電力が逼迫し電気代10万円の可能性

◉電気代が10倍になる可能性を、バズフィードが報じています。もちろん相場変動制という、新電力との契約法法を選んだ家庭だけですが。でも、いつもの10倍や20倍の電気料金を請求されて、10万円ぐらいが飛んじゃったら。定額給付金が電気代で消えました、と。まぁ、あくまでも可能性ですが。現実問題として、「たかが電気」で人間は死にますから。そこを軽く観てはいけませんね。

【注意】1月の電気代、10倍になるかもしれません。電力プランを確認して！

マスコミは不安を煽って大衆に軽挙妄動させ、そこで生まれるアラや泡銭で儲ける商売。野生動物の狩りと似ていますが。残念ながら、先々まで考えて真っ当なことを言うより、揚げ足取りに徹して、大衆の劣情に訴えたほうが、そりゃあ動かされる人間は多いですよね。電力自由化だ新電力と煽っておいて、今度はこういう不安煽りで飯を食う。煽るだけでなく、解決案も乗せれば良いのに。

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■電力不足で人が死ぬ■

菅直人総理大臣が、ヒステリーを起こした反原発派や左派マスコミに迎合して、ええかっこしいでやった原子力発電所の全停止ですが。10年が経過して、少しは世論も冷静な議論ができるようになりつつありますし。黒部第四ダムレベルの巨大水力圧電書を造っても、原子力発電所と大差ない発電量しか供給できませんから。再稼働を差し止める理由がない原発から、順次再稼働させて国民の命を守るしかないでしょう。

原発が100%安全だとか100%危険だとか、そういう話はしていません。自動車だって交通事故の危険性はあっても、そこはある程度は割り切って使っているように。年間数千人から万単位で交通事故死があって、死亡にこそ至らずとも、大ケガ小ケガはもっとあるわけで。福島原発の事故で、直接亡くなった人はゼロ。むしろマスコミや反原発派に煽られて亡くなった人の方が、多いぐらいですし。

こちら↓のnoteでも書きましたが、再生可能エネルギーは主たる電力にはなり得ません（キッパリ）。風力も太陽光も波力も潮汐力も海洋温度差発電も、ロケーションも出力の安定度も、遠く及びませんしね。それは、バイオマスを利用して、エタノールんどを生み出す発電も、そこは同じですから。アンモニアの混合燃焼火力発電も、まだもうちょと先の話。現状では原発再稼働一択でしょうね。

■原発の技術は進歩する■

反原発派が問題なのは、原発の技術が現在の状態のままで、1ミリも進化しない前提で脱原発と言い募っている点ですかね。もちろん、そんなことはなく。メルトダウンが起きにくい構造の第四世代原子炉の研究は進んでいて、中国は今年、商用の実証炉を稼働予定です。この高温ガス炉と呼ばれるタイプは、冷却水を使わないので、水がない地域でも稼働でき、硬い岩盤も不要です。

コンクリートや鉄骨の固まりである第二世代や第三世代の原子炉は、固い岩盤の上に建築されていて、地震には非常に強い構造。反原発派は福島原発事故を意図的に混同させますが、アレは津波による冷却用の電源喪失が原因。鹿児島の川内原発などの震度6の地震なども含め、震度6-7クラスの地震での大規模な設備破損はないですから。原発の近くが恐竜化石や貝化石の産地の近くなのは、理由があるのです。

加えて、冷却水も必要。原発を貧しい地域に押し付けていると言うのは、こういう基礎知識が欠けてるから。まぁ、説明する側も、相手の立場に立った情報を出す努力をしてるとは、言い難いですけどね。いずれにしろ、岩盤まで何百メートルも掘らないと行き当たらない関東平野に、原発を造るのは無理があります。パイルを大量に打ち込めば可能だそうですが、費用対効果的に無意味です。

■専門家による冷静な議論を■

Twitterを見ていたら、こんな情報も。永田浩三氏のような、イデオロギー丸出しの職員もいたりして、偏向した報道も多い（テレビが十数年前に壊れて以来観ていませんが、NHKオンデマンド2013年ごろから番組自体は鑑賞できています）のですが、ようやく原発再稼働の必要性を、間接的に報じだした、ということですかね。まぁ、あからさまに報じると、反原発派の嫌がらせが酷いんでしょうけれど。

６時台のNHKで電力逼迫の原因を解説していて、①大寒波、②LNGの不足、③悪天候では発電できない再エネ、という要因に加え、原発が２基（調整運転を含めると３基）しか動いていない事にも触れていた。今までは原発がないと電気が足りない事を誤魔化してきたが、今回は本当にやばかったという事。

— 井上リサ (@JPN_LISA) January 14, 2021

北海道とか東北、日本海側は寒波で本当にヤバいでしょうし。泊原子力発電所の再稼働は必須。ただ、現在の大規模な原子力発電所は、一カ所がダメージを負うと、危険な状態に。高温ガス炉は現在の原子力発電所の30%ぐらいの出力ですが、そのぶんコンパクトにできますし、繰り返しますが岩盤も冷却水も不要。反原発派悲願の、東京都内に原子力発電所が、いよいよ実現できるでしょう。

もちろん、そうなったらギャーギャー騒ぐでしょうけれどね。皮肉ですよ、皮肉。例えば、臓器移植でドミノ移植という手法があります。Aさんに健康な腎臓を移植した場合、Aさんから取り出した腎臓に問題があっても、もっと健康状態が悪い人に、延命措置として移植するというモノ。根本的な解決にはならなくても、時間稼ぎができる。コレ、大事。第三世代の原子力発電所も、コレと同じです。
どっとはらい