ソフトバンクがAIでキャビア養殖
◉キャビア、珍味中の珍味とされますが。自分は実は、数の子やイクラとかの魚卵って、それほど好きってわけではないんですよね。なので、初めてキャビアを食ったときも、美味しいなとは思いましたが、好んで食うものとも思わず。ただチョウザメの肉や、チョウザメそのものにはとても興味があります。何しろ3億年前からいる古代魚。オオチョウザメ(ベルーガ)は体長6メートルにもなりますし、最大記録は体長8.6mで体重2700kgと、まさに巨大生物ですから。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、居酒屋のキャビアの写真だそうです。
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竜門を鯉が登り切ると龍になる、という登竜門の伝説は、黄河中流域の実在の地域です。チョウザメというと黒竜江(アムール川)が有名ですが、黄河や揚子江にはハシナガチョウザメがいて、これが体長3メートルになる個体。たまには4メートル級もいたでしょうから、まさにドラゴン。鯉もチョウザメも、特徴的なヒゲがありますから。忠臣蔵でも、ヒゲがある鯉とヒゲがない鮒では、扱いが違いますからね。中国人のお金持ちはアロワナを飼いたがりますが、あれも古代魚で龍魚と呼ばれるドラゴンっぽい容貌と、カラフルな色、そしてヒゲ。関羽のように長いヒゲは長寿や権力の象徴。
チョウザメはもともとは、肉が美味しくて、中華の皇帝に献上されてたわけで。ゆえに、チョウザメは漢字で書くと蝶鮫や鱘魚ですが、皇魚とも書かれ、また鰉の1文字でもチョウザメの意味です。虫の皇帝が❘飛蝗《バッタ》であるように。魚の皇帝。どうしても、キャビアのほうが価値が高いので軽視されがちですが、刺し身は真鯛に似て美味、煮込んでも良い出汁が採れ、唐揚げにしても美味しく。基本的に淡水魚なので、上手く養殖すれば臭みもなく、非常に付加価値が高い養殖魚になりそうなんですけどね。高くても売れるってのは、重要な要素ですから。
AIでの養殖が可能になれば、過疎の地域での養殖とかにも、道が開けますし。少子高齢化の日本では、そうやって省人力化が大事ですからね。前述のハシナガチョウザメは絶滅してしまいましたが、揚子江にもいたわけで。チョウザメの種類によっては、比較的暖かい地域でも養殖が可能でしょうし。実際、宮崎県ではチョウザメ養殖が行われているようですし。うちの田舎の大隅湖とか、ダムでできたダム湖とか標高の高いところにあるので、冷たい水を好むチョウザメとか、養殖したら面白そうですけどね。そういう地域、日本全国のダム湖であるでしょうし。
チョウザメは、それ自体がやはり古代魚で見ていても興味深いというか。チョウザメの名前の由来となった、硬い菱形の鱗とか、背びれのない体型とか、ピラルクーやアロワナ、シーラカンスとも相通じる異形さというか。まぁ、ジンベイザメとかクジラもそうですが、巨大な魚類はそれだけで存在感があって神秘的ですから。日本各地でチョウザメがAIで飼育され、地産地消される。イクラ丼やウニ丼に並んで、キャビア丼が美味しくいただける。そんな日が来るといいですね。
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