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重信房子日本赤軍元幹部の釈放とマスコミ

◉なにやら、マスコミが色めき立っていますね。1945年9月28日の生まれですから、ぎりぎり戦後世代。敵対組織からは肉体オルグとも呼ばれた美貌の闘士も、御年76歳ですか。立憲民主党の辻本清も元議員の地盤である、大阪府高槻市に潜伏していたところを逮捕されたのが、2000年11月8日。22年の服役ですから、もうそんなになるのかという印象ですね。逮捕されたときも、大騒ぎでしたけどね。この件に対しするマスコミ報道への、違和感を飯山陽さんが産経新聞に寄稿しています。

【重信房子氏の出所に興奮…メディアの奇妙さ 飯山陽】産経新聞

 世界革命によって既存秩序を転覆し共産主義社会の実現をめざす国際テロ組織「日本赤軍」の最高指導者を務めた重信房子氏が28日、懲役20年の刑期満了を迎え、出所した。事前にこれを伝えるメディア報道には、奇妙な期待や興奮が滲み出ていた。
 共同通信は今月14日の記事で28日の刑期満了の予定を報じたが、重信氏について「常人離れした人心掌握術から『魔女』とも称された」と述べ、彼女の社会運動への復帰を望む支援者もいると伝えた。

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、メイプル楓さんのイラストです。

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■免責される政治犯■

記事は有料ですので、読む読まないは自己責任で。自分もネタバレはしたくないので、あくまでの自分の雑感をば。1974年9月14日に、オランダのデン・ハーグで起こしたフランス大使館立て籠もり・人質事件、通称ハーグ事件。日本赤軍は他にも、テルアビブ空港乱射事件で死亡者26人・負傷者73人という事件や、ダッカ日航機ハイジャック事件やドバイ日航機ハイジャック事件など、数々のハイジャック事件を起こしていますしね。例えば、もへもへさんの、こんなツイートが流れ的ました。

例えば、東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件(警察庁広域重要指定第117号事件)の、宮崎勤死刑囚。彼の父親は自殺し、地域師を発行し裕福であった宮崎家は、その家屋敷を売り払い、姉は結婚間近だったのに婚約を破棄、妹は看護学校を退学に追い込まれ、他の親族も宮崎姓を名乗れないぐらいに追い込まれたわけですが……。重信房子元幹部の娘とか、逮捕直後からマスコミに、ちょいちょい登場していますね。親の罪は罪で、子供には関係ないので無問題ですが。

■宮崎勤死刑囚の選択的事実別報道■

宮崎死刑囚の父親が、地域紙を運営していて裕福であったこと、このことはあまりマスコミは報じたがりませんね。実際、その地域紙の名前、検索してもなかなかヒットしません。同業者への憐憫か、あるいは別の思惑かもしれませんが。また、宮崎死刑囚は手に障害を持ち、小学校時代のエピソードなどを読むに、これが彼の人格形成に影響があったであろうことは、容易に想像できます。また、この手の障害で父親と確執があったのが、最大の原因であることも。

にも関わらず、そのことはあまり報じられず。代わりに彼がコミケに参加した経験があることは、繰り返し強調されましたね。彼が逮捕された年に上京した自分に、嘘や誤魔化しは通用しません。『若奥様の生下着』なんて太地先生の劇画系のエロ本をわざと撮影し、強調していましたが。宮崎死刑囚はロリコンやペドフィリアですらなく、むしろ年上好きだったのが、そのエロ劇画からもわかるのに、オタク=ロリコンのイメージを振りまいたわけで。いずれにしろ選択的報道の自由をやっていましたね。

■マスコミへの不快感■

例えば、京都アニメーション放火事件。京都アニメーションも、遺族の心情を慮って、氏名を公表しなかったし、アニメファンも概ねそのことを指示していたのに。お涙頂戴記事を書きたいばかりに、執拗に被害者や遺族周辺を追い回していましたからね。個人的には、日本赤軍でも連合赤軍でも、それを否定的にも肯定的にも語ってもいいと思いますし、それを創作の中で昇華するのもありでしょう。

しかし、マスコミの──特に左派系マスコミの──青春を思い出してウキウキしている缶が、本当に不愉快です。それは、京アニ放火事件の犠牲者を追い回してたあの嫌な感じと、重なりますね。自分たちの青春時代を思い出してウキウキしてるのでしょうが、結局は60年案も70年安保も、日本の未来の為にはマイナス部分が多かったし、岸信介の言ってることのほうが正しかった、というのを認めるべきなんですけどね。

そして、共産主義というのはベルリンの壁崩壊・天安門事件・ソビエト崩壊・北朝鮮の犯罪国家ぶりがバレて、「自分たちの青春は、稚拙で浅薄で間違ってた」と総括するのが、先ではないですかね? だって、福田恆存はとっくにその平和論のダメさを、「平和論の進め方についての疑問」で1954年には指摘しているんですから。共産主義思想は、キリスト教に改宗したユダヤ人のラビの家というコンプレックスを持つカール・マルクスが、千年王国思想を焼き直した疑似科学、むしろ純化された宗教だと、わかってるのですから。

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