フィンランドの核ゴミ最終処分場
◉日本では反原発派が「最終処分場が〜」と騒ぎますが。世界的には着々と進んでいる感じですね。ガラス原料と融かし合わせ、ステンレス製の容器に流し込んで冷やして固めたものが「ガラス固化体」
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、冬の凍ったヘルシンキの湾の写真だそうです。幻想的で美しいですね。
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■穢れと放射性物質■
高レベル放射性廃棄物は、再利用できない廃液をガラス原料といっしょに融かし、ステンレス製の容器に流し込んで冷やして固めガラス固化体したものです。日本人はどうしても、名作『はだしのゲン』の影響からか、放射性物質を一種の穢れと考えていたり、核爆弾に使用される高濃縮ウランと原発の低濃縮ウランと、放射性廃棄物をごっちゃにして、非科学的な考えを持つ人が多いですが。
高レベル放射性廃棄物でも、核分裂反応を起こしたりしません。強い放射線が出るのは事実ですが、それも2メートルのコンクリートがあれば、十分に遮蔽できるものですからね。現在の件原子力発電所も多くが古くて硬い岩盤、理想としては第三紀以上の古い岩盤が地表近くに露出しているところに建築されています。最終処分場もそのような、古くて安定した岩盤のある地域の地下に建築されます。
■人命よりも反原発?■
地下450メートルにあるような核廃棄物が、地表近くまでせり上がってくるためには、地下の巨大なマグマが噴き出してくる、スーパープルームでも起きないと駄目でしょうね。昭和新山クラスの、火山の出現はそのような古い岩盤の地域では起こりづらいです。昭和新山はそもそも、洞爺湖カルデラの周縁部分に出現していますから。そんな事態になったらマグマ以前に、高レベル放射性廃棄物どころでない有害物質(亜硫酸ガスなど)が撒き散らされ、周辺の住民が全滅します。
そういえば、名前は失念してしまいましたが。どこかの科学音痴の国会議員が、カルデラ噴火の兆候把握等に関する質問などというトンチンカンな質問主意書を提出し、阿蘇カルデラや姶良カルデラなどの火山が大爆発したら、九州電力の原子力発電所はどうなるんだという旨のバカ質問をしていましたが。そんな大爆発が起きたら原発以前に、数百万人が死んでしまいます。少しは勉強したらどうですかね、いちおう早稲田大学卒業でしょ?
■原子力と共存する■
そもそも、ガボン共和国オートオゴウェ州オクロには、天然原子炉の存在が確認されています。ウラン鉱床に地下水が入り込み、自然に核分裂反応が起きて、まさに天然の原子量になってしまった事例です。オクロの天然原子炉は、なんと数十万年にわたって平均で100 kW相当の反応が起きていたとされます。電子力発電所を、科学が生み出したフランケンシュタインの怪物のような存在と見做す反原発派の方々がいますが。天然にも存在するのです。
放射性物質を穢れとしてとらえると、過剰な恐怖心を持ちがちですが。正しく恐れることが大事であって、どこかの国会議員のような、非科学的な態度は事態を混乱させるだけです。現状では、100万年先でも大丈夫なように対策されています。それに対して、何が起きるか分からない怖い怖い怖いを連発しても、隕石が頭に当たって死ぬ確率と大差ない話をしてるも同然。批判するにしても科学的態度が大事。万機公論に決すべし。
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