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タイ総選挙と民主化の行方

◉もうずいぶん、タイには行っていませんが。9年前のクーデターの、もうひとつ前のクーデターの直後に行きましたから、2006年ですか。あれからずっと、揺れ動いていますね。前国王のプーミポン国王(ラーマ9世)は国民から絶大な支持を受けておられましたが、2016年に亡くなり。あまり評判が良くなかった王太子が、即位され。ただ、単純に民主化バンザイ・軍が悪いとはいえないんですよね。東南アジアの常として、政治に汚職や賄賂が絡み、タクシン元首相も怪しいところがある人ですし。

【タイ総選挙 野党2党で下院過半数 政策面で隔たりも連立交渉へ】NHKニュース

タイで行われた総選挙で、軍の影響力排除を掲げ、第1党となった革新系の野党「前進党」と第2党となったタクシン元首相派の最大野党「タイ貢献党」が連立交渉を行うことになりました。
ただ、両党には、政策面で隔たりがあることから、9年前の軍事クーデター以降続く軍寄りの政権が交代するのか、交渉の行方が注目されています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230516/k10014068491000.html

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、

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タクシン・チナワット首相が失脚したときにも、偶然タイに行きましたが。日本の報道とは逆に、首都バンコクではうるさい首相がいなくなったと、割と風紀は緩んで開放的でした。出身地の北部重視で、医療費などのバラマキ政策で地方の低所得層には人気を博したのですが、軍部や都市部の知識層には反発され、退陣要求デモに。自分の会社を莫大な価格で売却したのに、税金を思いっきり節税したため、一気に批判がうずまき。民主主義と軍政という、単純な構図ではないんですよね。

妹のインラック首相も、コメ買い上げ制度をめぐる裁判で亡命していますし。なので、新潟では絶大な人気を誇った田中角栄総理大臣みたいなもの、というと日本人にはシックリ来ますかね。毀誉褒貶あり、功罪あい半ばす。日本にも違法な手段で来日したり、ガーシー議員と会談したり、そういう意味ではアルゼンチンのアルベルト・フジモリ大統領とは、似ている部分とずれた部分もあります。

軍部の政治介入がいいとはこれっぽっちも 思いませんが、タイの政治自体は地域や王室や宗教や汚職など、色々と複雑な問題が絡んできますので。民主化の産みの苦しみの部分もあるので、もうちょっと長いスパンで見守りたいと思います。

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