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Apple Carは2024年にTOYOTAから?

◉いったい、Appleは電気自動車事業から撤退したのか、秘かに継続してるのか、よくわかりません。ですが、個人的には継続していて欲しいですね。自動車産業はスマートフォンより利幅は薄いかもしれませんが、雇用を生みますからね。Appleブランドの高級車なら、お値段が高くても売れるでしょうし、アメリカ国内に工場を持てるでしょうから。それは、自動車メーカーとの提携であっても同じかと。

【アップル、トヨタと交渉中のうわさ。2024年までに「アップルカー」量産開始のため】Engadget Japanese

アップルが自社ブランドで準備中と噂される電気自動車(EV)、いわゆるアップルカーの情報は2021年に入ってから活発化しています。一時はヒュンダイやその傘下にある起亜自動車との製造契約が進んでいたものの物別れに終わったと見られており、かと思えば8月には韓国のSKグループおよびLG電子と話し合ったとの報道もありました。
そんななか2024年までにアップルカーを量産すべく、アップルが日本のトヨタ自動車と交渉中との噂話が報じられています。
アップルはかなり以前から(公に認めたことはないものの)自動車関連プロジェクト「Project Titan」に取り組んでおり、一時は自動運転ソフトウェアに絞り込んで規模を縮小しているとの噂もありました。

Apple Car、多分にデザイナーのコンセプトカーがそのまま走るような、凄い感じになるのでしょう。それがスティーブ・ジョブズの理想。

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■Appleの野望■

自分は、免許も持っていませんし、自動車自体にはそもそも、興味が薄いので。でも、Appleの事業としてのApple Carには興味があるので。コンピュータとある種の独立した空間を繋げるコンセプト。iPhoneやApple Watchを見ていると、スマートカーやスマートホームを目指しているのは、疑いないでしょう。もっと言えば、ホンダジェットのような自家用飛行機だって、その先にあっても不思議ではないですから。

イーロン・マスク氏のようなロケット事業に、どこまで興味があるのかは、解りませんが。民間の航空産業は、その先には宇宙開発事業に向かうのは必然。少なくとも、スペースXとか、見ていてワクワクしますから。事業的に失敗したとしても、それは求心力になりますから。自分は〝志〟という言葉が好きですが。吉田松陰も、塾生の心に、この志を探させるのができたから、維新回天の人材を育て上げられたわけで。

Appleは、ヒッピーだったスティーブ・ジョブズが生み出し、同性愛者をカミングアウトした、ティム・クックCEOに引き継がれた会社。良くも悪くも、リベラルです。そして、リベラルゆえに再生可能エネルギーの自社利用に取り込んだり、天水の利用などエコロジカルなことにも取り組んでいます。それがポーズにしても。そして、アメリカにおいては産業の空洞化、ハッキリ言えばモノ作りがかなりきつい状態になっています。

■Appleが生み出す雇用■

しかし、鉄鋼や造船や自動車産業など、かつての重厚長大産業は、新興国に生産の場が移っていくのは必然です。日本も、かつては鉄鋼や造船が花形でしたし、昭和の終わりぐらいには液晶パネルと半導体が花形でしたが、それらは韓国や台湾や中国に移っています。自動車産業も東南アジアやインドに、今後は移っていくでしょう。であるならば、先進国は先進国の蓄積を生かして、より高付加価値な産業に移っていくのは必然。同じ自動車産業でも、電気自動車や自動運転など、シフトするわけで。

Appleが電気自動車産業に進出するのは、利益そのものよりもそこに、新しい雇用を生む可能性があります。電気自動車はガソリンエンジン車に比較して部品が少ないとは言え、それでも多くの部品が必要ですから。必然的に、関連産業に大きな雇用の需要を生みます。それで生まれた雇用は、ティム・クックCEOが投票してほしい民主党の政治家に流れるわけですから、これはこれですごいことですけどね。それこそ、保守派が強い州に工場を誘致し、そこで万単位の雇用を生み出せたら? 政治が動きますね。

もちろんTOYOTAや日産やHONDAなど、有力な自動車メーカーと提携して、始めるのが無難ではあります。現在、日本の自動車メーカーの多くはアメリカ国内に現地工場を持っているところが増え、アメリカの雇用を壊さないことが結果的に、アメリカでの需要を生むという考え方に直っていますからね。日本車打ち壊し騒動も今は昔。ある意味で、トランプ大統領の政策を民主党が取り込み、その尖兵にAppleがなる構造。実現すれば興味深いですね。

■おまけ:日本の舵取り■

さて、自由民主党総裁選挙と解散総選挙のながれなので、せっかくなので日本の雇用について。AppleやGoogleは、その人工知能研究から自動運転などの新しい産業を生み出そうとしていますし、イーロン・マスク氏は宇宙産業に。では日本はどうかと言えば、与党も野党もあまりそういうビジョンが出せませんね。特に野党と野党支持者。経済音痴だし、国際政治音痴だし、軍事音痴ですから、仕方がないですね。日本は雇用を生む産業としては、やはり航空関係と宇宙開発。

航空機はホンダジェットが民間から立ち上がりましたからね。ここは、エンジンはGEと提携するなど、実より名を取る現実的な対処。MRJのモタモタ感を見るに、HONDAのほうが正解。ロケット開発は、その三菱の独占産業。ただこちらは、成功率の高さが命で、イーロン・マスク氏のように、バンバン失敗してノウハウ蓄積とはいきませんからね。そこは不利。日本は化け学の分野が強く、さらに素材研究は縄文式土器や漆器の昔から強いので、こちらはカーボンナノチューブや光触媒など、そっちがかなり大事。

そして、ロボット産業。ボストン・ダイナミクスのような派手な動きはありませんが、車椅子代わりのパワードスーツ、みたいな部分で産業を立ち上げられれば、強みになるでしょう。さらにバイオテクノロジー。なんだかんだで、農業や畜産は、高負荷家価値の商品が作れる分野ですから。個人的に期待するのは、海洋開発。島国日本は広大な排他的経済水域を持ちますし、希少な貴金属やメタンハイドレート、潜水艦技術とも関わってきますから、大事でしょうね。

ここらへんは、そのうちまとめて書きますが。どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ

売文業者に投げ銭をしてみたい方は、ぜひどうぞ( ´ ▽ ` )ノ