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ウクライナ侵攻の着地点

◉ロシア軍によるウクライナ侵攻について、今後の展開と着地点について、イギリスの BBC ニュースが考えうる5つのシナリオを、記事にしています。日本のお花畑平和論を支持してきた朝日新聞や毎日新聞と違って、そこは外交の国イギリスの国営放送らしい、網羅的な評論にもらっています。とても興味深いので、この五つのシナリオをもとに、今後の展開の可能性について素人なりに考察してみたいと思います。

【【解説】 ウクライナでの戦争の結末は 5つのシナリオ】BBCニュース

戦争の霧の渦中にいると、どうやって前に進むべきか、道をみつけるのは大変だ。外交の舞台裏から聞こえてくる騒音。愛する人や家を失った人たちの感情。こうしたものに取り囲まれて、私たちは押しつぶされそうになる。なので今、一歩引いて、ウクライナの紛争が今後どうなり得るか、考えてみようと思う。各国の政府幹部や軍部の戦略担当はどのようなシナリオを検討しているのか。自信をもって未来を予言できる人はほとんどいないが、実現可能性のある展開をいくつか並べてみた。そのほとんどの見通しは暗い。

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、ウクライナ問題用として作られたものなので、統一的に今後も使います。

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■シナリオ① 短期決戦■

少なくとも、プーチン大統領の狙いはこれだったでしょう。ヒトラーとナチスドイツのポーランド併合も、電撃作戦による勝利。短期間で襲撃し、敵に反撃のいとまを与えずに、首都を制圧し、政治的目標を達成する。この場合のプーチン大統領の政治的目的は、ゼレンスキー大統領を排除し、親ロシアの傀儡政権を樹立すること。しかしこれは完全な失敗に。補強に軍を集結してからの動きが遅かったですし。

■シナリオ② 長期戦■

これはウクライナのゼレンスキー大統領が、狙う部分でしょうね。もちろん戦争というのは、長期化すれば自国民の犠牲も増えます。しかし軍事力で大きな差があるロシアとウクライナでは、正規軍が正面からぶつかっては、あっという間に勝敗が決します。ゲリラという言葉が生まれたスペイン独立戦争以前から、正規軍はゲリラに弱いというのが世の常。孫子曰く、兵は拙速を聞くも未だ巧久しきを睹ざるなり。

あのアメリカでさえ、ベトナム戦争ではゲリラ戦で長期戦の泥沼に引きずり込まれ、政治的目的を達成できずに撤退。今のところ、ウクライナ軍の士気は高く、ロシア軍の士気は低く。制空権も完全に生まれてはおらず、わざとウクライナ内部におびき寄せ、補給路が延びたところで、後方をたたいて分断するという戦法が上手く行ってる感じですし。それだけソビエト時代に酷いことを衛星国に行ってきたつけなんですけれどね。信なくば国たたず。

■シナリオ③ 欧州戦争■

ポーランドなどが公然と反旗を翻しつつあり、バルト三国もロシアへの警戒感をむき出しにしています。ポーランドはナチスドイツに蹂躙され、それこそ知識階層を中心に100万人が虐殺され、ポーランド人には教育なんか小学生4年以上は不要だ、数を500まで数えられるば OK、文字は自分の名前さえ書ければいいといった、愚民化政策を押し付けられたのですが。「それでもロシアよりはマシ」という評価なんだそうで。

いったい、ソ連時代に何をしたんだ……と思ってしまうのですが。詳しく知りたい方は、Wikipedia先生の『カティンの森事件』の項目を読むと、その酷さは理解できます。というか、やってることがシベリア抑留やチェチェンやシリア、ウクライナの人道回廊と、ほとんど同じだまし討ちの手口じゃないですか。ロシア人というのは西欧のような人種差別は薄いらしいですが、利害損得が絡むと本当に強欲で非情になるらしいですが。ウクライナは飢餓輸出で、ひどい目に遭っていますからね。

■シナリオ④ 外交的解決■

外交的に解決できるのであれば、そもそも戦争は起こっていなかったでしょうね。ここら辺は憲法九条の、お花畑擁護論とも重なりますが。とは言え、状況は刻々と変わっています。ロシア自体がそもそもの電撃戦による短期決戦に失敗した以上、このままでは撤退のタイミングをどこで見つけるか難しそう。であるならば、イスラエルやトルコなどが、間に入ることも可能でしょう。

中国なども、国際的な地位を高めるチャンスと、思うかもしれませんし。とゆうか、北京オリンピックのために侵攻開始を遅らせたのは見え見えですから。ただここは考え方で、むしろ経済的に中国がロシアを支援することによって、中国は国際決算を肩代わりし、その見返りに石油・天然ガス・石炭・ダイヤモンド・金銀など、地下資源の豊富なロシアから得られるものは大きいので金銭的に儲かり、ロシアは戦争が長引けば長引くほど国力を落としますから。ある意味で、一石二鳥ではあります。

■シナリオ⑤ プーチン氏失脚■

ロシア国内で、厭戦気分が盛り上がれば、クーデターによるプーチン大統領失脚も、ワンチャンスあるかもしれませんね。ただプーチン大統領、ロシア共和国の第2代大統領になったのが2000年で、もう20年以上を権力の座に就いているんですよね。共産党の志位委員長ほどではないですが。その間、政敵は失脚に追い込んだり暗殺仕掛けたり。国内法も自分に都合のいいように、バンバン変えていますから。

ロシア国内の輿論も、プーチン支持が70%とかの情報もあります。多分マスコミも押さえており、反プーチン的な報道はどんどん取り締まられているようです。こうなると、陸軍主導の三国同盟を朝日新聞や毎日新聞がプッシュしまくって、国民がそれに煽られてしまった戦前の日本と同じような状態でしょう。プーチン大統領としては、失客はイコール死を意味しますから。意地になって撤退の時期を見誤ってしまって、泥沼の内戦状態の可能性もありそうですが。

■おまけ① 足を引っ張る立憲民主党■

こういう状態で、岸田内閣総理大臣からこういう言葉を引き出してやったぜと、立憲民主党の小西議員が得意げに Twitter にツイートしていました。一体この議員は何をやりたいのでしょうかね? 彼と、杉尾秀哉議員が森友学園問題で国交省に乗り込んで役人を吊るし上げたその翌日、近畿財務局の赤木俊夫氏が自殺したのは紛れもない事実。それでDappiアカウントを告訴したり、パフォーマンスだけは人一倍ですが。

結果的に、ユーロメディアんプレスは、日本の土田総理大臣が南クリル諸島(北方領土)は日本の領土であると宣言した、と報じています。野党の仕事は政府批判であるなどというゆがんだ認識だから、本人はしてやったりのつもりなのでしょうけれど。結局こうやって、日本に対する要らん警戒心を掻き立てただけですね。別にこういう答弁を引き出すのが悪いとは言いませんが、では小西議員は北方領土をどうしたいのか? 具体的なビジョンがあるんですかね。

■おまけ② 私のお気持ち至上主義者■

ついでにもう一丁。岐阜新聞が、岐阜市長良の有志たちがウクライナ大使館に千羽鶴を送ろうと言う活動を呼びかけていることを、報じています。ご丁寧に、ウクライナの国旗カラーの折り紙で折るようですが。バカなマネは辞めろ! お花畑平和主義もいい加減にしろ! ……自分の方から言えるのは、ぐらいですかね。阪神淡路大震災でも東日本大震災でも、送られて困るものとして名前が挙がっているのに。情報弱者にも程があります。

【ウクライナに平和を 有志が岐阜市で反戦訴え、ネットで賛同広げる】岐阜新聞

 ロシアによるウクライナへの軍事侵略に抗議し、岐阜県内の有志が5日、岐阜市長良の複合施設「&n(アンドン)」で、青と黄色のウクライナの国旗カラーの色紙に「Stand With Ukraine(ウクライナと共に)」とメッセージを書き、「ストップ プーチン」と反戦とウクライナ支持への声を上げた。
 発起人の神職保井円さん(59)=揖斐郡揖斐川町上南方=は23年間のフランス在住経験があり、ロシア人の知人もいた。世界でストップ・プーチンの抗議運動が起きている状況に「私たちの声で今すぐ戦いを止めることはできないが、戦争は絶対に認めないと市民が意思表示をしていかなければ」と思いをフェイスブックに書き込んだところ、賛同者を得て抗議活動をすることになった。

ウクライナのことを何とかしたいという気持ちは否定しませんが、千羽鶴を送られてそれがいったい何の役に立つのか。それよりも、その能力や材料費を全額、ドルかユーロで寄付した方が、ウクライナ的にはよほどありがたいと思いますよ? 案の定 Twitter では、どうせ贈るならロシア大使館にしようと言う皮肉が飛び交っています。当たり前ですよね。戦争が終結して平和を取り戻したら、送る意味は多少あるかもしれませんが。

こういう、私のお気持ち至上主義って、お花畑平和論と親和性が高いのでしょうけれど。いい加減アップデートすべきでしょうね。どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ

売文業者に投げ銭をしてみたい方は、ぜひどうぞ( ´ ▽ ` )ノ