見出し画像

私を構成するもの

私は何で出来ているのだろう。

あまり考えたことは無かったが、元来嫌いなものはあまりない性分で、大半は好きという気持ちで出来ていそうだ。

地元を流れる豊平川。札幌から函館までの下道。木の枝に雪が積もって夜でも明るく感じる冬。
時間が約二分の一の早さで流れているように感じる。
普通にエゾシカがいたりして、フィールド感が良い。
高校生の頃はよく川沿いを歩いたりしていたな。

山岡家のラーメンも好き。辛味噌。
キノコと海藻も好き。晩御飯で取り入れすぎて夫は既に飽きている。
お寿司はエンガワが好き。あんまり周りでとにかくエンガワが好きという人には会ったことがないが、私は回転寿司ならばエンガワで始まりエンガワで終わりたい。
焼酎のお湯割りも好き。と言うか甘くないお酒ならなんでも好き。一人でもずっと飲んでいる。

ストリートカルチャーも好き。大学からはファンクミュージックばかり聞いていた。
フィジカルで争わないように生まれたカルチャーである。グルーヴ感というものが何なのかを考え動く日々であった。
ストリートダンスを通して出会った仲間やチームメイトも好き。そのうちの後輩の一人が夫である。

漫画はHUNTER×HUNTERが好き。圧倒的に一番好き。どの長編も好き。夜通し話していられるぐらい好き。俺でなきゃ見逃しちゃうね…

当時は大変だったし辛かったけど反骨精神だけで乗り切った浪人時代。
これも無くてはいまの私は居ないので大事。
昼間の明るさと音と情報量が鬱陶しくて集中できるのは夜中だった。幼い頃からの夜鷹の性質が如何なく発揮されてしまった。しかし決して効率が良いものでは無かったかもしれないが、自分とよく向き合えたので結果オーライである。

ここまで書いたら私と仲の良い人ならば「あぁこれはアイツだ」となりそうなものである。

ファンクミュージックを深く理解したいと思うあまり、楽器の知識を学ぶ。
ピアノしか習っていなかったのでなかなかスッと入っては来なかった。
実際に触ってみたり生音を聞くようにした。

また、夜中にアニメを一気見すること、性癖に突き刺さるボカロ曲をつべでディグること。
これは体力が続く限りは辞められない。

どちらかと言うとディズニー映画よりはジブリの方が好き。黒っぽい服が好き。
動物も好き。動物園と水族館が好き。
実家のすぐ近く、ノースサファリというワイルドな体験型動物園があるのだが、とてもおすすめ。とてもワイルド。調べてみてください。

義実家で義兄と「腐女子」と「腐男子」について真剣に議論する時間。オタク気質が似ているのかもしれない。これも地味に好き。

音楽は満遍なく聴いていた。誰かにどハマりするということは無かった。
だがそんな時に現れたのがクリープハイプだった。
颯爽と現れては強く心に残り、もう二度と忘れられなくなってしまった。
こんなに何かを強く泥臭く伝えようとするアーティストが居ただろうか?初めてこんなにも虜にさせた男たち。どの曲も人物像や風景、信条が浮かぶ。格好良い。私も何かを伝えながら生きたいと思うようになった。
出会えて良かった。

夫と居る時間も好き。
テンションが上がるとエアドラムを叩くのだ。
2人でカラオケに行くとコーラスも入れてくれるし機械に張り付いて一番良い音響の環境にしてくれる。
私が家で「今日観た聴いたアレやコレ〜」と急に歌い出しても必ず「じゃあね〜」と入ってきてくれるところ。
思ったよりおしゃべりで笑わせてくれるところ。裏表がなくて誠実なところ。
私も真っ直ぐでありたいなと思わせてくれる存在である。2人でイタタオルを持って次は何処へ行こう。
何処へでも行けるな。

こうして私は私になっていったのだと改めて思う。
次に振り返る時、何が増えているだろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?