原発再稼働の動き加速
◉チョット前の記事ですが、岸田政権で株価が最高値を記録したせいで、急に「スタグフレーションが~」云々と言い出す人が増えたので、取り上げます。スタグフレーションが起こる原因は多様ですが、日本だと石油ショックによる価原油格高騰で、供給ショックが原因で起きました。自分は 現在の状況をスタグフレーションだとは思いませんが、そういうなら原発再稼働を言うべきでしょうね。ウクライナ侵攻で、エネルギー価格が高騰したのは事実ですから。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、女川原子力発電所のイラストです。
■実質賛成派は60%超?■
石油・天然ガス・石炭などの化石燃料輸出国であったロシア連邦は、ウクライナ侵攻で世界的な燃料高騰を招いたわけで。無能な方の菅元総理が、強引に原子力発電所を全部止めてしまって、日本はかなりの燃料費が国外に出て行ったわけですが。現実的には、岸田政権を批判している左派の人間の多くは、反原発が思想的にセットなので、そっちの方は言いません けれどね。
しかし朝日新聞の調査でさえ、賛成が50%で反対が35%と、半数が原発再稼働に賛成。2011年の福島第一原子力発電所事故から13年、干支が一廻り以上してようやくですね。もっとも読売新聞の調査では、昨年8月の時点で原発再稼働に賛成が58%で反対が39%と、とっくに大差で賛成なんですけどね。今やったら、60%を楽勝で超えるでしょう。反対は30%ぐらいですかね?
■女川原発は9月再稼働■
新聞が右寄りか 左寄りかで、アンケート結果が10%近くも変わるようでは、朝日新聞だろうが読売新聞だろうが、マスコミの調査はそもそも信頼できないと言えますが。さて、東日本大震災では、福島第一原発よりも震源地に近い位置にありながら、特に問題がなかった女川原発ですが。問題どころか堅牢な建物なので、地域住民の避難所にさえなりましたからね。こちらも順調に行けば、9月に再稼働の予定です。
今年の夏は猛暑になるという予想が、現時点で出ていますが。真夏の盛りには間に合いませんでしたが、残暑には間に合いそうですし。何より冬の寒さには確実に間に合うのがありがたいですね。原子力発電所の再稼働は、形式が新しい加圧水型軽水炉の、西日本の原発が中心でしたが。東日本もこうやって、順次再稼働されれば、他の原子力発電所も来年には間に合うでしょう。
■残る原発の再稼働時期■
現在、稼働していない原子力発電所は、北から泊原発・東通原発・女川原発・柏崎刈羽原発・志賀原発・東海第二原発・敦賀原発・浜岡原発・島根原発。この中で、新基準許可済が女川・東海第二・柏崎刈羽の6号機と7号機・島根です。特に加圧水型軽水炉である泊原発とか、北海道という地理的な条件からも、再稼働は必須なんですが。浜岡原発以外が再稼働すれば、日本の電力事情は大きく変わるでしょう。電気料金が上がったとはいえ、諸外国よりは抑えていますから。
しつこく書きますが、東日本大震災で福島第一原発の事故が起きたのは、津波による外部電源が喪失し、冷却ができなくなったため。地震の揺れではありません。現状、津波で外部電源が亡くなるような設計の原子力発電所はなく、外部電源も複数のルートを用意しています。地震の揺れ自体には、原発は強い構造です。古くて固く安定した岩盤(理想としては第三紀以前のもの)の上に建築されているので。上記地図の原子力発電所の近くが、恐竜化石や貝化石の産地なのは、理由があります。
震度5強~震度7のかなりの大地震でも、原発の建物は問題なく稼働していますので、先日の愛媛の震度4程度の地震では、問題は起きていません。ここらへんを再稼働させて日本の国富流出を減らし、安全性が高い第四世代炉の高温ガス炉の研究を進めて。米英並みの2029年の稼働とは言いませんが、30年代前半の稼働に期待します。それが科学的な態度でしょう。マスコミは感情的に反原発を訴えるのではなく、エビデンスを持って批判すべきかと。科学音痴の文系記者には難しいでしょうが、それが報道の基本。万機公論に決すべし。
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