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アショア代替イージス艦の建造見送り

◉陸上配備型迎撃ミサイルシステムであるイージス・アショアの導入断念とともに、代替となるイージス・システム搭載艦の建造が取り沙汰されていたのですが……。こちらも見送りになってしまったようです。正直、イージス・アショアに関しては迷走している感は否めないですが、こういう迷走はだいたい、アメリカから何らかの対中国関係の機密情報が入っていて、表沙汰に出来ない動きがあるような気がします。あくまでも素人の憶測ですが。

【代替イージス、建造費見送りへ 22年度概算要求―防衛省】時事通信社

 防衛省は、導入を断念した陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の代替となる「イージス・システム搭載艦」をめぐり、8月末に取りまとめる2022年度予算概算要求に建造費の計上を見送る方向で調整に入った。運用や設計に関する方針が定まっていないことが理由。政府関係者が7日、明らかにした。
(中略)
 大型艦艇の建造には、5年程度の期間が必要とされる。建造費の計上が遅れることで、同艦の運用開始は27年度以降になりそうだ。

河野太郎防衛大臣時代に急転直下の動きがあり、もっと日本国内のなんらかの政治的な動きが背景にあるのかもしれませんが、そこはわかりません。

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■イージス艦とは?■

イージス艦はそういう形式の鑑定があるわけではなく、アメリカ海軍によって防空戦闘を重視して開発された艦載武器システム=イージスシステムを搭載した艦艇、という意味です。なので、中華イージスとか本来はおおかしいんですよね。システムについては、映画『亡国のイージス』内の説明が、すごくわかりやすかったです。最新型のイージス艦であるまや型護衛艦が全長170メートルで満載排水量 10,250トンという大型の艦艇ですから、そう簡単に作れるわけではないですからね。

ちなみにまや型護衛艦一番艦は、2017年4月17日に起工・2018年7月30日に進水・艤装工事と海上公試を経て2020年3月19日に就役とのこと。3年かかっていますから、22年度の概算要求から就航まで、やはり5年ほどはかかるでしょうから。現状では泥縄式に作っても、あまり意味があるかは疑問ですね。専守防衛が建前の日本にとっては、イージス艦は防衛の柱となる存在ですが。建造費が約1680億円もするですから、おいそれとは動けないです。

■アメリカの思惑はどこに?■

日本の軍事力は基本的に、まずアメリカありきであり、米軍の補助的な存在として構成されていますからね。事実上の属国ですから。コレは仕方がないですしね。でもその場合、アメリカはいったいどんな形で、対中国包囲網において、日本を位置づけており、日本に何を求めいているのか、そこはわかりません。台湾有事にアメリカが介入するとなれば、沖縄と佐世保と岩国といった各地の在日米軍基地は、中国の攻撃対象になります。

その防衛について、アメリカはどんなプランを持っており、日本にどんな補助的役割を期待しているのか? 日本の軍事アナリストからは、あまりそういう話が聞こえてきませんが。中国としては無傷で台湾がほしいのか、それともミサイルの飽和攻撃で焦土にして占領して併合したいのか? そこによってずいぶん変わるでしょうね。それは、北朝鮮が南進するとして、繁栄するソウルを接収したいのか、火の海にして殲滅できれば良いのかで、違ってきますが。

■他国との連帯が鍵■

かつて、盧武鉉大統領時代の韓国は、竹島問題でイラついた挙げ句、島根県の自衛隊施設を攻撃しようとしていたことを、ワシントン・ポスト紙が報じました。この時の動きはかなりやばい段階まで進んでいたそうですが。このとき、大統領の懐刀ナンバー2の地位である大統領秘書室長を務めたのが、文在寅大統領でした。またのムヒョ大統領はアメリカに、日本を仮想敵国認定するよう提案し、アメリカ側のスタッフから頭がおかしい人と笑われるのですが。

韓国の本音が那辺にあるか、よくわかりますね。日本の防衛構想はそういう意味では、対中国・対ロシア・対北朝鮮に加えて、単韓国まであるのが悩ましいところですが。日本は先の大戦で孤立し、最後は世界を相手に戦ってボコボコにされましたが。クワッドを中心にして、他国との連帯を常に念頭に置いて動くしかないのが現実。軍事に関しては、表に出せないことも多いのですが、少なくとも国民がある程度は納得できる筋道を、見せてほしいですけどね。

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