漫画家の三本柱
◉星野正美先生が、とても参考になるツイートをされていらっしゃいました。育児は本当に大変ですし、乳幼児のうちは三時間ごとの授乳で、睡眠時間もままならなかったり。育児に追われて、筆を折った女性漫画家さんもいます。男性漫画家でも、病気で描けないこともあります。でも、そういうときに得意ジャンルがメインのジャンルの他に2つほどあると、強いですね。この場合のジャンルは、男性漫画とか女性漫画とか、ホラー漫画とかBL漫画とか、そういう内容のジャンルではなく。表現形態のジャンルのことです。
ヘッダーは自分のフォトギャラリーより、平田弘史先生揮毫のMANZEMIのタイトルロゴです。
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■漫画の分類は多種多様■
漫画と言っても、表現形態におけるジャンルは、色々ありますし。内容的な部分とは別に被る部分はありますね。4コマ漫画という形式で、ストーリー漫画を描くことも、エッセイ漫画を描くことも、解説漫画を描くことも可能ですから。ここら辺の混乱が起きないように、ざっくりとした分類を以下にまとめておきます。漫画家でもわりと、ここら辺はあまり細かく考えていないでしょうから。
分類の切り分けは多種多様ありますから、これが正しいとかそんな事は一言も言っておりませんので気をつけてください。あくまでも自分の便宜的な分類の仕方です。ストーリー漫画をメインとした漫画家の場合を、想定しての切り分けです。
■プロレス界の手本論■
プロレスの世界では、手本にするレスラーを3人持て、という物があるそうです。たった一人のレスラーを手本にすると、劣化コピーになってしまいます。二人だとネタ元がすぐばれてしまう。三人のレスラーを手本にすると、バランスが取れて独自性が出ると。もちろんただ真似しただけではダメで、自分の中でそれらのお手本を消化し、自分独自のスタイルを作っていく必要があるのでしょう。
黒澤明監督も、山田洋次監督と対談した時に、自分の作品のどのシーンであっても誰のどの作品からの影響か全部言える、と語ったそうです。ルーカス監督やスピルバーグ監督やコッポラ監督が手本とし、その影響が作品に明らかに現れるほどオリジナリティの高い映画監督と思われている黒澤明監督ですら、先人たちを手本としてそれをミックスし、自分のオリジナルを作り上げているのですから。
漫画も同じで、ストーリー漫画で手本にする作家3人がいれば、幅が広がるでしょうし。表現形式が異なる4コマ漫画であったり、表現内容が異なるエッセイ漫画など、そちらの方でも意識的に学ぶ作家を作れば、作家としての幅も広がるでしょうし。それがメインの仕事にはならなくても、作品のおまけのページなどを充実させたり、副業的なポジションまで持って行けるかもしれません。もちろんストーリー漫画一本というのも、その才能があるなら脇目を振る必要はありませんが。
■適性と努力の相性■
星野先生の場合、元々適性があったようですが。エッセイにもかなりの文才が必要なように、エッセイ漫画にもストーリー漫画とはまた別の文才が必要なようです。当然ですね、小説家でエッセイストを兼ねる人もいますが、専門家として独立して食べて行ける人もいるジャンルですから。清少納言と紫式部の才能はまた別、ということで。
エッセイ漫画だけで食べていくのは、なかなか大変かもしれませんが。メインのジャンルの補完的な存在としてならば、本職の形ほどではなくても、として本業を支えるぐらいのその際にはなれるわけで。そのようなやり方であれば、技術的にカバーできる方法論もあるということですね。ホームラン王争いの常連が、首位打者や最多安打のタイトルは獲得できなくても、平均的な打率や安打数は稼げるようなもので。ホームラン打者にもヒットは価値がある、ということです。
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