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ロシアがウクライナ東部に化学兵器部隊投入か?

◉このnoteが予約投稿される18時に、ウクライナのゼレンスキー大統領の国会での演説が始まるのですが。イギリスの情報筋から、ロシアが核兵器部隊をウクライナ東部に投入したという情報が出てきました。占領地での住民の強制連行での強制移住に加え、化学兵器部隊投入。もうこうなってくると、日本のリベラル税を絶句させるためにプーチン大統領はわざと悪辣なやってるとしか思えない感じですね。

【ロシア、化学兵器部隊投入 ウクライナ東部に―英情報筋】時事通信社

 【ロンドン時事】ウクライナに侵攻したロシア軍が化学兵器を扱う部隊をウクライナ領内に投入したとみられることが分かった。英情報筋が22日、明らかにした。米欧などはロシアがウクライナで化学兵器を使用する可能性があるとみて警戒している。
 化学兵器とみられる装備と関連部隊は今月中旬、ウクライナ東部の国境から親ロシア派武装勢力が支配するドンバス地方に入った。その後も東部にとどまっているもようだ。化学物質を搭載した弾道ミサイルか砲弾が実戦配備された可能性がある。

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、ウクライナ侵攻関連の専用ヘッダーとして使っています。

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■成果がほしいプーチン大統領■

しかし、ウクライナの思わぬ固い守りに、焦って化学兵器部隊を投入したとしたら、プーチン大統領も相当に追い込まれていますね。このままでは占領した地域も、じょじょに押し返されてしまい、何の成果も出せずに軍を消耗しただけで撤退、なんてことになりかねません。国際的に非難されるような兵器を使ってでも、結果を出さないといけない状況とも考えられます。ロシア軍の士気は低く、軍備の粗末さも暴露されつつあります。

何度か書いていますが、ロシアはジョージアの西オセチア紛争に介入し、電撃作戦で西オセチアに駐留軍を置くことに成功したため、この成功体験がもとになってのウクライナ侵攻を断行した可能性が高いです。核兵器を手放し軍備を減らしたウクライナならば、簡単に制圧できると考えていたのでしょうけれど。実際は、ゼレンスキー大統領のブレーンは3年前の時点で、ロシアのウクライナ侵攻を予想していましたから。

■窮鼠猫を噛む■

さらに記事によれば、「核・生物・化学兵器(NBC兵器)戦に対応した特殊部隊もウクライナ領内に入った」とのこと。これは生物化学兵器を使うつもりなのか、ウクライナがそのような危険な大量破壊兵器を開発していたという嘘をでっち上げるために、自作自演のために投入したのか、それは分かりません。しかし、いざとなればプーチン大統領が戦術核を使用する可能性まで、高まってきたとも言えます。

スキー大統領がアメリカ議会での演説で、真珠湾攻撃に言及したことでいきり立っているニワカ国粋主義者がいますが。ABCD包囲網で、日米開戦に踏み切った大日本帝国と大方の予想を裏切ってウクライナ侵攻を始めたプーチン大統領とロシアは、その点では似ているんです。追い詰めると大日本帝国は特攻と言う禁断の手法を選択しましたが。先日角に手を出さない保証はない、というかその可能性は日々高まっているのではないでしょうか?

■独裁国家の怖さ■

様々な情報を総合すると、ロシアはウクライナ侵攻で投入した将官クラスが既に4〜5名は戦死している模様。これは軍隊としてはかなりの損耗といえるようです。現時点で、投入した兵力の10%を失ったという予想もあります。このまま戦闘が続けば、さらなる減少は不可避。以前のnoteにも書きましたが、ロシアは極東の兵力もウラジオストクからシベリア鉄道を使ってウクライナに投入する動きを見せています。

こうなるともう、プーチン大統領が意固地になっている状況と言えます。日本の場合はそれでも、昭和天皇による御聖断によってポツダム宣言の受諾と終戦が決断されました。しかしプーチン大統領は、ロシア共和国のトップ。それを止めることができる人間は存在しません。独裁政治の怖いところです。天皇制やスルタンカリフ制度などは、権力と権威を分けることによって、権力の暴走を抑えるシステムでもあります。

あるとしたらクーデターか、暗殺か、あるいはロシア市民の決起による政権打倒か。残念ながら、プーチン大統領の支持率は高く、観察を行う情報部のトップは軟禁され。クーデターも期待できそうにありません。今後のロシア国内の世論の推移を見守るしかないですね。どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ

■追記:核兵器使用をプーチン側近が言及■

ついに、プーチン大統領の側近が、核兵器の使用にまで言及していますね。こうなるともう、なんでもありですね。日本の原水禁や原水協は、同反応してるのか知りませんが。日本は右派も左派も、核兵器には相当の嫌悪感を持っていますから、脅しやウクライナとの交渉を有利にすすめるためのブラフでも、こういうことに言及するのはかなりヤバいですね。まぁ、橋下徹氏や鈴木宗男議員よりも、左派のほうがダメージが大きいんですが……。

【プーチン氏側近「ロシア存亡の脅威あれば核兵器使用ありえる」】毎日新聞

 ロシア軍のウクライナ侵攻を巡り、プーチン露大統領の側近として知られるペスコフ大統領報道官は22日、核兵器使用の可能性について「ロシアの存亡に関わる脅威があった場合にはありえる」と言及し、状況次第では核の使用も辞さないとのプーチン政権の姿勢を強調した。米CNNテレビのインタビューで語った。ウクライナ軍の22日の発表によると、露軍のミサイルや空爆によって西部ジトーミル州、首都近郊のキエフ州、北部チェルニヒウ州、東部ハリコフ、ドネツク両州で特に被害が出ている。露軍が包囲した南東部ドネツク州の港湾都市マリウポリでの人道危機も深刻化している。

ただこの側近、ロシアとしての軍事的成果は「まだない」と認めるなど、これまたしたたかというか。これはこれで、欧米各国にある程度のシークレットメッセージになる部分もあるのでしょうね。だとすると、和平交渉や撤退に関する交渉の余地を匂わせていると思うのですが、外交の専門家ではない自分には、これはわかりません。ただ、ゼレンスキー大統領の国会演説で、終戦後の復興に触れてる点と併せて考えると、興味深いです。

売文業者に投げ銭をしてみたい方は、ぜひどうぞ( ´ ▽ ` )ノ