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技能実習制度の廃止を提言

◉有識者会議が、理想と実態が乖離しているとして、廃止の低減だそうです。ようやく、ではありますが改善に向かっているのは喜ばしいこと。すごく厳しい言い方をすれば、後継者がいない商売は、伝統文化でもない限りは、やはり時代とともに廃れて消えていくものだと思います。これが、螺鈿細工や金蒔絵などならば、保護の意味はありますが。税金漬けの保護は、基本的に反対です。伝統工芸や伝統芸能でも、伝統の保持と新たなマネタイズは、併存が可能だと思っていますので。

【技能実習制度 「建前」と「本音」の矛盾解消へ】産経新聞

 外国人技能実習制度を廃止し、新制度の創設などを求める中間報告書の「たたき台」が10日、政府の有識者会議で示された。日本での技術習得という「建前」と現場の労働力確保という「本音」のはざまで矛盾が噴出していた技能実習制度。発足から30年を経て、ようやく抜本的な改善の道筋が示された格好だ。

 実習生を巡っては、岡山市で昨年、建設会社で実習生のベトナム人男性が2年間にわたり暴行を受けていた問題が発覚。賃金の不払いなどの不正が横行しているとの指摘も根強く、古川禎久法相(当時)は制度の実態を見直すため、有識者を交えた勉強会を設置した。

https://www.sankei.com/article/20230410-IIGKXXABIJJEPNHRTUS5RSI57Q/

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、労働者のイラストです。

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マスコミなども、右も左も「〇〇に仕事を奪われるぞ」系の話が好きなんですが。歴史を見れば、技術革新や新発見で減った仕事の分、新しい仕事が生まれるんですよね。江戸時代の昔は90%以上が農家でしたが、2010年には389万人に、2010年には261万人になり、2021年で130.2万人と、どんどん減っています。ちなみに、15歳以上就業者数6151万人の内、第1次産業は315万人5.1%、第2次産業は1592万人で25.9%、第3次産業は4138万人で67.3%と、もう農林水産業は日本の産業の中心ではないのが現実。農業人口は3%ぐらいでしょうか?

ところが、人口が3億人を超えているアメリカの農場や牧場で働く就業人口は約260万人、1.3%に過ぎないとか。アメリカの比率なら、日本の農業人口は108万人でもいいことになります。逆に100万人を切れば、安全保障の面から農家を準公務員にし、収入の半分を保証し、残り半分は自由に稼いで良い形にすれば、あんがい農業の集約化が進みますから。繰り返しますが、補助金付で産業を維持するのは、共産主義じゃないので反対ですが。新たなマネタイズの方法論を考えれば、儲かればほっといても人材はやってきますんで。そっちの研究に金をかけるべきでは? 学術会議ではなく。

 出入国在留管理庁によると、国内には令和4年末時点で32万4940人の技能実習生がいるが、待遇に耐えかねるなどして失踪した実習生は3年中で7167人。不正行為などが原因で実習生の受け入れ許可や認可が取り消された実習先や、実習先を監督する「監理団体」も、3年度で190機関に上る。

32万4940人は、多いですね。失踪した実習生は3年間で7167人、全体の2.2%です。3年で割れば0.73%ほど。きちんと技術を学んでもらい、労働管理もちゃんとしてるところが多いのですが、分母が大きいので件数も大きいです。東京都でもっとも治安が良い文京区が、人口239,750人で、犯罪件数が808件、発生率が0.34%とのこと。下から3番め、21位の新宿区が人口34万6705人で、技能実習正の数に近いですね。発生件数が4421件で、発生率が1.28%ですから、これは無視していい数字ではないですね。

ただ同時に、実習生の9割前後が「帰国後、役に立った」と回答しているわけで、要は1割の不届き者全体の評価を毀損しているわけです。Twitterでも、実際にちゃんと技術を伝えて、賃金もしっかり払っていると、自負しているわけで。逆に言えば、そういうブラックなところは晒し上げし、ついでにどこの選挙区のどの政治家が口利きしてたかを、ちゃんと明示すべきでしょうね。いいかげん、昭和の時代の方法論に固執する政治家は、自民党だろうが共産党だろうが、きちんと批判して改めさせるべきなんですよね。万機公論に決すべし。

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