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出版社スルー時代の幕開け?

◉元オリエンタルラジオの中田敦彦氏が、出版社を通さずにKindleでダイレクトに自著を出版する、というのが話題です。コレ自体はもう何年も前に始まったサービスですから、今頃かいなと思ったりします。なので、今更感はあります。でも、有名人がこうやって突破口を開くことによって、後に続く有名人が増えそうですね。なにしろKindleのダイレクトパブリッシング、自分程度の個人でもできちゃう程度のハードルですから。

【中田敦彦氏、出版社抜きで電子書籍Kindle出版!著者印税は7倍に!出版社スルー時代の契機になる】BLOGS

なんと中田敦彦氏が大手出版社抜きで自ら電子書籍Kindleで自伝を出版!
いち早くテレビに見切りをつけ、事務所にも見切りをつけ、オンラインサロンやYoutubeなど自ら稼ぐビジネスモデルを構築している中田敦彦氏だが、いよいよ出版にも!
発売当初はKindle全体部門で1位になるなど好調な出だしだ。
いよいよ出版社中抜きビジネスモデルもあやういかもしれない。

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■本を作るのは簡単、問題は……■

というか、ある程度の大きさの企業なら、それこそ自社で出版部門を作って、そこで本を出しことも可能ですからね。それこそ、中田敦彦氏ぐらい儲かってる人物なら、自分のような編集者崩れを一人雇えば、DTPから製本から販売まで、やってくれるでしょうね。50代でリストラされた中堅出版社の編集とか、編プロの人間は大手出版社の人間より、そういう知識は豊富ですからね。自分も、声がかかればギャラ次第で……かかるわけないか。

けっきょく出版事業って、流通を出版社が握っていたのが大きいんですよね。再販制度に守られて、取次が流通を握っていた。これはこれでメリットも多々あったんですが、書店が半減する時代に、そぐわなくなってきつつあります。でも、電子書籍なら個人がインターネットを通じて世界に販売できる。何なら紙の印刷書籍だって、充分に流通させられますから。そういえば先日、こんなツイートが話題になっていましたが。ほぼほぼ、同意です。

■殿様商売の終焉■

ジョン・F・ケネディ大統領の名演説に「米国民の同胞の皆さん、あなたの国があなたのために何ができるかを問わないでほしい。 あなたがあなたの国のために何ができるかを問うてほしい。」という言葉がありますが。作家が出版社に何ができるかを問うのではなく、出版社が作家に何ができるのか、そこを問うべきでしょうね。そこに関しては、例えば『こぐまのケーキ屋さん』がヒットすると、小学館はやはり老舗の強みを活かし、関連グッズの話を上手く持ってきましたしね。

「ウチの雑誌に掲載されればフォロワーが1万人増えます」「ウチのアカウントで宣伝すれば+10000部は確実」ぐらいのことを言えないと、もう出してやってるという殿様商売は、ベテランの作家以外では難しいでしょうね。ウチの講座でも実験的に電子書籍を出してみましたが、思った以上に口コミのみで評判になりましたし。自分で宣伝力・発信力を持ってる人間は、出版社スルーで自己出版していくでしょうね。読者を持ってるのは出版社ではなく、作家の才能ですから。

■中田敦彦氏の次の一手は?■

個人的には、彼のYouTubeでの主張は科学的根拠や歴史的な蓄積がなく、デタラメが多いと思っています。もともと、早稲田と京王に合格するぐらいに地頭も良く、漫才でも早々とブレイク、特技のダンスはもちろん、RADIO FISHとして音楽でも人並み以上の成功を収めていますし、作詞家としてやゲームの企画立案としても、成功を収めていますから。間違いなくマルチタレントはマルチタレントです。キングコング西野氏とイメージがかぶりますが。

でもご本人、シンガポールに移住して、既に泣き言を言い始めているようです。まぁ、頭がいい人なので、コレも同情を得るためか、あるいは次のアクションに向けた計算ずくの発言かもしれませんが……。いやいや、シンガポールは良いところらしいですし。つボイノリオさんの曲でも、かの吉田松陰先生も高く評価していたとの楽曲があった記憶がありあます。息子さんが兵役義務の歳になるまで、頑張ってください。金太、負けるな! ……じゃねぇ、中田、負けるな!

なお、ウチのサクワネーム講座では、個人出版をしたい人間の相談には、それなりのアドバイスはしますけどね。それは漫画でも小説でも、どっちも対応です。出来が良い作品なら、ウチで配本してもいいですし。本作りって、AdobeのInDesignと電子書籍政策アプリLeMEを使えれば、個人で簡単に本が作れますから。これらは、コツさえ掴めばかなり簡単に操作できますしね。来週から第13期が始まりますから、宣伝も兼ねてリンクしておきますね。

どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ

売文業者に投げ銭をしてみたい方は、ぜひどうぞ( ´ ▽ ` )ノ