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サウナ東京さんに行ってきた

2023年4月、赤坂の地にサウナ東京が爆誕しました。

予てから話題となっていた施設であり、私自身もオープン日が発表されてから、お伺いできる日を今か今かと待ちわびておりました。
オープン直後がGWということもあり、当初から混雑は予想されておりましたが、この機を逃してはならない!と期待に胸を躍らせ、愛用のサウナハット片手に早速蒸されに行ってまいりました。

結論から申し上げます。
サウナ東京は非常に素晴らしく、かつ危険な施設でした。

●尖った5つのサウナ

サウナ東京さんのサウナはどいつもこいつもキャラが濃すぎる。
特筆すべきはメインサウナである蒸気乱舞。
サウナ東京さんはこれ一つで他の施設と戦えます。

無音で広々とした空間の中、静かにじっくりと蒸される贅沢なひと時。
毎時30分からはお洒落な音楽と演出とともにオートロウリュがなされ、体感温度がぐわっと上がります。
さらにスタッフによる床ロウリュまで行われるようになりました。
足元に水がまかれ、下からぐわっと蒸気があがってくることで、足元から頭までまんべんなく蒸されることが出来るのです。
この床ロウリュはニューウイングさんで実施されてるやつですね。

もう一つのお気に入りは遠赤外線の昭和サウナ。
カラッとした熱々のサウナ室でひりひり、じんわりと肌が焼かれていきます。かーっと熱くなった肌と頭にキンキンの水風呂が刺さります。

それ以外の瞑想サウナ、セルフロウリュ、蒸し風呂も良きかな。
一つの施設に複数のサウナを抱える温浴施設は珍しくはないですけれど、きっちりとコンセプトも分かれていて、その一つ一つがハイクオリティ。サウナのビュッフェレストランみたいな感じです。
この辺りは池袋のかるまるさんをイメージしていただければわかりやすいかなあと。

アウフグースに関しては正直そこまで好きではないので割愛します。
これだけのスペースであの人数を相手にするのはめちゃくちゃ大変そう。

バイブラ水風呂の気持ちよさ

もう一つの売りでもある3種類の水風呂も強者揃いです。
シングルのキンキン具合も、中温水風呂の滑らかな水質も素晴らしいですが、その中でも特にお気に入りなのはバイブラの水風呂。
熱々に蒸された身体がバイブラで冷やされる気持ちよさは意識が吹っ飛ぶほどです。
温度も20℃程度と長い時間浸かっていられる絶妙な塩梅。水風呂の中で整うことが出来てしまいます。
新小岩のレインボーさんが近いかも?

各サウナのすぐ近くにはシャワーが設置されていて、汗を流した後にすぐに水風呂に向かうことが出来ます。水風呂は部屋の中央に備わっており、サウナハットかけも近くにあるので、迷うことがないのも素晴らしい。
実にストレスフリーでスマート。
シャワーでそのまま身体を冷やせるのも良きかな。

●整いスペースがハイクオリティ

そしてサウナ東京さんの売りでもある整いスペース。
広々とした静かな部屋で緩やかな風を受けながらの内気浴は、時間を忘れるほどの気持ちよさです。

その一方で、低温の風を受けながら休憩できるスペースもあります。
ひんやりとした風を受けながら身体を落ち着かせる気持ちよさは暑くなってきたこの時期には何よりの贅沢。
所沢のザベッド&スパさんにはカルターサウナがありますが、あれと似たような感じかなぁ。

●施設のこだわり

施設の随所にもこだわりが感じられます。脱衣所の床が全面畳で浴室に入るまでの気分を高めてくれるだけでなく、
最初に目に入るお風呂は広々とした高濃度の炭酸風呂。気持ちよく身体を浮かべることが出来ます。
サウナ室近くのシャワーは天井シャワーで頭から冷やせるのも、浴室、サウナスペース、整いスペースが完全に区切られているのもいい。
それぞれに集中することが出来、非常に快適な時間を過ごせます。コンパクトな店内にこれだけの要素が詰め込まれているのは本当に素晴らしいです。
間違いなく都内トップクラスのサウナだと思います。

ただ、サウナ東京さんは娯楽施設として楽しめる場所ではあるけれど、温浴施設としてリラックスする場所ではないかな……と感じました。
所々で身の危険を感じて、安心して過ごせなかったからです。

【サウナ東京さんのここが気になる】

●時間がわからない!

サウナ東京さんの気になる点はここに集約されると思っています。
浴室にいる間、時間を把握することがとても難しいのです。

浴室内は黒を基調とした落ち着いた雰囲気でとてもリラックスできるのですが、設置された時計も黒く、近くに行かないと時間がわかりません。
特に2階は1台設置されてはいるものの、完全に区分けされている影響でサウナ室や水風呂からは時計が全く見られません。
そのため時間を把握するために浴室内を頻繁に移動する必要があります。

サウナ東京さんは時間で入場料が変わるだけでなく、オートロウリュが毎時30分、セルフロウリュは15分、アウフグースは初回が12時から……と、時間を把握しながら過ごすことが求められます。
加えて今は連休中ということもあり、各サウナでは順番待ちも発生。
その目安となる時計が見え辛い位置にあるのはすごく勿体ないです。

●火傷のリスクが高い

随所に火傷のリスクがあります。
気を付けたいのはサウナの近く設置された天井シャワー。サウナ室近くにあるため使用する頻度は非常に高くなるかと思うのですが、
このシャワー、お湯の温度調節が出来ないのか、お湯をひねると高温のお湯が出てきます。かなり危険です。
一応、「高温注意」の掲示がされていたものの、水をひねったはずなのにお湯が出てきた時にはかなりびっくりしました。

シャワーだけでなく、サウナ室にも火傷の危険があります。
サウナで焼かれて火傷するならいいのですが、危険は別の場所にあります。
それは床!
いくつかのサウナは木張りとなっており、サウナマットを敷いて入ることになるのですが、足元も木で出来ているためか、めっちゃ熱い。
お尻はマットでカバーできても裸足だと熱せられた木で火傷してしまう可能性があるのです。足元とお尻と、2枚使ってサウナに入っている人も見かけましたし、実際私もそうしたい。

サウナ自体は非常に素晴らしいのですが、シャワーと足元、この二つの火傷問題がついて回るため、サウナに集中できなかったのが正直なところです。
流石にこのリスクはお店側も把握していたのか、二回目お伺いした時にはお湯のひねりがテープで固定されていました。対応が早い。
今は夏の時期なので水だけで大丈夫かと思いますが、気温が下がってくるとお湯で温度調節をする必要が出てくるかと思います。
冬場の冷水シャワーはちょっと辛いものがあるので、なるべくなら調整してほしいです。

●瞑想サウナの人気っぷり

現在瞑想サウナがかなり人気のため、浴室内で順番待ちが発生しています。交代の時間が近づくとサウナ前に長蛇の列が発生し、サウナから出た人も併せて非常に混雑します。
すぐに交代することが出来ればよいのですが、サウナスペースには時間を把握するための時計が設置されていないため、瞑想サウナ付近には常に人が待っている状況。よく練られた導線も人が多すぎては効果半減です。
この辺は人が多いからだと思うので、連休が明ければ解消されるのかもしれませんが……。

●必要以上に気を遣う温浴スペース

こうした2階のサウナ室だけでなく、1階のお風呂スペースにも所々で違和感を覚えました。
炭酸風呂は非常に素晴らしいものの、身体を洗うスペースがちょっと手狭で、立ち上がろうとすると頻繁に天井を頭をぶつけがち。怪我対策のためのクッションで対策はされていましたがやっぱりちょっと気になる。
一応、身体を洗えるシャワースペースも出入口付近にあるのですが、シャワーを浴びる人、身体を洗う人、浴室を出る前に身体を拭く人……と、
とにかく人が集中して混雑します。めちゃくちゃ気を遣うのです。

●サウナに集中できない!

こうした違和感や怪我のリスク、時間把握のし辛さが積み重なり、思うようにサウナに集中できなかったのが正直なところです。
一回目は勝手がわからなかったから……と思い、連休中にもう一度足を運びましたが、やっぱり同じような感じでした。

自前でスマートウォッチやマットを用意すればいいのかもしれません。
それ前提の施設ってすごくハードルが高いと思うのです。
サウナ東京さんは一つ一つの設備は非常にハイクオリティで、思わず唸るような魅力に溢れています。娯楽施設として十二分に楽しめる施設です!
けれどだからこそ、ちょっとした違和感が引っかかってしまい、頭空っぽにしてリラックスすることが出来ませんでした。

なので仕事帰りにふらりと行く場所ではなく、
お休みの日に「いくぞ!」って意気込んでいくところだと思ってます。
普段使いするような場所ではないかなぁ。

けれどサウナ東京さんのすごいところは、とにかく対応が早いところです。
先日清掃時間が9時から10時だったのが3時から5時に変更されるとのアナウンスがありました。

正直めちゃくちゃありがたいです。お休みの日にサウナへ行こうとしたら、9時に行けば12時ごろ出れて、そのままお昼ご飯を食べられるので。

なので私が感じた違和感も、次お伺いするときには解消されているかもしれません。その時に「こんな時期もあったなぁ」と思えるよう、この文章を残したいと思います。


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