ピラミッドは水圧エレベーターで建造された?
◉実際にピラミッドを見た人の話を聞くと、最初はむしろその大きさに、気づかないと。併設すると 博物館の建物に入って、そこの窓枠越しに見て初めて、巨大さに気づく。それぐらい大きいんだそうで。なにしろクフ王の大ピラミッドは、創建当時の高さ146.6メートル。現在でも138.8メートル。約4500年前にこれを作ること自体が、世界の七不思議だったわけで。ロマンですねぇ。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、ピラミッドの写真です。
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■実際はどうやってた?■
詳しくは、上記リンク先の全文を、ぜひお読みいただくとして。今回、提案されたのは水圧エレベーター。現代では、油圧式のジャッキで何トンもある鉄骨などが、運ばれていますが。当時の技術であっても、水圧式ならば十分に作れた可能性はあります。何しろ、使われている石の平均重量は2.5トン、230~260万個の石が使われていると推計されています。これを人力だけで成し遂げることができるはずがない───そう考えれる人は多く、昔からいろんな方法が推測されてきました。
んまぁ、技術的には可能なのかもしれませんが、残された壁画などには、ソリに乗せて人力でやっていたのが、描かれていますからね。ただ、壁画の記録が全てではなく。実は ピラミッドの作業現場からは、半円形の木(クレドール)が、けっこう見つかっているそうで。最初は利用 目的がわからなかったのですが。ピラミッドの四角い石にこの半円形の板を4つの面に2個ずつ当てることで、石を転がすことが可能なんですよね。
■クレーンはなかった?■
石を引きずることに比較して、転がすことの力は、はるかに少ないですから。摩擦がそれだけ減りますからね。ピラミッドに使われている石は大きさが何種類かに規格化されていますから、確かにこの方法ならば、労力ははるかに少なく、思ったほど重労働ではないですよね。昔テレビで見た実験では、二人ぐらいの作業員で、転がしていました。ピラミッドの建築自体は、長期間に渡っていますから。その中でいろんな創意工夫が積み重ねられたと考えるのは、自然なことかと。そうなってくると、石を上に上げるための傾斜路が、かなり重要になってきそうですが。
一応の定説としては、船着場(洪水の時期に増水して、川がけっこうピラミッドの近くまで広がっていた)からピラミッドまでの参道に、巨大な傾斜路を作って、建築したとされますが。ちょっと考えれば分かりますが、そのためにはピラミッド本体以上の、膨大な石材が必要ですよね。何らかの形で、クレーンかエレベーターのようなものが必要だったのではないか。個人的には、クレーンではないかと思っていますけれどね。古代ローマでも、大型のクレーンを作って、水道橋やコロッセオなどの巨大な建物を建築していますから。
■傾斜路も諸説入り乱れ■
もう一つの可能性として、ピラミッド自体が 螺旋状の傾斜路を側面に作って、上へ石をあげていたという説。なるほど、それならば巨大な斜路は不要で、ピラミッド自体が斜路になる。現在もあるイスラム教のミナレットで、螺旋状のものがあります。このミナレットの形状は、画家ブリューゲルのバベルの塔の絵に、影響を与えたとされますが。中心に螺旋状の小型ピラミッドを作り、あとはそれを外に広げてゆくイメージですね。それなら、先ほどの半円形の木材クレドールで転がすのも、だいぶ楽です。
他にも、斜路を登山道のようにジグザグに作ることで、大きく必要量を減らしていた、という説もあり。これもなかなかのアイデアだとは思いますね。コチラのサイトに、いろんな説が載っていて、どれも興味深いです。
元々、メソポタミア文明のウルのジッグラト(聖塔)などを原型として、階段状のピラミッドが、やはて四角錐形に進化していく中で、膨大な試行錯誤が積み重ねられ、少しでも楽に・安全に工事する方法が、工夫されたのでしょう。そこに思いを馳せるのもまた、歴史という巨大な推理小説を、能動的に楽しむのが、吉のように思いますね。個人的には、エジプトのピラミッドよりも鋭角な南米のピラミッドとか、どうやって建築されたのか、興味深いですね。毎年冬至と夏至の日に、翼のある蛇神ケツァールコアトルの姿が浮かび上がる、マヤ文明の古代都市チチェンイッツァ遺跡のカスティーヨ(ピラミッド)とか、ほんとすごい科学力ですもんね。
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