一般社団法人マンガアーカイブ機構が設立
◉ああ、これはいいですね。一度は、アホな野党の国営マンガ喫茶なんて筋違いの批判で、頓挫しましたが。あのとき、趣旨も分からず反対したり揶揄した連中は、「幕末に日本の優れた美術品が大量に海外に流出したが、同じことが平成末期にも起きる危険性があった」と、筆誅を加えられるでしょう。漫画という表現をバカにするのは勝手ですが、萩尾望都先生や24年組は、清少納言や紫式部、加賀千代女、樋口一葉などの女流文学の歴史の中で、位置づけられる存在に、100年後にはなってると思いますよ?
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、漫画原稿のイラストです。
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実際問題、漫画家でも亡くなった後に原稿が資産とみなされ、相続税がかけられそうになって青くなった人とか、逆に遺族には原稿の価値が分からず、販売しようかという意見も出たりして、慌てて止めたこともあります。散逸してしまったら、それはもう保存が悪く消えてしまう危険性もありますから。そりゃあ、超一流の作家以外はアーカイブの必要はないと思う人もいるでしょう。でも、国宝の『鳥獣人物戯画』通称鳥獣戯画も、当時は残す勝ちがあるなんて、ほとんど思われていなかったんですから。未来への財産として、アーカイブしておくことは大事です。
もし今、紫式部の生原稿が出てきたら、即国宝でしょう。そういう価値があるんです。で、国宝でなくても重要文化財とか、都道府県子弟の文化財とか、あるわけです。『はだしのゲン』も、広島の戦中戦後の貴重な記録として、普通に国宝ものです。そのような文化財として指定はされていなくても、尾張藩士が書いた日記『鸚鵡籠中記』の刊本は徳川林政史研究所が所蔵し、抄本は大道寺家本・国会図書館本・名古屋鶴舞図書館本などが所蔵するように、文化財として価値があるものは残すべきなんです。漫画家さんも、引き取ってもらえるなら嬉しいでしょう。自分が書いたものが、国に保管してもらえるんですから。
どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ
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