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ベトナムにもワクチン提供へ

◉台湾に続いて、ベトナムにもアストラゼネカ社製のワクチンを、日本国政府が提供する方向で動いているようです。日本とベトナムの関係も、対中国という点でとても重要。これも、ほぼ合意に至ったからこその発表かと。

【ワクチン、ベトナムへも提供 政府調整】日経新聞

自民党の佐藤正久外交部会長は5日のBSテレ東番組で、新型コロナウイルスワクチンについて政府がベトナムへの提供を調整していると明らかにした。「ベトナムとも調整を始めた。良い流れができ始めている」と述べた。
ベトナムはこれまで感染を抑制していたが、4月から感染者数が急増した。ワクチンの調達が遅れており、日本に支援を求めていた。
日本から海外への提供は124万回分を無償供給した台湾に続く2例目となる。ベトナムに提供するのは台湾と同じアストラゼネカ製になる見通しだ。

台湾へのワクチン提供は大成功というか、台湾も蔡英文総統から直接メッセージが発せられ、民間からもたくさんのメッセージが届いていますし。外交的には大成功の一手になりました。

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■大成功の台湾へのワクチン提供■

今回の動きは、かなり秘密裏に日米台の三ヶ国で練られたようで、法律的な問題とかクリアして、中国からの妨害も想定して動いていたようです。日本国内のチャイナスクールもいましたし。その点では、ベトナムから先に提供して実績を作っておいて、そこから台湾という手もあったのでしょうけれど。中国へのメッセージという点で、最初の提供先は台湾でなければならなかった、ということでしょう。

台湾へのワクチン提供では、JAL809便で、6月4日の、14時40分に到着という、天安門事件が起きた1989年6月4日の14時40分という、強烈なイヤミを嚙ましたのですが。ベトナムへのワクチン提供でも、日本政府は何か仕掛けてきますかね? 中越戦争は、1979年2月17日から3月16日までですか。う〜ん、中国へのイヤミになるような日付にはできませんね。ベトナム戦争は何かあるかな?

■日米の共同歩調と対中戦略■

バイデン政権は、トランプ政権以上に対中国で強硬路線を明確にしています。安倍線総理のダイヤモンド安保構想を引き継いだクアッドは、日米豪印の対中国包囲網が軸になるのですが。これに、台湾とベトナムが加わると、大きいですね。ベトナムと中国は、ベトナム戦争では蜜月の関係だったのですが、これが終わったら程なく中越戦争に突入。逆に、アメリカとの関係はずいぶん改善されました。

これは、自身もベトナム戦争に従軍して危険な任務をこなし、捕虜となり拷問も受けて障害を負ったマケイン氏が、議員になってからは米越の関係改善に奔走されたがゆえ。マケイン議員は、安倍総理のアメリカ議会での演説と和解の演出にも尽力され、個人的には尊敬する政治家です。このベトナムへのワクチン提供は、もちろんアメリカの承認は受けてるでしょうし、ここでも日米の連帯が垣間見えます。

■そして旗幟を問われる韓国■

バイデン政権は、対中国強硬路線で、韓国にも踏み絵を踏ませましたが、提供してくれたワクチンは、韓国陸軍兵の人数分50万回分。台湾へは日本に続いて100万回分のワクチン提供を表明し、あからさまに差を付けてきました。軍事同盟を結ぶ国より、台湾優先。100万回分というのは、日本の提供分より少なく、日本に先に提供させて、アリバイと先例を作っての動きにも見えます。

ところで韓国の掲示板を見ると、日本が血栓ができるワクチンを廃棄する代わりに、台湾に送って恩を売った───的な揶揄が見えますが。mRNAワクチンが驚異的なだけで、アストラゼネカ社製のワクチンも、かなりの効果が確認されていますしね。韓国が入手できたワクチンも同じタイプですし、何を言ってるんだ状態。バイデン政権の意図を、文在寅政権はそろそろ正確に汲み取るべきかと。

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