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トリチウム検出:共同通信社の見出し誘導

◉海水にトリチウムが含まれているのは当たり前ですね。自然界に存在するトリチウムの量は、100京〜130京ベクレルとも100万兆〜130万兆ベクレルとも、されますから。水に濡らしたあなたの手のひらを太陽に向けてかざせば、理論上は数個は自然生成されるものですから。こんな見出し詐欺のようなタイトルを打つのは、桜ういろう通信社だろうなぁと思ったら、やっぱり桜ういろう通信社でした。

【海水からトリチウム検出 原発処理水放出口付近】共同通信社

 東京電力は7日、福島第1原発周辺で6日に採取した海水から、1リットル当たり13ベクレルの放射性物質トリチウムを検出したと発表した。世界保健機関(WHO)の飲料水基準(1万ベクレル)は大きく下回っている。

 検出したのは処理水の放出口に最も近い場所で採取した海水。他の場所では検出下限値未満だった。

https://nordot.app/1160494425132139147

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、桜色のういろうの写真です。美味しそうですね。

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■産経新聞が批判■

詳しくは、上記リンク先の全文を、ぜひお読みいただくとして。産経新聞が、流石に呆れたのか、批判記事を書いています。当たり前です、世界保健機関(WHO)の飲料水基準は、1リットルあたり1万ベクレルですから、13ベクレルなんて報道する価値もありません。醤油だって、一升(1.8リットル)を一気飲みすれば、人間は死にます。でも魚型ランチャームの3ミリリットルぐらいなら、毎日摂取しても年に1リットルちょい、生涯に50~100リットルを摂取しても死なないです。入浴剤でトリチウムの海洋放出を説明しようとしたアンポンタン善男善女がいましたが、どうにも反原発脳に陥ると、濃度の概念が欠落するようです。

【「トリチウム検出」見出し報道に疑問 飲料基準大幅に下回り「海水から塩分と同レベル」】産経新聞

 東京電力福島第1原発処理水の放出を巡り、「海水からトリチウム検出」を見出しに取った一部報道に対し疑問の声が広がっている。東電は7日に福島第1原発周辺の海水から1リットル当たり13ベクレルの放射性物質トリチウムを検出したが、世界保健機関(WHO)が定める1リットル当たり1万ベクレルの飲料水基準をはるかに下回る量となっているからだ。「検出下限値未満」ではなく、トリチウムが検出されたのは事実。だが、「基準を下回る」の文言を入れず不安をあおりかねないタイトルに対し、SNSでは「海水から塩分を検出したレベル」など報道に対して苦言を呈すコメントが相次いでいる。

https://www.sankei.com/article/20240508-T6OA4BLDGFD4VDKIHQGZNZRNO4/

まさに、海水から塩分を検出したレベルの、バカ記事です。ちなみに海水の塩分濃度は約3.4%だそうです。 海水1ℓの中には単純計算で、34gの塩が含まれています。いっぽう、キッコーマンの通常の濃口醤油は、塩分濃度17.5%なんだそうです。なんと海水の5倍以上。でも、一般人は海水浴をするときに「この海水には、1.8リットルも飲めば致死量の醤油の、5分の1程度の塩分が含まれていて危険だ!」なんて思わないでしょう。いわんや、10000ベクレルと13ベクレル。基準量769分の1、0.13%です。報道する価値はありません。あるとしたら、安全であるという文言とセットであるべきでしょう。

■わかりやすい説明■

新聞社の見出しは、大手の場合は整理部と呼ばれる部署が付けます。記事を書いた記者ではなく、別部署がつける。結果、内容とズレた、奇妙な記事ができるんですよね。中には、記事を読み込ませてどういう見出しが適切かを、AIに聞いた人もいました。そうすると、普通に安全基準よりも遥かに低い濃度が検出された、という見出しになるんですよね。整理部の個人的な思惑で、記事が歪められる恐怖。桜ういろう氏も、整理部に異動になるのか? コチラのツッコミが秀逸でしたので、全文転載を。時事通信社と並ぶ、国内大手の通信社の記事よりも、個人のほうが的確な情報を発信する。そりゃあ、マスコミ不信になりますよね。

「マスコミが数を持ち出してきたら割合を見る、割合を出してきたら数を見る」の教えは今回も実に有効だなあ(直近2週間で2回目)。

【数】
福島第1原発周辺で採取した海水から、1リットル当たり13ベクレルの放射性物質トリチウムを検出!

【割合】
世界保健機関(WHO)の飲料水基準は「1リットルあたり1万ベクレル」なので、今回の処理水から検出されたトリチウムは基準値の「0.13%」。

本来の見出しは

「原発からの放出処理水、基準値を大きく下回る」

とでも書くべきなのに、この「絶対に風評被害をバラまいてやるぞ!!」って勢いの確信的見出し詐欺。実に悪意に満ちていて卑劣。

決して嘘じゃないんですけどね。でも13ベクレルなんて、自然界にもともと存在する値から見たらほぼゼロみたいなもんですよ。

・自然界でトリチウムは年間「約7京ベクレル」発生し、地球上には「100京~130京ベクレル」存在している。
・福島第一原発のALPS処理水に含まれるトリチウムは「約780兆ベクレル」だが、トリチウムを含む水としての重さは「約15g=大さじ1杯程度」。
・自然界に存在するトリチウムも、原発で発生するトリチウムも原子としては同じで違いはなく、原発からは排出基準等を守って放出するため健康への影響は心配ない。
・そもそも、平均的な日本人成人男性(体重約65kg)の体内には「約7,900ベクレル」の天然放射性物質が存在している。

社会の木鐸たるマスコミなら、余計な風評被害を防ぐためにも、これくらいは都度説明してほしいものです。なのに報道機関としての責任を放棄し、国益毀損もお構いなしの悪質福島ヘイト。これじゃ「風評加害者」と批判されても致し方ないですね。このままどんどん信用を失っていってください。

海水からトリチウム検出 原発処理水放出口付近
https://nordot.app/1160494425132139147

https://x.com/nittaryo/status/1788175534276685924

ついでに、神奈川新聞の柏尾安希子記者の、コチラの炎上ツイートも、転載しておきますかね。このnoteを執筆時点で、175.2万閲覧で2775イイネ、イイネ率0.15%で大炎上ですが。

以前、権力の監視が仕事だと投稿したら「そんなもの求めてない。事実だけ報じとけば判断は自分でする」というようなリプが大量に来た。そういう風に持っていきたいんだなと。人権問題もそうだが、どんどんガラパゴス化が進む。この結果もまったく納得。

https://x.com/KJvdcYYG7rONyUl/status/1786626591373799761

マスコミに権力の監視は求めていません。それをやる力量がなかったり、恣意的な切り取り、見出しで誘導したり、時には報道しない自由や、国民に知らせない権利を行使するマスコミには。事実だけ報じていただければ、判断は自分でするので。無知な大衆を啓蒙してやろうなんて、思い上がりも甚だしいです。時事、神奈川新聞は滅多に通らない住民監査請求での不当、国家賠償訴訟の勝訴など、報じるべきを報じていませんよね? 領収書もまともに出せない一般社団法人に、一方的に肩入れしているから。事実だけほうじろとは、そういうことです。

■メディアの温度差■

海外のマスコミは、事実を伝えることを重視しているのに対して、日本のマスコミは権力の監視という、独りよがりなヒロイズムに自己陶酔している、と思うのです。正義に酔う、というのはとても危険で。ヨシュア記のジェリコ(エリコ)の聖絶も十字軍も、ヒトラーもスターリンも毛沢東もポルポトも金日成も李承晩も、じぶんなりの正義を掲げて、自国民を大量に死に追いやったわけで。ルワンダの虐殺も同じです。「正義は暴走しても正義」とか、まさに自己客観視ができていない、正義に酔った自己肯定です。自分は正義と確信したら、人間は簡単に残虐になれます。いや、残虐性の言い訳に、正義を掲げているのか?

【「メディアの権力監視」,日本は最低評価】NHK放送文化研究所

 英オックスフォード大学ロイター研究所は,世界38か国7万5,000人を対象にニュースの受け手のメディアに対する評価や,オンラインでの消費傾向などを調べた2019年の「Digital News Report」を,6月12日に発表した。
(中略)
 ニュースメディアの役割については「何が起きているかを知らせてくれる」と評価する人は平均で62%にのぼったのに対し,「事象を理解する助けとなる」は51%,「権力を持つ人やビジネスを監視している」は42%にとどまった。この「権力の監視」の評価は,国別でみるとアメリカ45%,イギリス42%,韓国21%で,日本は最低の17%だった。これをジャーナリストを対象にした別の調査と比べると,アメリカでは86%,日本では91%が「権力の監視は重要な役割だ」と回答しており,ジャーナリストが考える自らの役割と受け手の評価の差が際立った。なお,ドイツやイギリスは大きな差はなかった。

https://www.nhk.or.jp/bunken/research/focus/f20190801_5.html

こうやって見ると、日本のマスコミは勝手な使命感を持ち、報道の本来の役割を忘れているようですね。自分たちの都合によって、事実を伝えなかったりする時点で、そんな事を言う資格はないんですよね。そういえば神奈川新聞は、SEALDsの運動に参加して、就職難になった学生を社員として採用したようですが。あるフリーランスの記者が取材に行ったところ、個人のニュースサイトと自己紹介したら、神奈川新聞の記者に笑われたとか。鼻持ちならない、権威主義が垣間見えます。地方紙の記者は、ブロック紙や全国紙の記者に対して、コンプレックスを持ち、拗らせている人が多いと思います。

そのコンプレックスゆえ、自分は立派なことをやっているという、エクスキューズがほしいのでしょう。それは、いわゆるベタ記事を配信する共同通信や時事通信社の記者も同じようで。桜ういろうアカウントの人物の正体は、元は毎日新聞の記者だったという指摘もあります。真偽は不明ですが、早期退職に応じたのか、何かやらかして居づらくなったのか、理想を求めて転職したのか、そこはわかりません。でも、自分に何度も絡んで、その知識の船舶さや偏りを指摘されては、逃亡するを繰り返した彼の文面からは、神奈川新聞の記者と同じ自意識過剰と傲慢さを、感じました。
個人の感想ですm(_ _)m


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