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監獄社会のしなやかなサイボーグ

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いま私たちが暮らす社会は、様々な思想家や作家が予見した監視社会・監獄社会そのものになっていると私には思えます。 地球上、およそ人の暮らすところには隅々までコントロールが行き渡り、…
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#90年代

#00 はじめに - 空き地はどこへ消えたのか?

いま私たちが暮らす社会は、様々な思想家や作家が予見した監視社会・監獄社会そのものになって…

茂木秀之
1年前
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#08 自分の声で、現実の話をしよう(茂木秀之)

僕が生まれ育った熊谷市は、15万ほどの人口を抱える、埼玉県北部の中核都市である。夏の祇…

茂木秀之
1年前
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#06憶えてないから、一から始めよう(梅木春幸)

奈良市の漢國神社の神主(禰宜)である梅木春幸さんにインタビューしました。私とは同世代であ…

茂木秀之
1年前
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#05 1990年 前夜 (小山潤)

小山潤 1983年生まれ、埼玉県深谷市出身。主婦。大学院進学を期に関西へ。在学中、身体障害者…

茂木秀之
1年前
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#02【後編】総中流に花束を - 青木真兵×茂木秀之 90年代B面史

自宅で人文系私設図書館ルチャ・リブロを運営し『彼岸の図書館』などの著作のある青木真兵君。…

茂木秀之
1年前
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#02【前編】総中流に花束を - 青木真兵×茂木秀之 90年代史B面史

自宅で人文系私設図書館ルチャ・リブロを運営し『彼岸の図書館』などの著作のある青木真兵君。…

茂木秀之
1年前
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#01 消費社会の子どもたち、その生命の欲動 (茂木秀之)

消費社会は評判が悪い。 もともと批判のために作られた概念という面もあると思うが、いよいよ近代の次を構想しないとにっちもさっちもいかなくなってきた感のある昨今においてはますます、消費社会を肯定するような知的な言辞はまず聞くことがないと言っていい思う。そして、批判の多くに私は共感する。だけど、その消費社会のまっただ中を生きてきて、それほど悪いことばかりだったとも思わない。特に子どもだった頃を振り返ると、なかなか良い思いをしてきたと思うのだ。 誰もが大量供給される規格化された商品