者と和美容疑者の共通の趣味はアニメ。

なんでしょうかね、宮崎勤事件以来、何も変わらぬ体質。記事を読めば、殺したときに使ったのは、キャンプ用の道具。なら、キャンプが影響したと書かないのか? ドキュメンタリー映画監督の、マイケル・ムーア監督がコロンバイン高銃乱射事件を取材し、『ボーリング・フォー・コロンバイン』という作品を作ったのも、犯人も学生が事件の直前にやってたのは、ボーリングだったという皮肉から。

なく、でも保守系のアメリカマスコミは、ロック歌手のマリリン・マンソンらに影響を受けたという論調で、悪者探しな訳です。要するに、テンプレートに乗っかった安直な思考でしかないのですが。AERAがやってるのもコレと同じ。だいたい、バ美肉ことバーチャル美少女受肉とか、VTuberの方面ですしね。あれかな、書いた記者がアニメクラスタからコテンパンに論破されたとか?こういう雑な報道に、こういう動きも出始めています。

こういう動きで、AERAにはきちんと対応を希望しますが。ムリだろうなぁ。秋山ナンチャラ弁護士事務所に丸投げで、記者は組織の壁の中で高笑いでしょう。でもそれ、長い目でAERAや朝日新聞出版のみならず、朝日新聞グループに跳ね返りますよ?

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もうひとつが、コチラ。政府分科会の尾身茂会長が理事長を務める地域医療機能推進機構(JCHO)傘下の東京都内の5つの公的病院が、補助金をぼったくってるという記事。これも、TwitterやFacebookの医者から、直ぐに反論がきていました。扇情的な見出しで、尾身会長を叩こうという動きなんでしょうけれど、コチラもまた、記者の浅薄さが露呈です。

【【独自】コロナ病床30~50%に空き、尾身茂氏が理事長の公的病院 132億円の補助金「ぼったくり」】AERA

 政府分科会の尾身茂会長が理事長を務める地域医療機能推進機構(JCHO)傘下の東京都内の5つの公的病院で、183床ある新型コロナウイルス患者用の病床が30~50%も使われていないことが、AERAdot.編集部の調査でわかった。全国で自宅療養者が11万人以上とあふれ、医療がひっ迫する中で、コロナ患者の受け入れに消極的なJCHOの姿勢に対し、医師などからは批判の声があがっている。
(中略)
 また、JCHOは、国からの要請に基づきJCHO以外の医療逼迫地域(北海道・沖縄等)の病院へ、全国のJCHO病院から看護師の派遣を行ってきました。しかし、全国的な感染拡大に伴い、各地域においても看護師のニーズが高まってきた結果、全国のJCHO病院から東京蒲田医療センターへの派遣が困難となってきました。
 このため8月27日(金)時点では、東京蒲田医療センターでは5割程度の受入れとなっておりますが、JCHOの都内のその他の病院では確保病床の9割程度を受け入れており、全体では確保病床の7割程度の受け入れとなっております。
 東京蒲田医療センターでは、国や都からの受け入れ増加の要請に応えるため、8月16日から看護師を追加で確保し、受け入れ増加に向けて取り組んでいます。
 なお、JCHO全体の取り組みについて、国や自治体からの要請に応じてきたものであり、東京都の令和3年度新型コロナウイルス感染症緊急包括支援事業(医療分)実施要綱に基づき申請を行ったものであります。

あまりの酷い記事なので、JCHO側の言い分を多く取り上げました。発電所の余力と同じで、ピーク電力と平常時は違うように、こういうのは常に一定の余裕を作っておくモノで、病床が空いてるなら入院させろと言うモノではないのは、素人の自分でも解るのに。そもそも、コロナ対応病床は、動線の確保や看護士の準備も在る訳で。そして、こういう診察をしながら、他の病気への対応もしているコロナ対応だけやってるわけではないのに。

まぁ、記事中にて上昌宏氏にインタビューしてる時点で、記者のレベルがわかります。こちらに関しては、Twitterで丁寧に解説されてる人がいましたので、転載しますね。一方通行の旧メディアに対して、双方向性メディアの、いいところです。

朝日新聞グループも、科学朝日を出してた頃は、まだしも社員の一部や校閲部に一定の科学知識があったのでしょうけど。1996年に売れ行き不振から『サイアス』と改名して延命を図りますが、2000年に休刊。21年も経てば失われる、科学する心なんですねぇ。さらに追加を。

そして、執筆者の情報も。

ダメだコリャ。この吉崎洋夫記者も、陰謀論にハマって、もう引っ込みが付かなくなってる部分もあるのでしょうけれど。それを許しているのは、間違いなくAERA編集部であり、発行しているのは朝日新聞出版。そして、こんな報道も出てきました。テレビ朝日社員が深夜まで酒を呑んで、不可解な転落事故を起こし、甲子園大会では朝日新聞記者が宮崎の代表高校に感染させて、クラスターを発生させ。そして、大阪でも。

もう、朝日新聞グループの底が抜けた感じですね。どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ

■追記です■

AERAが謝罪し、タイトルを一部変更したようです。いろんな方や団体が、声を上げた成果ですね。コチラのnoteに詳しいです、

ただ、AERAと朝日新聞出版のセコさが、より際立ちますわ。

売文業者に投げ銭をしてみたい方は、ぜひどうぞ( ´ ▽ ` )ノ