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血液から認知症の兆候検出装置を島津製作所が開発

◉ノーベル賞を受賞された島津製作所の田中耕一エグゼクティブ・リサーチフェローの研究を元に、アルツハイマー型認知症の調光を捉える機器の開発に島津製作所が成功したようです。これで一気に検査が簡略化されるようで、ありがたいです。

【血液からアルツハイマー型認知症の兆候捉える装置 ノーベル賞・田中耕一さんの技術活用 島津製作所が世界初】京都新聞

 計測機器メーカーの島津製作所(京都市中京区)は22日、アルツハイマー型認知症の原因候補物質を微量の血液から測定する装置を国内の検査機関向けに発売した。ノーベル化学賞受賞者で同社エグゼクティブ・リサーチフェローの田中耕一氏が開発した分析手法を用い、脳内での蓄積状況が発症に関わると考えられるタンパク質「アミロイドベータ」の関連物質を測定する。これまで受託分析で使用してきた技術を世界で初めて製品化した。
 アルツハイマー型は、認知症の7割近くを占めるとされる。アミロイドベータが発症の20年ほど前から脳内に蓄積。その後、異常タウタンパクの発生で神経細胞が死滅し、認知機能が低下すると考えられている。

自分のようなボケる家系の人間には、こういうニュースはホッとしますね。ボケる前からの予防が大事。正直、今のうちから備えておかないとダメですからね。

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■長寿社会の問題■

日本の……というか世界中で、長寿は人類の願いだったのですが。実際に平均寿命が50歳にも行かなかった時代から、80歳を超える長寿社会が訪れたら、認知症の問題が生まれたわけで。特に、アルツハイマー型認知症は大きな社会的な負担になりますからね。寝たきりならまだしも、足腰が達者だと徘徊して事故や事件を起こすと、もう家族としては精神的にも肉体的にも、ヘトヘトになりますから。うちの祖父もそうでしたが。

しかし、兆候を事前に発見できれば、回復は無理でも進行を遅らせたり、対応もできますからね。自分の年齢になると、そこらへんはとてもリアリティのある問題ですから。これまでの大掛かりな検査から、血液検査で簡単にってのが、ありがたいですね。いやマジに、田中耕一博士には2個目のノーベル賞を送ってほしいです。この場合、化学賞での受賞になるのか、医学生理学賞での受賞になるのか、わかりませんが。学際的研究の時代ですね。

■認知症新薬承認の問題も■

いっぽう、去年から話題になっているアルツハイマー型認知症の新薬アデュカヌマブについては、あまり芳しい話が聞こえてきません。小説家であり医師である、知念実希人先生も承認は難しいかもという意味のことを、Twitterでつぶやかれていましたが。自分には医学のことはわかりませんが、やはり新薬の承認は難しいのですねぇ。人間の命に関わることですから、当然といえば当然なんですが…………。

【アングル:アルツハイマー新薬承認のFDAに専門家から疑義の声】ロイター

[11日 ロイター] - 米医薬品大手・バイオジェンがエーザイと共同開発したアルツハイマー病治療薬「アデュヘルム(一般名・アデュカヌマブ)」は、米食品医薬品局(FDA)が約20年ぶりに承認したアルツハイマー病向け新薬となった。
だが、これによって強固な証拠の確立を後回しにして市販を許可するFDAの「迅速承認制度」が史上最大の危機に直面している、と専門家などが警告している。

知り合いの医者に言わせると、もし承認されても、これは予防薬という扱いなので、保険が効かないので予防的に摂取するなら高くなるかもよ、と言われました。ううう……そうなんでしょうね。認知症はかつては、死の恐怖から逃れるための〝天の配剤〟という言われ方もしましたが。やはり、個人的には尊厳の問題として、できれば死ぬちょっと前までは、頭もハッキリした状態で痛いなとは思います。できれば、ギリギリまで創作に関わっていたいあので。

■サラリーマンの星■

そういえば、韓国の翻訳掲示板を見ていたら、田中耕一博士を絶賛している方がいました。サラリーマンからノーベル賞、学士で唯一のノーベル賞というのは、やはりノーベル賞に特別な思いを持つ韓国人からすると、日本の基礎体力の象徴のように感じるようです。確かにそういう側面はありますね。自分はむしろ、こういう業績を見逃さないノーベル賞の選考委員会、あるいはそこに推薦した科学者の慧眼に感心します。千里の馬も名伯楽がいなければ農耕馬になる、と。

とはいえ田中博士、東北大学工学部電気工学科卒業という、旧帝国大学の出身ですから。地頭は良くて当たり前。例えばの話ですが、偏差値28の高校からAO入試を利用してミッション系のナントカ学院大学に入り差は教授の引きでナントカ商科大学の大学院に入って社会学の博士号を取るよりは、地頭が違いますけどね。あくまでも例であって、特定の個人をイメージした例え話ではありませんm(_ _)m それはともかく、ノーベル賞受賞って若い頃の業績で、もらった頃は半引退という人も多いのに、素晴らしいですね。社会に害悪を撒き散らす社会学者もいるのに。さらなる活躍に期待です。

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