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守山さんを偲ぶ会

6月9日は『守山さんを偲ぶ会』に参列してきました。


守山さんは自分が格闘技を始めた和術慧舟會時代の先生です。
2008年に事故でお亡くなりになり今年が17回忌でした。

僕は格闘技を教えてもらったのですが今でも覚えているのは技とかではなく『諦めない気持ち』です。

今でも覚えてるのが
守山さん『宇野くんにかてる?』
僕『無理です。』
守山さん『100回やればどんな人間だって1回はミスするよ。だからその1回を試合にもってくれば勝てるよ。諦めないで頑張っていれば絶対にいいことがあるから諦めないで頑張れ。神様は見てるから。』
という会話です。

そうは言っても聞いた時はなんとなく聞いていただけでした。
今にして思えばそれだけ真剣に頑張ったことがなかったから。

この言葉の意味がわかったのは慧舟會をやめて柔術をやるようになってブラジルに行った時でした。

優勝したあとに毎日走ったコパカバーナの浜辺を走ったとき、ふとビルの間にみえたコルコバードの丘のキリスト像が見えた。
ずっと走っていたときは全く気が付かなかったのにこの時に守山さんの『神様は見てる』という言葉を思い出しました。

この時から『諦めなきゃいいことがある』に助けられるようになりました。


僕が守山さんが亡くなったという知らせを聞いたのはアメリカ、ロサンゼルスでした。
この時、黒帯になって初めてのブラジリアン柔術の世界選手権挑戦でした。

当時のブログです。
試合前に一緒に行っていた友人が何かを僕に伝えようとしていたのを試合前だから後にしてと言って挑んだ初戦。
めちゃくちゃ強い人で10点くらい取られていたのを残り40秒で逆転勝ち。
後にしての話も聞かず次の日の準々決勝に備えてホテルに帰って開いたメールで守山さんが亡くなったことを知りました。
次の日の試合はアドバンテージ1つ差で負けてしまいましたが間違いなくこの粘りは守山さんのおかげだと今でも思っています。

僕は途中で道場を移籍してしまったこともあり生前、守山さんにお礼を言う機会がありませんでした。
滝田さんの結婚式の時にきちんと言えばよかったという後悔が今でもあります。

守山さんの言葉のおかげで今も格闘技を続けさせてもらっています。

だから僕は守山さんに教えてもらった『諦めなきゃいいことある』をひとりでも多くの人に広めたいと思ってます。
それが唯一、今の自分にできる恩返しなんじゃないかなと信じて。

ありがとうございました。

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