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町田市長選挙と参院選

◉町田市長選挙、都民ファーストと公明党推薦で現職の石阪丈一氏が5選を果たし、5万3323票の圧勝。2位は自民党推薦の吉原修候補で3万6632票、3位は維新の会推薦の奥澤高広候補で3万1011票、立憲民主党・共産党・社民党・れいわ新選組・生活者ネットの推薦で野党共闘の清原おさむ氏は、2万2780票で4位。東京都は言え町田市、ただの地方選挙でしかないですが、今夏の参院選を占う上で、興味深い数字になってしまいましたね。

【東京・町田市長に石阪氏5選 6人乱立、混戦制す】産経新聞

 任期満了に伴う東京都町田市長選は20日に投開票され、無所属現職の石阪丈一氏(74)が5選を果たした。投票率は42・52%(前回42・34%)、当日有権者数は35万6848人。
 石阪氏は午後11時20分ごろに同市森野の選挙事務所に姿を現し、集まっていた約40人の支援者らと万歳三唱で喜びを分かち合った。

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、メイプル楓さんのイラストです。

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■維新の会のポテンシャル■

保守系3候補で合計12万966票。野党共闘候補の5.31倍の大差です。有効投票が14万8264.999票ですから、81.5%が保守系の得票です。さすがに、参議院選挙ではここまでの偏りはありえないでしょうけれど、ここでも維新の会が3万1011票と存在感を見せつけたのは、大きいでしょうね。関西だけでなく、東京町田市でもここまでの数字とは。いちおう、2年間だけ町田市民であった自分としては、左派系がそこそこ強い地域でこの数字には、驚きを感じます。

こうなると参院選でも、維新の会がさらに躍進する可能性は、充分に高そうです。良くも悪くも、勢いがありそうな政党に投票するのが大衆ですからね。安定の老舗自民党、支持基盤ガッチリ公明党、そして維新。そして、野党共闘はここでも大衆にNOを言われたわけで。ある意味で宗教政党である共産党は、ある程度計算できるんでしょうけれど。立憲民主党が草刈場になりそうですね。国民民主党が、維新と候補者調整した日には、目も当てられない。

■厄病神オールスターズ?■

今回の清原候補、応援したのが辻元清美元議員に山口二郎法政大学教授に田中優子法政大学前総長、中野晃一上智大教授、前川喜平元事務次官、宇都宮健児弁護士に……と、いつものオールスター勢揃い。実に豪華な応援ですね。とても、地方の市長選挙には思えません。でも、このメンツが応援になるのか? エコーチェンバーの中にいる分には、これで支持が爆上がりとでも思ったのでしょうけれど。普通に、若い有権者には嫌われていますよね?

TwitterなどのSNS上では、普通に彼ら応援団の言動は批判されていて、支援者はきちんと反論できていませんからね。ファンネルが集結してその場は数の力で押し切っても、それをじっと見てる一般人の目に、あまりに無頓着。中道左派を定義も曖昧なネトウヨ呼ばわりする支援者が、確実に若者の票を奪っていますね。山口二郎法政大学教授とか、カウ表速報の最初の段階でも、まだ議席微増だと思ってたわけで。保守系が3分裂してるのに、野党共闘が負ける。真摯に受け止めるべきでは?

■政党支持率をジッと見る■

NHKの世論調査を見ても、自民党は圧倒的に強いです。内閣支持率は、マスコミの流す政権批判と大衆の気分で変化しますが、政党支持率は変わりませんから、結局は自民党が勝つ流れ。そして、最新の調査を見ると、立憲民主党の支持率が、先月の5.4%から少し回復しているんですよね。新執行部への期待でしょうけれど、これも夏まで持つのか? 公明党も2.8%から3.5%にアップ、維新の会が5.8%から5.2%に微減、共産党は2.6%から2.2%に微減。自民党は41.1%から41.5%に微増。

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けっきょく、2%程度の数字は誤差の内というか、自民党の圧倒的な安定感と、上下動がある立憲民主党、という図式。でもこれだって、ロシアがウクライナに実際に侵攻したら、寄らば大樹の陰で自民党の支持率がぐっと上がるでしょうね。中国がそれに便乗して、台湾侵攻や、あるいはロシアの背後を突く形で動いたら、もっとすごいことになるでしょうね。そして、参院選の結果次第では、憲法改正に必要な3分の2の国会議員票を、なんとかかき集められるかも。

いずれにしろ、今夏の参院選は、立憲民主党は辻元清美議員が復活したけれど議席は半減、なんてことになりそう。どうなることやら。ドット払い( ´ ▽ ` )ノ

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