漁業ネタ4題:脱サラ漁師や養殖など
◉漁業ネタがイロイロと溜まってきたので、まとめて。ハッキリ言って、日本の農林水産省の政策は、疑問だらけなんですが。特に水産庁は、漁師や漁協の「絶滅なんか知らん、とにかく獲らせろ」という意見を、説得する気がサラサラないようで。結果的に獲りすぎて漁獲量が減るの悪循環に入っているのに、中国漁船が~とか、責任転嫁のオンパレード。漁業自体は、新規参入の障壁があるのですが。そこに、脱サラした人が参入とのこと。興味深いです。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、アカカマスの群れだそうです。
◉…▲▼▲▽△▽▲▼▲▽△▽▲▼▲…◉
■陸上養殖サーモン■
上記のように、日本の沿岸漁業には期待は持てませんが、陸上養殖には期待です。前から書いていますが、九州では大手企業が参入し、高付加価値のアワビとかフグとかウニとかなら、充分に採算に会いますしね。養殖は寄生虫の問題とかも、かなり軽減できますから。そういう意味では、アトランティックサーモンの陸上養殖は、かなり期待しています。サーモンは寄生虫が怖くて、冷凍する処理が行われるのですが。陸上養殖なら、そこが代わりますから。
近所の回転寿司屋に行くと、やはりサーモンが人気ですと店員。実際、こちらの調査でも回転寿司のネタ人気1位はサーモンで、50.3%が評価する圧勝ぶりで、2012年の調査から12年連続で1位という圧倒的な強さ。実際、くら寿司のとろサーモンとか、柔らかくて身が甘く、美味しいですしね。江戸前寿司という観点からは、サーモンは江戸前ではないという意見もあるでしょうけれど、美味いは正義。こういう陸上養殖で輸入より新鮮で安全なサーモンが供給できれば、産業として軌道に乗るでしょう。
■昆虫を水産飼料に■
次の話題は、昆虫食。といっても、コオロギを食えとかいう話ではなく。政府は何故か昔から、昆虫食を進めますが。栄養は間違いなくありますし、飼育も比較的楽というのは認めますが……。やはり、形状的にも抵抗がありますよね。慣れの問題が大きいのでしょうけれど。でもそれが、養殖魚の餌としてなら、かなり有効に思います。今は、養殖魚の餌はマイワシなどの魚が多いですが、こちらも安定して漁獲量があるわけでもなく。昆虫は餌としてありでしょう。
丸紅という、大手商社が昆虫水産飼料に取り組むってのが、本気度が見えますね。そもそも、うちの田舎で盛んな養殖のウナギとか、元々は海から川に上ってきて、川で大きくなるタイプですからね。昆虫が主食。ウナギ自体は、ミミズが好物のようですから。ここらへんは上手く、ミックスさせて。それこそ、養殖場の近くで昆虫育てて、即餌に。生き餌は美味いですし。鹿児島とか、鶏の生産も盛んですから、鶏も昆虫食でブランド化ができそうな。ここらへん、過疎の地の産業として、期待です。
■鹿児島の養殖ブリ■
さて、最後は故郷の自慢を。鹿児島の養殖と言うと、カンパチが美味しいのですが。ブリも美味しいです。やはり、冬はブリ大根! シンプルですが、美味しいですもんねぇ。薩摩黒酢ブリとボンタンブリ、なんてあります。鹿児島の醤油は甘いと言われますが、あれはお酢と併せて酢醤油にするのが基本ですから。鹿児島は、お酢の生産が昔から盛んで、温暖で食い物が腐りやすい地域ですから、お酢で殺菌する意味もあります。昔ながらの手作りの黒酢の生産が盛んなので、これを餌に混ぜているとのこと。
ボンタンブリというのは、その名の通り鹿児島名物のボンタンという大型の柑橘類を、食わせます。長崎で言うザボンに近く、文旦より大きめ。このミカンを食わせる養殖魚は各地で盛んで、長崎や愛媛など、ミカンの産地ではトラフグやブリにミカンを食べさせ、身に柑橘系の爽やかな香りをつけるのに成功しエチます。こういうブランド養殖魚、地元の農産物との組み合わせもあって、二重に良いんですよね。長野県でキャベツの余った葉っぱをウニに食わせたら、もりもり喰って身も美味しいように。
気に入った方は、サポートで投げ銭をお願いします。あるいは、拙著をお買い上げくださいませ。どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ
売文業者に投げ銭をしてみたい方は、ぜひどうぞ( ´ ▽ ` )ノ