水木一郎さん死去
◉癌による闘病を公表されていらしたのですが、きっとアニキなら克服すると思っていたので、残念です。しょりゃあ自分らの世代は、物心ついたときにはもう水木一郎さんの歌を口付さんでいましたから、それはショックです。名前は知らなくても、歌は何十曲も知っていましたもん。74歳は、平均寿命が伸びた現代では、早いですよね。しかし、最後まで生涯現役にこだわり、亡くなる9日前にステージを務められたとは。まさに、最後までプロフェッショナル。アニソンの皇帝と呼ばれていましたから、〝崩御〟のほうが適切かもしれませんが。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、大輪の菊の花です。
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■最後までエンターテイナー■
そりゃあもう、マジンガーZは名曲中の名曲ですし、アニキの初めてのアニソンだった『原子少年リュウ』も幼稚園児でしたが、覚えましたしね。アニソンのほうが強調されがちですが、特撮系も実に豊富なバリエーション。豊かな声量に力強さ、広い音域、滑舌の良さ……アニソンを歌うには上手さがないとだめですからね。子供は下手くそな歌手は受け付けませんから。王道の力強いヒーローソングだけでなく、『ロボコン』や『ロックバット』など、コミカルな曲も歌いこなす幅広さ。本当に上手い歌手ですごい歌手でした。
落語家の古今亭右朝師匠も立川左談次師匠も、亡くなる直前まで舞台に上がられましたが。やはり、舞台に立った人間の執念……いや、熱い思いですかね。本当なら、立てない状態のはずの人が、本番になるとすっと立ち上がって舞台で珠玉の芸を見せる。肉体はとっくに限界を超えていても、舞台にもう一度立つんだという思いが、芸人や歌手を奮い立たせるのか。水木一郎さんもまた、最後まで歌手としての人生を全うされたのでしょう。エンターテイナーの見事なラストステージだったのではないでしょうか。自分にはとてもできない生き様です。
■名曲の思い出■
個人的フェイバリットソングは数あれど、一曲選べと言われれば、『宇宙海賊キャプテンハーロック』のオープニングとエンディングが、両方とも最高ですね。オープニングの『キャプテンハーロック』では虚しさを抱えながらも戦う男の哀愁を、エンディングの『われらの旅立ち』は、大人の男が若者に旅立ちを促す内容で、保富康午さんの作詞・平尾昌晃さんの作曲と、ゴールデンコンビの名曲中の名曲です。曲的にはやや押さえ気味なのですが、それでも伝わる力強さは、水木一郎さんならでは。
他にもいくらでもありますが、自分が好きなやつだけでも、こんだけありますからね。たぶん、追悼アルバムが出るでしょうから、全部の曲を網羅したやつをお願いしますわ。多少高くても買いますよ。自分たちにとっては、半世紀以上楽しませてくれた方ですから。何枚組になるかはわかりませんが、ぜひお願いしますm(_ _)m
水木一郎さんのご冥福をお祈りします。合掌
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