ゴマを食べて死にかけた話
1. 人生で唯一、救急車で搬送された話
高校生の時に一度だけ、救急車で運ばれたことがある。
ことの始まりは、夕食の冷やしゃぶを食べた後に発症した蕁麻疹だった。
うろ覚えではあるが、高校3年時の1学期終業日だった気がする。
期末テストに作品課題の提出、部活練習に追われ、それらが一段落した夜のことだった。妹と話していた時、腹部の痒みに気づいた。
最初は直径2センチほどの小さな蕁麻疹だった。しかし5分後には10センチ、30分後には腹部から足の付け根にまで。それに伴い、痒さもひど