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ウィルス研究所流出説と素人ネット調査団

◉ネットの集合知……おいう言葉をよく自分も使いますが。この新型コロナウィルスが、中国の研究所から流出したという説は、当初はただのトンデモ説として一蹴されていたのですが、それが集合知で追跡されていく推理小説の如き面白さ。

【「研究所流出説」を甦らせた素人ネット調査団、新型コロナの始祖ウイルスを「発見」!】Newsweek

<パンデミック発生後早い段階で「反中の陰謀説」とされてきた新型コロナウイルスの「研究所流出説」がここへ来て急に見直されているのは、中国の説明がおかしいと感じた世界各地のアマチュアネットユーザーがチームを組んで否定しがたい新事実を科学界と大メディアに突きつけたからだ>
新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的な大流行)は中国・武漢の研究所から手違いでウイルスが流出して引き起こされた──これはつい最近までオルト・ライト(新右翼)的な陰謀論としておおむね無視されてきた主張だ。

日本の主要メディアは今でも無視を決め込んでいますし、左派系メディアは特にそうでしょうけれど。これは、状況証拠はもうかなり固まってしまった印象です。Newsweek紙も報じるのは、当然ですね。

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■中国の細菌研究の必然性■

個人的には、中国の研究所がこういう研究をしていたのは、ある意味で当然だと思います。別に、細菌兵器とかそういう話でもなんでもなく。中国は、インフルエンザの発生地としてもともと有名だったんですよね。本来、インフルエンザは人間に感染しない、鳥類特有の細菌だったのですが。これが、豚を中間宿主として変異し、人間にも感染するという形質を獲得したことが、知られています。この中間宿主が生まれるのはどこ? 中国です。

インフルエンザウイルスは人畜共通感染症 (zoonosis) で、中国のお口には家畜の鶏と豚が、非常に濃厚に接触する地域があり、ここでインフルエンザが発生するんですね。だから、中国政府がここの研究に力を入れるのは当然です。2002年ごろから国際的に問題となった重症急性呼吸器症候群 (SARS) とが中国でも流行し、これはコロナウィルスですからね。そりゃあ中国が動物を中間宿主とする細菌の研究に、力を入れるのは当然、むしろやらない理由がないんですね。

■最悪の手を検討するのが防疫■

「日本の731部隊が細菌の研究を!」という形で大騒ぎする人たちがいますが。防疫部隊ですから、そりゃあ原因の研究や追求は普通にあるでしょうね。もちろん、そこから踏み込んだ研究や倫理的に外れた研究がある可能性も否定しませんが、中国のウィルス研究所も、防疫の観点と生物兵器としての観点と、そりゃあ両方あるでしょう。というか、生物兵器として使った場合の研究をしていないと、敵国がそれを実行したときに対応もできませんから。

良い・悪いではなく、防疫というのはそういうものです。羽生善治永世七冠が子供の頃、父親が将棋の相手をしてくれていたそうですが、すぐに勝てなくなった。そうなったとき、息子が王手をしたら将棋盤を180度ひっくり返すんだそうです。自分が王手をかけられた状態になってしまって、そこからどうやって逃れるかを考えることで、父親の棋力が釣り合わなくなっても、良い訓練になったそうですし。羽生永世七冠の終盤の粘り強さにも、つながったようで。

■責任は追求できるのか?■

繰り返しますが、防疫というのは、そういうものです。で、責任を追求できるのかといえば、自分は難しいと考えます。それを言い出したら、そういう疫病が発生しやすい、広大な面積を持つ大国は常に、危険にさらされます。それは、中国やアメリカやブラジルなど、限られた国なんでしょうけれど。ラボからの流出は、日本とかでも普通に起きうる部分ですから。中国も、賠償とかになったら、断固拒否するでしょうしね。そういう前例もないですから。

ただ、アメリカのバイデン政権が中国と戦争する口実にはできそうです。60万人の死者というのは、アメリカにとっては桁違いの損失。一次大戦や二次大戦でも、そこまでの死者は出なかったんですから。そこの落とし前をつけないと、メンツが立たない。国際政治って結局は、ヤクザの論理にとても近いんですよね。暴力とメンツと手打ちの世界ですから。もちろん、全面戦争に至る可能性は低いですが、〝二つの中国〟を認めさせるところまで、行くかもしれません。知らんけど。

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