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藤田孝典氏への疑義

◉藤田孝典氏と言えば、非正規低賃金労働の件でZOZOを批判しておきながら、自身の事業では賃金17万円で募集した過去が指摘されたら「よく古いデータを調べましたね(笑)今は約20万円まで引き上げていますね。障害者福祉事業、生活困窮者支援事業はだいたいこんなもんです。」と反論し、ダブルスタンダードではないかと批判されたことがありましたね。あまり関心は無かったのですが、最近は政権批判で注目の様子。

【2回目の特別定額給付金は審議されるのか 今日から通常国会始まる お金配らないおじさんの発言に注目だ】Yahoo!

市民に自粛要請やお願いばかり繰り返し、生活費の補償をしないまま、通常国会が開かれる。
お金配らないおじさんこと菅首相は、また演説で自粛要請、外出制限のお願いを繰り返し、市民の協力に対して言葉だけの感謝と敬意を口にするだろう。
また筋書き通り、官僚作文を丁寧に間違えずに読めるだろうか。それも心配である。

そして、菅義偉総理大臣批判のみならず、麻生副総理・財務大臣を批判して、特別定額給付金の再配布を求め、署名やTwitterデモを主導されています。まぁ、10万円が欲しいかと聞かれれば、不要という人は、そうはいないでしょう。「貰えるモノは貰いましょう。それがいいそれがいいと、太郎さんも花子さんも言いました」って、名作『はだしのゲン』でも使われた古典的フレーズです。自分も、くれるなら欲しいです。

欲しいですが、定額給付金の実際の効果については、そう単純な話でもないのでは……と思う部分があったので、具体的な数字やデータを元に、ちょびっと検証してみますね。たぶん、見出しだけ見て「行動していないオマエより、行動してる藤田孝典さんの方が100倍エラいけどなwww」とか、頭の悪ゥ〜いリプライがTwitterでは飛び交うでしょうけど。そういう話ではないですm(_ _)m

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■麻生太郎副総理の真意は?■

先ずは、なうちゃん尊師の天敵として有名な、ジョン姉さんⅡさんの反論から。毒舌のジョン姉さんⅡさんですが、毒舌にちゃんと論拠となるデータや歴史的経緯を付けることがほとんどなので、個人的には参考になる意見が多いです。もちろん、盲信はしませんが。毒舌が過ぎて、たびたびロックや凍結を喰らってるのが、惜しいですけども。ただnoteは削除しても凍結されても、データが残るのがいいです。

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一律10万円の定額給付金の予算が12.9兆円。これが〝生活困窮世帯への30万円給付では4兆円程度の計上額となる予定だった〟とのこと。3分の1以下の予算で、どっちがより効率的だったか、火を見るより明らか。というか、12.9兆円あったのですから、生活困窮世帯へ90万円配ることも可能だった訳で。いちおう弁護すれば、おカネのある人に配れば、貯金より消費に回してくれる率は高いでしょう。

ただ、多くが貯金に回され、経済を回す方には動かなかったという各方面からの統計的なデータは、無視できません。下記にリンクを。政府が無策だから使いたくても使えない、という反論はありますが。しかしこうなると、カネを使わざるを得ない生活困窮世帯へ90万円給付の方が、より使われてた可能性はあります。たられば、の話ですが。ジョン姉さんⅡさんの指摘は、そこでしょうね。

■定額給付金より持続化給付金を■

さて予算の話で言えば、持続化給付金も見逃せません。フリーランスで最大100万円、法人で最大200万円の持続化給付金は、かなりありがたい支援。家賃支援も、ありがたいですが、やはり持続化給付金が額は大きいです。手続きは面倒臭いといえば面倒臭かったですが、不正受給を避けようと思えば、必要な面倒臭さ。それでも沖縄タイムス紙の社員のように、不正受給をする極悪な人間がいましたが。

持続化給付金は、1月18日までに、約407万件の中小企業・個人事業者の皆様にお届けし、既にお届けした額は約5.3兆円になっています。

 持続化給付金は昨年5月に始まった。担当する経済産業省によると、今月15日までに406万件を支給した。当初は130万件を見込んでいたが、国内の中小企業と個人事業者の合計数(358万件)を上回っている。経産省は「農業やフリーランスも対象にしたため」と説明する。
 不正申請も発覚していて、21日までに約1万2千件の返還の申し出があり、累計の返金額は約95億円に上る。
(中略)経産省によると、15日時点で申請を受け付けたのに支給していないものは30万件。うち振り込み準備中が2万件、書類の不備の対応中が15万件、不支給決定・申請取り下げが13万件あるという。

経済産業省と朝日新聞によれば、当初見込みの130万件を大きく上回る407万件の給付で、配った総額は5.3兆円。さらにまだ支給されていないのが30万件あるそうですから、総数は437万件に。単純計算で5.69兆円ぐらいになるでしょうか? それでもなお、定額給付金の予算12.9兆円の半額以下。こうなると、やるべきは効果が疑問視されている定額給付金よりも、持続化給付金アゲインではないか……となりませんか?

自分も、持続化給付金の申請をしましたが、収入が不安定というか、毎月決まった収入がある商売でもないので、けっきょく2020年全体の収入を把握して、不正受給にならないように、配慮しての申請となりました。沖縄タイムス紙の元社員のような、極悪非道な詐欺をするつもりはないですし、昨年1年間の全体としての収入を把握した上で、適正な額を申請したかったので。書類作りやデータの集計は、大変でしたが……。

■サイレントマジョリティはどっち?■

効果が疑問で12.9兆円な定額給付金より、必要な人が面倒臭いと資料作成と手続きを乗り越え申請する持続化給付金の方が、必要な人に回る上に予算も半分以下。「両方やれ」という人もいるでしょうが、国の予算も無限ではありません。やるならば、より効果的な方をやるべきかと。藤田孝典氏は「二回目の特別定額給付金を求める署名に5日間で、70,000名を超える方から賛同をいただきました」と胸を張ります。

7万人を軽視するつもりはないですが、それでも437万件対7万件。62倍以上違います。お手軽にできる署名と違って、切迫感を持って面倒な手続きをクリアしたのが437万件。サイレントマジョリティはどっち? ジョン姉さんⅡさんの批判は毒舌ですが、正鵠ではないでしょうか。さて、そんな藤田孝典氏の提唱でTwitterデモが行われ、16万リツイートを集めたと、反体制のタブロイド紙・日刊ゲンダイさんが報じています。

16万ツイート…ねぇ。Twitterのハッシュタグを使ったデモ、通称Twitterデモやハッシュタグデモですが、鳥海不二夫東京大学准教授のデータ解析で、「#安倍晋三の不起訴処分に抗議します」が含まれる29万8153ツイートは4万8863アカウントによる拡散で、オリジナルツイートは2万4955アカウント。そしておよそ1263アカウントが11万7825回の拡散と、アカウントの3%が半数の拡散を行っている水増し手法だと、バレていますけどね。

2021年2月18日の追記として。コチラのnoteでも、一律の定額給付金が効果がなかったことが、データを元に論じられています。気分的にはもらった10万円を使ったように思えて、実際は年間トータルの消費の冷え込みで、貯蓄に回されただけ。藤田孝典氏の麻生太郎副大臣批判は見当外れ、麻生氏の方が経済を良くわかっている、と。思いつきや願望や夢想は、現実とは違うということで。

※無料はここまでです。以下は有料ですが、読む価値はさしてないです。投げ銭を出すなら、なんか得した気になりたい」という人が多いので、その人用のオマケみたいなもんですm(_ _)m

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