見出し画像

慰安婦は性奴隷か?

◉戦前は合法であった、職業的な売春婦の延長であり、吉田清治なる詐話師の作り話をさらに誇張した、奴隷狩りのような手段で集められたイメージの女性ではないです。でも、韓国は官民挙げてその形で世界に喧伝し、公報ベタな日本はそれで負けっぱなしだというのが実情です。実際は、日本統治以前にも妓生の文化があった半島が、清廉潔白な東方礼儀の国であるはずもなく。東アジア自体の性文化は、禁欲的なキリスト教文化とは異質ですしね。

【世界に広まる「慰安婦=性奴隷」説を否定 米ハーバード大J・マーク・ラムザイヤー教授が学術論文発表】産経新聞

 慰安婦問題をめぐっては、日本軍が戦前、朝鮮出身の女性を「性奴隷」にしていたというイメージが世界に広まっている。最近、ドイツでもこうした主張に基づく慰安婦像が新たに設置された。

 こうしたなか、米ハーバード大のJ・マーク・ラムザイヤー教授が、慰安婦が当時政府規制下で認められていた国内売春婦の延長線上の存在であることを理論的実証的に示した学術論文が、3月刊行予定の「インターナショナル・レビュー・オブ・ロー・アンド・エコノミクス」誌65巻に掲載される(雑誌ホームページですでに閲覧可能=こちらをクリック)。

 米国の高名な会社法学者であるとともに、日本研究の大家でもあるラムザイヤー教授が、他の専門研究者の査読を経た学術論文で、「慰安婦=性奴隷」説に異を唱える議論を展開した意義は大きい。

そもそもの定義も、喚起されるイメージも違うものを、意図的に混同させてるのですから、議論の前提が違う。噛み合うはずがないんですが。慰安婦達の証言も矛盾だらけで酷いモノです。ただ、当時の日本や半島、もっと言えばアジアや世界の状況はどうかと言えば、今日的な価値観からすれば、批判される部分はある。それについて日本が謝罪するのも、意味があると思います。

◉…▲▼▲▽△▽▲▼▲▽△▽▲▼▲…◉

■当時の半島の状況■

日本に関しては、一部の暴走はありましたが、それは警察官が殺人事件を起こしたら警察が組織的殺人を行っていた証拠とするのと同じぐらい、論理の飛躍。現実的には、当時の朝鮮日報や毎日新報など、半島で発行されていた新聞には、誘拐犯や悪徳業者を警察や軍が逮捕や検挙していた記事が大量に残っています。実際に強制連行されたなら、警察や裁判所に失踪届や失踪認定の書類が残っているので。

でも、慰安婦と失踪届の残る女性が一致したとか、そんな研究は寡聞にして知りません。未成年の性風俗産業従事には、当時でも親の許諾が必要でした。慰安婦の証言で養父という言葉が頻出するのは、女衒と養子縁組し、養女という形にして慰安婦にしていたためです。拉致や強制連行されたなら、あるいは知らぬ間に親と女衒との間で話をまとめられてたら、養父という単語はなかなか出てきませんよね。

江戸時代や戦前の日本で、前借金による事実上の人身売買が行われていたように、それは半島でも似たような状況。むしろ明治維新で西洋の近代法をいち早く採り入れていた日本は、1908年9月には警視庁は妓生取締令・娼妓取締令を出し、日韓併合後はむしろ取り締まる側。当時の公娼制や、運営のザルぶりの批判はあって然るべきですが、道徳的優位性とか口走るのは、歴史の無知です。

■ドイツを見習え論の虚妄■

さて、慰安婦制度なんて日本軍だけなんて、初歩的な無知は論外にしても。日本や韓国では、なぜかドイツを美化する人が多いです。ドイツは罪を認め、繰り返し謝罪してるのに日本は……という論法。ところが、『「実際のところドイツ軍慰安所ってどうだったの?結構えげつないことしてたみたいだけど・・・」 ドイツを見習え!でお馴染みのドイツに学ぶ戦時性暴力問題 』というまとめがあります。

ラム・マイヤーズさんの丁寧な資料収集と検証を加えた、力作です。具体的にはリンク先を読んでいただきたいのですが、要するにドイツにも軍の慰安所はあった。これ自体は当たり前の話なんですが、どうもその慰安婦の集め方が、吉田清治のファンタジーを地で行く、とんでもない手法であったこと。まさに奴隷狩りのような慰安婦調達だったんですね、コレが。強制連行以外の何者でもないという。

そして、日本に対してメルケル首相が上から目線で、日韓の慰安婦問題について説教を嚙ましましたが、ドイツは強制連行したポーランドやソ連の女性慰安婦に対して、謝罪も補償もしていないし、要求もされていないと言うこと。このまとめ、【「慰安婦問題解決のため」ドイツのやり方を見習えと言ってきた人リスト】までついて、実に有用な内容になっていますので、是非ご一読を。

■偽善を貫くか必要悪を認めるか■

コロナ禍で、「欧米では〜」日本と諸外国を比較して日本批判を繰り返す出羽守と呼ばれる人々のデタラメさが可視化されましたが。ドイツを見習え論のデタラメさよ。他所は他所、ウチはウチというのは正論ですが。まともな謝罪も補償もしていない国に批判されるいわれはないです。というか、ほぼ唯一謝罪も補償もした国なのに、批判される理不尽さに、怒るのが普通でしょうに。

なお、ラム・マイヤーズさんは第二弾として、『ドイツ軍慰安所のまとめ記事をつくったら「ネトウヨに知識を与えるなよ」と怒られたので、「私、ネトウヨのプロメテウスじゃないもん!」と言い返したいまとめ。主題は『世界の戦時下性暴力が不可視化されていく過程を振り返る』です。』もあります。こちらも併せて、参考にされると良いでしょう。自分も、知らないことだらけでした。出羽守にはよほど痛いところだったようで。

慰安所を絶対悪と見なすのは勝手ですが、現実的にはそういうモノを用意しないと、現地の女性に性犯罪被害が出て、辛いことになるわけで。もちろん、軍は反発を受け占領地の統治が上手く行かなくなるという、問題もあります。慰安所を作らず性犯罪被害を見て見ぬ振りをするのが良いのか、議論は分かれるでしょう。平氏は我慢しろ、では事態は悪化するわけで。それが現実です。

■混乱する議論の先に■

戦場と性に関しては、自分はむしろ慰安婦の方々には、大変な時代に大変な場所で、大変な仕事をされたと感謝する立場です。それで戦場の兵士の心が慰められたでしょうし。でも、福島瑞穂弁護士や高木弁護士らに扇動され、また銭ゲバ体質が暴露された慰安婦団体に利用されたとは言え、ウソや誇張された証言で日本を貶めるなら、そこは是々非々で反論するのも、当然ですねよ?

付け加えるなら、この慰安婦問題で反論すると、日本のアホな保守派や宗教団体に紐付いた方々と同一視されるので、正直言えば迷惑してる部分はあります。戦場と性の問題に関して言えば、現在の遡及的な批判には疑問もありますし、欧米のキリスト教の禁欲文化をベースにしたエスノセントリズムにも批判的ですから、限界右派と同一視されがちですが。是々非々と歴史的事実の検証が大事。

戦争に負けるというのは、こういうことも含むということ。玉と砕ける玉砕だのと、戦前の軍部やマスコミや大衆は、文学青年崩れのイメージで敗戦を捉えいたわけですが。あるいは敗戦後の流言飛語のように、男は去勢され女は犯されると、単純に捉えていたわけですが。現実は殺されるよりエゲツナイ扱いを、子々孫々にもたらすわけで。でも相変わらず外務省は無能で、日本人は公報が下手。
どっとはらい


売文業者に投げ銭をしてみたい方は、ぜひどうぞ( ´ ▽ ` )ノ