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妖怪が消えていった夏

日本の夏と言えば、やはり妖怪と「となりのトトロ」が頭に浮かびますよねww
今日は、そんな夏の風物詩から、
僕らがいつの間にか失くしてしまったロマンの話をしていきたいと思います。


昔の日本では、妖怪が人々の生活の中に自然と溶け込んでいたとされています。
漫画家の水木しげるは、そんな妖怪たちを生き生きと描き出し、彼らがどのようにして人々の心に宿っていたかを物語にしています。
具体的な出典は思い出せませんが、


「昔は妖怪がたくさんいたが、時代が便利になって妖怪が消えた」


という趣旨の言葉を残しています。



これは、科学技術の発展によって理解できない現象が減り、妖怪という未知の存在が日常から姿を消したことを指しているのではないかと僕は解釈しています。
妖怪たちは、理解しがたい自然現象や不可解な出来事を説明するために、人々の生活に密接に関わっていました。
しかし、現代では合理的な思考や科学的な解釈が優先され、妖怪のような存在は見えにくくなってしまっています。
妖怪たちの消失は、現代の私たちが失いつつある未知への畏敬や感受性の象徴とも言えるかもしれません。


夏になると観たくなる映画「となりのトトロ」
ほとんどの人が一度は観たことがあるのではないでしょうか。
この映画は、子供にしか見えないトトロという不思議な存在を描き、夏の爽やかさや懐かしさ、感動を与えてくれます。
自然の中に潜む不思議な存在が、子供たちの豊かな想像力によって命を吹き込まれていると感じます。
また、エンディング曲の歌詞には


「子供の時にだけあなたに訪れる不思議な出会い」


とあり、子供たちの純粋な視点が特別な体験を生み出していることに気づかされます。



子供たちは、日常の中に神秘的な要素を見つける力を持っており、その想像力は無限です。
大人になると、知識や経験が増える一方で、こうした自由な発想や感受性は失われがちです。


僕たち大人はいつの間にかロマンを失ってしまったのかもしれません。


社会が成熟し、人が成長するにつれて、未知の存在が見えなくなった背景には、科学技術の進歩や合理的な思考の普及、知識の増加が関係していると感じます。
これにより、かつてのような神秘や畏怖の感覚は薄れ、現実的な視点が優先されるようになったのではないでしょうか。


子育てを通じて、子供たちの視点に触れることで、失われたロマンを呼び起こすことができるかもしれないと思うようになりました。

たとえば、子供と一緒に散歩をしながら自然を観察することで、彼らの無邪気な視点や自由な発想に触れることができます。
子供と同じ目線に立ってみると、普段見向きもしなかった発見があることに気づきます。
子供たちの驚きや発見を共に体験することで、大人も新しい視点や気づきを得ることができるはずです。


親子で過ごす時間は、互いの考えや感じていることを共有する大切な機会です。
自然の中でリラックスしながら、子供たちの視点を通じて世界を見渡すことで、日常に新しい意味や楽しさを見つけることができます。
子供の純粋な感受性を再発見し、大人もまた、ロマンを取り戻していくことができるのではないでしょうか。


振り返ってみると、僕は本当の意味で子供と遊べていないのかもしれません。
どこかで、子供の安全を気にかけたり、周囲を気にしたりしています。

日々の子育てで忙しい。子供と共に自然で過ごす余裕がない。大変。
子育てをされている方は、そんなふうに感じることも多いのではないでしょうか。
僕だってそうです。
イライラしたり、たまに怒鳴ってしまって自己嫌悪に陥ったり。。。。

でも今年の夏は、少し心に余裕を持って、妖怪やトトロを探しに行ってみませんか?
子供と共にロマンを追い求めてみよう!!と心静かに決意表明します。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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