北朝鮮が巡航ミサイル実験

◉なんか、世襲三代目将軍様が重病説、あるいは死亡説が流れてからこっち、大人しくなってた印象の北朝鮮ですが。ここにきて、新型の長距離巡航ミサイルを実験ですか。日本列島が射程ですか───文在寅大統領が祝電でも打ちそうです。安保理決議に違反しないところを、必死に研究していたとしたら、なんとも強かな国だなと思います。コレは、妹の金与正女史に権力移譲が完成して、こういう動きに出たのか?

【北朝鮮、新型長距離巡航ミサイルを実験 日本列島が射程範囲に】BBCニュース

北朝鮮の国営メディアは12日、新型長距離巡航ミサイルの実験を行ったと発表した。射程範囲には、日本列島が含まれるという。
朝鮮中央通信(KCNA)は、週末に行われた実験で、ミサイルが1500キロ先まで飛行したと伝えた。
このミサイルは、国連安全保障理事会の決議には違反していない。北朝鮮は過去に、安保理決議に違反し、厳しい制裁を受けている。

写真はnoteのフォトギャラリーより。

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■繰り返される平和主義が戦争を生む構図■

1981年に光文社から、小室直樹先生の『新戦争論』が出版されたのですが。このとき、第一次世界大戦による厭戦気分がヨーロッパに蔓延しており、平和主義がヒトラーの暴走を容認し、取り返しの付かないレベルに育ててしまった逆説が説かれていましたが。自分は、予備校時代になってようやく読みましたが、目から鱗でしたねぇ。平和平和と念仏を唱えても平和は来ないどころか、かえって大きな戦争を呼び込むという逆説。

ヒトラーの野望を見抜けず、彼の平和ポーズを過大評価したチェンバレンの失策は、歴史の教訓として刻まれたはずですが(一部に時間稼ぎに成功したという評価もありますが)。金大中・盧武鉉大統領の太陽政策が、北朝鮮の核爆弾や大陸間弾道ミサイルや長距離巡航ミサイルを育んだとしたら、歴史は繰り返すですね。小室直樹先生の本が出てから40年経っても、人類はほとんど同じことを繰り返すんですねぇ……。

■巡航ミサイルで北朝鮮はどこを攻撃する?■

巡航ミサイル。ジェットエンジンで飛ぶ、小型も飛行機のようなミサイルです。ロケットエンジンと違い、スピードは出ませんが長距離の巡航が可能。加えて、弾道ミサイルのように上空に打ち上げて落ちる放物線型の軌跡ではなく、低い位置を飛行機のように水平に飛びます。低く飛ぶことで、レーダー網に発見されにくいんだとか。

では、それで北朝鮮はどこを狙うか? ソウルでしょうか? 北朝鮮国境とソウルとの距離を考えれば、それはないでしょうね。日本の米軍基地、でしょうね。韓国軍は基本、陸軍が主体で在韓米軍が海と空の軍事を分担しますから。で、在韓米軍のバックアップを、岩国や那覇や横田の在日米軍基地がやってるわけで。南進するなら、まずここをたたくのが兵法の常道でしょうね。まぁ、それをやったら、北朝鮮は北爆されて終わりですが。

■巡航ミサイルはどのタイプ?■

日本にミサイルを撃ち込むという、脅しは有効ですが。巡航ミサイルって、GPSなどを使って、敵陣深くまで入り込むミサイルです。言うまでもなく、北朝鮮はもちろん韓国にも、そんな軍事衛星もGPSもないですから。なので、そういうタイプの巡航ミサイルではなさそうですが。でももし、GPS誘導型なら……どうやったのかは解りませんが、中国やロシアの協力があるのですかね?

いずれにしろ、日本は長距離巡航ミサイルに対する防衛を、今後は考えていく必要が在る訳で。自民党総裁選挙、こういう部分での軍事をどうするか、公約に入れるべきでしょうね。高市早苗候補は、防衛費の対GDP比2%を明言していますが、予算を増やせば良いってもんじゃないですからね。ハッキリ言って、総選挙になったら対中国・対北朝鮮・対韓国についての政策も、与野党ともに公約として出すべきでしょうね。

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