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菅義偉政権の業績

◉菅義偉内閣総理大臣が、自民党総裁選への不出馬を表明しました。自分は、ある程度ツナギの総理としてやるべきことを粛々とやって、さっさと辞めるのではないかと予想していたので、不思議ではないです。庵野秀明監督の『シン・ゴジラ』で、平泉成さんが演じた里見祐介内閣総理大臣臨時代理のように、ツナギの総理としてやることをやったら、サッサと引くのではないかと以前に予想しましたが。

【菅首相が辞任の意向 総裁選も不出馬】共同通信

 菅義偉首相は辞任する意向を固めた。関係者が3日、明らかにした。
 菅首相は自民党臨時役員会で「新型コロナウイルス対策に専念したいので総裁選に出馬しない。任期は全うする」と述べた。関係者が明らかにした。

共同通信、辞任と退任の語感の違いが解らん、アンポンタンが記者をやってるようです。辞任したら、コロナ対策に専心できんでしょうが……。用語としちゃあ途中だろうが満期だろうが辞任だと反論があるでしょうけど、それは読者に解りやすい言葉ですか、と。検索すると、他のメディアはNHKは退任、朝日新聞や読売新聞は退陣と表記。それが配慮ってもんでしょうに。共同通信の劣化、あるいは左傾化の証拠として残しておきますね。

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※2021年11月2日追記:表題を『菅義偉総理、総裁選不出馬表明』から『菅義偉政権の業績』へ改題しました。新総理も決まった今、今後に過去記事が検索されたとき、速報性で着けたタイトルより、実際の内容に近いものにしたいのでm(_ _)m

■慌てふためく対案なき野党■

自民党は総裁選での勝者を、内閣総理大臣指名選挙に出ます。必然的に、総理と総裁を兼ねるので、総理総裁と呼ばれます。過去の自民党で、総裁でありながら総理を兼任しなかったのは、河野洋平氏と谷垣禎一氏の二人のみ。首班指名とも呼ばれる内閣総理大臣指名選挙に出る資格を失うのですから、今月末の任期満了で退任。辞任ではありません。自民党内部でどんな駆け引きや綱引きがあったのか、現時点ではわかりません。本当は賽銭に意欲を持っていたのか、それはわかりません。

ですが、傍目には非常に絶妙な引き際に思えます。後述しますが、菅義偉総理は短い任期の間に、かなりの成果を出したと、自分は思っています。でも、未曾有のコロナ禍に対して、マスコミと野党は科学知識もいい加減だったり、ろくな対案も出せず批判ばかり。大衆も、それに乗って八つ当たりのような政権批判をしてきましたが。ハッキリ言えば、無責任だったのはマスコミと野党。これで攻撃目標を失い、選挙では苦戦しそうな気がしますが。

■菅内閣で決まったこと■

それでは、菅義偉政権の業績を振り返ってみますかね。個人的に重要だと思った点に関しては、太字にしました。

携帯電話料金の引き下げを官房長官時代から言及
10月07日:緊急避妊薬を医師の処方箋がなしで購入可能に
10月18日:ベトナムを訪問、防衛装備品移転協定の締結合意
10月20日:インドネシア訪問、500億円の円借款供与の方針表明
11月17日:日豪円滑化協定で防衛協定の大枠合意
12月02日:種苗法の一部を改正する法律成立
12月15日:不妊治療への保険適用を実現を閣議決定
01月07日:東京・神奈川・埼玉・千葉県に緊急事態宣言再発令
01月14日:大阪・兵庫・京都・愛知・岐阜・福岡・栃木を追加
03月13日:日米豪印クワッドリモート会談
04月13日:福島原発の処理済み水の海洋放出決定
04月16日:バイデン米国大統領と会談
 共同声明で台湾海峡の平和と安定の重要性を強調
 香港・ウイグルの人権状況に深刻な懸念を表明
04月19日:ファイザー所との会談で全国民分のワクチン確保
 ※この時点ではmRNAワクチンの評価はまだ低かった
【ワクチン対策3大目標】
 ・全国で1日100万回接種→早期達成
 ・7月末までの高齢者向け接種完了→達成
 ・10~11月に希望者全員の接種完了→今後達成可能
04月27日:従軍慰安婦の用語は誤解を招く恐れありと閣議決定
06月04日:台湾にワクチン提供
 ベトナムやインドネシア、タイ、フィリピンなどにも提供
06月11日:第47回G7サミット出席
 国際課税ルールでGAFAなどへの課税強化合意
 宣言で台湾海峡の平和と安定の重要性に言及
07月23日:オリンピック東京大会開会
 選手・関係者にクラスターは発生せず押さえ込みに成功
07月27日:黒い雨訴訟の上告断念に関する談話発表
07月30日:携帯電話料金のさらなる引き下げ可能発言
08月23日:自衛隊のアフガニスタン派遣を決定
08月24日:東京パラリンピック開会
08月25日:三回目分のワクチン確保を発表
09月01日:デジタル庁の発足
09月22日:米国が福島県産を含む日本産食品の輸入規制撤廃

いかがでしょうか? この短い任期の間にも、かなりの結果を出しています。手腕は認めるが、広報が悪かったという意見もありますが、広報してもマスコミが捻じ曲げたり切り取ったりで、新聞やテレビ・ラジオしか情報源としない国民は、届きようもなく。日米安保以外にも、重要な国民皆保険や最低賃金など案件を実行して、さっさと身を引いた岸信介がそうであったように、後世の人は評価すると思いますよ?

■自民党総裁選の行方■

さて、こうなると気になるのは、自民党総裁選ですが。今のところ、表明しているのは高市早苗・岸田文雄議員。これに石破茂議員や河野太郎議員、小泉進次郎議員が表明するか否か。個人的には、誰がなっても安倍-菅政権の路線を維持でしょうけれども。たぶん、無難に岸田文雄議員が勝つでしょう。河野太郎議員は、パワハラ問題をぶつけられ、ちょっと躊躇するかもしれませんし。小泉進次郎議員は、推薦人が集まるかどうか不明。

表現規制派ですが、高市早苗議員なら、史上初の女性内閣総理大臣。まぁ、福島瑞穂・辻元清美・斎藤蓮舫議員がなるよりは、遥かに良いでしょう。積極財政派ですし。とにかく、財務省の緊縮思考に自民党は基本的に染まっていますから、個人的には高市早苗議員にいちおう期待です。表現規制に対しては是々非々で、もしやらかすなら、徹底的に批判しますが。どのみち、3年後には解散総選挙、そしてアメリカ大統領選挙でトランプ対バイデンの結果次第で、安倍総理再登板もあるでしょう。

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