すぐに緊張してしまうのですがどうしたら直りますか?
「すぐ緊張してしまうのですがどうしたら直りますか?」
プロのコーチだと告げると、ときどき聞かれる質問です。
質問をしてくれた人は、もしかすると緊張することをネガティブなことと考えているのかもしれません。
ですが、私は緊張することをポジティブに捉えています。緊張するっていうことは、自分の心地の良い日常、いわゆるコンフォートゾーンから外れて、なにかにチャレンジしているという証拠です。
その場合の適度な緊張は、正常なマインドの反応なので、「よし、私はチャレンジしていて誇らしい」と自分を誇ってください。むしろ、緊張することがない場合は、新しいチャレンジが出来ていない可能性があるので、危機感を持った方がいいかもしれませんね。
おそらく困るのはガチガチに緊張して、ふだんの力がまったく発揮できない状態になってしまうことですよね。
それを避けるために、緊張するとはどういう状態なのかをもう少し詳しくみていきましょうか。
身体的には、身体がかたくなり、血管や筋肉の収縮、心拍数の上昇、発汗、呼吸があさくなる。ストレスによって交感神経が優位になる。感情が増幅されて、前頭前野の働きがおさえられてIQが低下します。
これが緊張している状態ですね。なので緊張しているなと思ったら、この身体の状態を「緊張する前の状態に近づける」ことができれば、緊張がほぐれるわけです。
緊張で身体がかたくなる時、かたさはどこに出るかと言うと「背中」です。
肩から背中がガチガチになっているので、まずここをほぐします。
自分がタコになったイメージをして、海の中を漂うように全身の力を抜いてぐにゃぐにゃ動いてください。口をあけて目はぼんやりあけるくらいで。かたさを感じなくなるくらいほぐしましょう。けっこう気持ちのわるい動きになるので、ひとりになってやった方がいいですよ。
次は、呼吸を整えていきます。目をつぶって、なるべくゆっくり息を吐いていきます。息を吐き切ったら、今度はゆっくり息をすっていきます。これを数分間行ないます。
かたさをほぐし呼吸を整えるだけで、だいぶ楽になると思います。
私の経験上、必要以上に緊張してしまうのは「準備不足」のときと、「実力の120%をだそうとした」ときです。
ちゃんと事前に準備をして、練習の80%くらいしか出ないと思えば、そこまで緊張することはありません。実力以上によく見せようとすると緊張します。これ以上でも、これ以下でもない、これが今の私だって腹をくくりましょう。
あと有効なのは、イメージトレーニングです。はじめてだから緊張するのであって慣れてしまえば緊張しません。可能であれば事前にプレゼンや試験をする場所を下見をして、具体的にイメージできるようにするとより効果的です。繰り返しイメージトレーニングをして、早くやりたいってワクワクするような状況にもっていけたら最高ですね。どうか、その状況を楽しんでください。
以上です。
世界を味わおう!モギーでした。
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