合わせ鏡
ムカつく、イライラする。
私と向き合ってくれないお母さんも、大きな声で空気が読めないおばあちゃんも、寛大なふりをしているお父さんも。
23歳、無職、貯金は20万。
やりたくないことばかりなのに、やりたいことは一つもない。
ただ毎日、生きていたくないなって思うだけ。
『誰か私のこと殺してくれないかな〜』
かまってちゃんもいいとこなこの発言、聞いていたお母さんの返しはたった一言。
『うん』
ずっとお母さんが好きになれなかった。
好きなのに好きになれなかった。
お母さんみたいな人になるもんかって、心のどこかで思ってた。
幸せそうに見えなかったから。
子供がたくさんいること、お父さんを好きでい続けられなかったこと、おばあちゃんを尊敬できなかったこと、若くして父親を亡くしたこと。
それでもお母さんが生きてきたこと。
視野が狭かったのは私の方で、うまくいかないことをお母さんのせいにしてきたのも私だった。
お母さんは幸せかもしれないのに。
お父さんもおばあちゃんも、おじいちゃんも。
まだまだ大人になれなくて、なりたいとも思ってなくて、23歳にして絶賛反抗期みたいな今。
実家でただ毎日を過ごしていたら見えてくることとか、どんなに小さくてもやってみたいこととか、お母さんと自分を別々に認めることとか。
いつかできるんだろうか。
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