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ショートショート

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シロクマ文芸部に参加して書いたショートショートや、単発で書いたショートショートです。 ※ すべてフィクション ※ ジャンルはごちゃまぜ ※ 一話完結です。ショートショート同士の繋… もっと読む
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2023年9月の記事一覧

秋の情報、もうひと工夫を #シロクマ文芸部

 秋が好きなんだと思う、うちのAIは。  うちのAI、といっても特別なものではなく、今やどこの家庭にもある。一軒家でなくとも、私のような普通の会社員が一人暮らしするアパートだって最初からそういう仕様だ。  子どもの頃に『未来のお話』をよく読んだ。それから大人になるにつれて、まさかこんなことが、あんなこともできちゃうの、なんて連続だったけれど、そういう類の進化も今ではすっかり現実として馴染んでいる。  未来のお話に出てくるような『ロボットハウス』。子どもの頃の名残なのか『A

BAR seetin #シロクマ文芸部

 愛は犬のように、ボールを投げられればそちらへ向かってしまうものだ。  婚約破棄って、実際に起こるんだよ。マンガやアニメみたいに造り物の中だけで起こるんじゃないんだよ。  もちろんこれまでに挫折なんてしたことありませんって人生じゃあないけれど。  婚約破棄って。人生の中でも最大級の挫折じゃん。ヒトの数だけある人生でも、実際に経験するヒトはそんなに多くないでしょう。  本人も知らない許嫁がいましたー、しかもその許嫁がいわゆる“良いとこのお嬢様”でしたー、ごめんね僕はどうにもで

Take A Step Forward. 【SS】

 ドラゴンの子はピアノに憧れた。  ピアノの音色は不思議だ。ただ「綺麗だ」ということはもちろんあったけれど、それ以上にあれほどに感情を表せる楽器があるだろうかとドラゴンの子は考える。  激しさ、切なさ、楽しさ、愛しさ——、  もしも、自分の手で、それらを奏でることができたなら。  ピアノに思いを馳せていると、足元にサッカーボールが転がってきた。 「なにしてんだ?」  顔を上げると、そこにはよく見知った顔。友だちドラゴン。サッカーボールを追いかけてきたようだ。 「うー

文化祭 #シロクマ文芸部

文化祭  君との距離が   縮まるか #シロクマ文芸部 企画に参加しました。 滑り込み……! まったく進まず、文化祭文化祭ぶんかさい——と脳内で繰り返していたら浮かんだのが俳句でした。 まさか俳句を投稿する日がくるとは想像もしていなかった、ありがとうシロクマ文芸部。(????) ど素人なのでめちゃくちゃストレートで“読み手に考える余白を”とかまったくないけども。 文化祭、準備期間とかね、当日とかね、 素敵な思い出になるといいですね。 こちらのサイトが画像にしてくれ