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漁業ネタ4題:脱サラ漁師や養殖など

◉漁業ネタがイロイロと溜まってきたので、まとめて。ハッキリ言って、日本の農林水産省の政策は、疑問だらけなんですが。特に水産庁は、漁師や漁協の「絶滅なんか知らん、とにかく獲らせろ」という意見を、説得する気がサラサラないようで。結果的に獲りすぎて漁獲量が減るの悪循環に入っているのに、中国漁船が~とか、責任転嫁のオンパレード。漁業自体は、新規参入の障壁があるのですが。そこに、脱サラした人が参入とのこと。興味深いです。

【日本の漁業、脱サラ・「ホワイト」漁師が立て直す 敗れざる者たち 漁業改革に挑む まとめ読み】日経新聞

日本経済が戦後の奇跡の復興に沸いた高度経済成長期の終焉(しゅうえん)から2023年で50年を迎えました。その間、日本の産業地図は大きく塗り替えられ、成長を支えた立役者の中にも退場を迫られようとする者は少なくありません。沈みゆく業界を食い止める活路は何か。新たな発想や行動力で抜けだそうとする「敗れざる者たち」。日本の魚を守ろうと漁業の改革に奔走する人々を追いました。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC26ANJ0W3A221C2000000/

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、アカカマスの群れだそうです。

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■陸上養殖サーモン■

上記のように、日本の沿岸漁業には期待は持てませんが、陸上養殖には期待です。前から書いていますが、九州では大手企業が参入し、高付加価値のアワビとかフグとかウニとかなら、充分に採算に会いますしね。養殖は寄生虫の問題とかも、かなり軽減できますから。そういう意味では、アトランティックサーモンの陸上養殖は、かなり期待しています。サーモンは寄生虫が怖くて、冷凍する処理が行われるのですが。陸上養殖なら、そこが代わりますから。

【アトランティックサーモン陸上養殖 日本初の施設が完成 本格稼働】テレ朝ニュース

 すしや刺し身で人気のアトランティックサーモンを日本で初めて陸上養殖する大規模な施設が静岡県に完成し、本格的な稼働が始まりました。

 静岡県小山町の敷地5.7ヘクタールに完成したのは、ノルウェーの「プロキシマー・シーフード」による日本で初めてのアトランティックサーモン養殖施設です。

 今月中旬、幼魚の第一陣が大型水槽に移され、4キロから5キロまで育てる作業が始まりました。

https://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/000330510.html

近所の回転寿司屋に行くと、やはりサーモンが人気ですと店員。実際、こちらの調査でも回転寿司のネタ人気1位はサーモンで、50.3%が評価する圧勝ぶりで、2012年の調査から12年連続で1位という圧倒的な強さ。実際、くら寿司のとろサーモンとか、柔らかくて身が甘く、美味しいですしね。江戸前寿司という観点からは、サーモンは江戸前ではないという意見もあるでしょうけれど、美味いは正義。こういう陸上養殖で輸入より新鮮で安全なサーモンが供給できれば、産業として軌道に乗るでしょう。

■昆虫を水産飼料に■

次の話題は、昆虫食。といっても、コオロギを食えとかいう話ではなく。政府は何故か昔から、昆虫食を進めますが。栄養は間違いなくありますし、飼育も比較的楽というのは認めますが……。やはり、形状的にも抵抗がありますよね。慣れの問題が大きいのでしょうけれど。でもそれが、養殖魚の餌としてなら、かなり有効に思います。今は、養殖魚の餌はマイワシなどの魚が多いですが、こちらも安定して漁獲量があるわけでもなく。昆虫は餌としてありでしょう。

【持続可能な水産養殖を実現するために昆虫の水産飼料への活用に向けた丸紅の挑戦】CNET

 テクノロジーを活用して、ビジネスを加速させているプロジェクトや企業の新規事業にフォーカスを当て、ビジネスに役立つ情報をお届けする音声情報番組「BTW(Business Transformation Wave)RADIO」。スペックホルダー 代表取締役社長である大野泰敬氏をパーソナリティに迎え、CNET Japan編集部の加納恵とともに、最新ビジネステクノロジーで課題解決に取り組む企業、人、サービスを紹介する。

 ここでは、音声番組でお話いただいた一部を記事としてお届けする。今回ゲストとして登場いただいたのは、丸紅 穀物油糧部事業開発課課長の桑野洋平氏。昨今注目が集まる昆虫を水産養殖の飼料原料として活用する取り組みについて聞いた。

https://japan.cnet.com/article/35212198/

丸紅という、大手商社が昆虫水産飼料に取り組むってのが、本気度が見えますね。そもそも、うちの田舎で盛んな養殖のウナギとか、元々は海から川に上ってきて、川で大きくなるタイプですからね。昆虫が主食。ウナギ自体は、ミミズが好物のようですから。ここらへんは上手く、ミックスさせて。それこそ、養殖場の近くで昆虫育てて、即餌に。生き餌は美味いですし。鹿児島とか、鶏の生産も盛んですから、鶏も昆虫食でブランド化ができそうな。ここらへん、過疎の地の産業として、期待です。

■鹿児島の養殖ブリ■

さて、最後は故郷の自慢を。鹿児島の養殖と言うと、カンパチが美味しいのですが。ブリも美味しいです。やはり、冬はブリ大根! シンプルですが、美味しいですもんねぇ。薩摩黒酢ブリとボンタンブリ、なんてあります。鹿児島の醤油は甘いと言われますが、あれはお酢と併せて酢醤油にするのが基本ですから。鹿児島は、お酢の生産が昔から盛んで、温暖で食い物が腐りやすい地域ですから、お酢で殺菌する意味もあります。昔ながらの手作りの黒酢の生産が盛んなので、これを餌に混ぜているとのこと。

【年末年始のご馳走と言えば! 日本一の養殖ブリ、出荷ピーク 長島】南日本新聞

 養殖ブリ生産量日本一を誇る鹿児島県長島町の東町漁協で、年末年始用の出荷がピークを迎えている。港では連日、早朝から夕方まで水揚げ作業が続き、にぎやかな声が響いている。

 27日、同町の薄井漁港では20の養殖業者が次々と船を着け、丸々と育ったブリ約3万5000匹を水揚げした。書き入れ時だけに家族や知人なども協力し、計量や箱詰めに精を出した。

https://373news.com/_news/storyid/187694/

ボンタンブリというのは、その名の通り鹿児島名物のボンタンという大型の柑橘類を、食わせます。長崎で言うザボンに近く、文旦より大きめ。このミカンを食わせる養殖魚は各地で盛んで、長崎や愛媛など、ミカンの産地ではトラフグやブリにミカンを食べさせ、身に柑橘系の爽やかな香りをつけるのに成功しエチます。こういうブランド養殖魚、地元の農産物との組み合わせもあって、二重に良いんですよね。長野県でキャベツの余った葉っぱをウニに食わせたら、もりもり喰って身も美味しいように。

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