徹夜で踊る、盆踊り。
夏の始まり、もうすぐ2年のお付き合いになる人とお別れをした。学生の頃、口癖のように「ちゃんと生身の人間と、心から向き合って恋愛したい」と言っていた私にとって、初めてのちゃんとした恋だったのだと思う。
「別れよう」という言葉は上滑りしたように身体と頭を通り抜け、呆然としてしまった。自分の生きる軸を彼に傾けすぎて、心から向き合うどころか「同化」させようとしてしまっていたのかもしれない。お互いにとって、いい選択かまだわからないけれど、一緒にいない日常が始まっていることは確かだった