玉の寡

玉の寡……今週完結しました……長、かった……。
長編を書く時は書き終わってから投稿するのですが、応募したいコンテストを見つけてしまい、ええいままよの気持ちで2章までしか書き終わってないのに投稿しました。
結論から言うと、もう二度と書き途中の長編は投稿したくないです。
今回みたいにとっても魅力的なコンテストを見つけてしまったら同じことをして苦しみそうですが、基本的には……したくないな……。
何が辛いって、今回のお話は書きたいシーンと書かなければいけないシーンがたくさんあった上に、がっつり最後の結末が決まってたので、それらを変更できないことです。
普段は結構プロットガン無視で変更することが多々ありますが、玉の寡はそうもいかない。最後は翡翠が死んで、その後は翠も死ぬというのは絶対に変えられなかったので、それからずれないように書くのが私的にとっても大変でした。
それに、ストックないから早く書かなきゃ……の焦りの気持ちがもりもりになってきて書くの辛っとなったこともありました。
そして、仕事の繁忙期がピッタリ重なってしまって割と憂鬱な気持ちになってました。
そこら辺は辛かったです。書くのも5ヶ月かかってますし、長いんだわとぼやいてました。

文句ばかりですが、とっても好きな作品で思い入れや自信もたくさんの作品です。
応募したコンテストで佳作をいただくことが出来て、たくさんの方に見ていただけました。これはもう本当に嬉しい限りです。
この作品、実は私の大好きなお話の二次創作が元になってます。
あまり二次創作をする人ではないのですが、あまりに大好きで何年か前に二次創作をしてまい、そのメモを発見した時に面白いからと無理矢理一次創作に変更した次第です。
なので、設定とかはたくさん変えたのですが、それでも御本家のお話に引きずられてるところもあり……という内容になってます。
あとはですね、最初は人物たちの性格や行く末はロシアのロマノフ家の方々、世界観は清国の予定でいたのに……気づいたら色んな偉人たちの出来事ごちゃ混ぜになってたし、世界観は完璧に李氏朝鮮ですね。びっくり。
宗主国と属国って言葉を使った辺りからあれ?と私自身首を傾げてました。

このお話は登場人物が多い上に、しっかりキャラ設定を作りこんでるので、補足的なことを少しだけ書かせてください。


彼の母親はロシアの皇族かもしれないと言われた人物タカラノーヴァがイメージです。母親はエリザベート女帝で、エカチェリーナ大帝に殺されたと言われる人物です。コンスタンティン作『皇女タカラノーヴァ』を見て彼女の存在を知りました。
翠自身はフランス生まれ。本名のアンブルはフランス語で琥珀です。
翠の筋書きはフランス革命っぽくしてあります。

翡翠
最初のイメージはエカチェリーナ大帝だったので琥珀宮を作ったり美術品などを集めたりしてもらったのですが、最後は殺されるからエカチェリーナ大帝から離れれば。とこねこねするのが大変でした。
行ったいいことは李氏朝鮮の光海君からそのまま頂きました。
私の大好きなエカチェリーナ大帝と光海君という2人の国を治める人物から作り上げたキャラクターです。
このお話で誰よりも1番心優しい性格をしてます。

黄鉄
このお話1番のお気に入りキャラクターです。
李氏朝鮮の英祖をイメージしてます。
息子の白鉄は荘献世子、孫の赤鉄は正祖イメージです。
最初から最後まで私の思うかっこいいを貫いてくれた人です。
黄鉄の行動の全ては国のためなので、それを考えて動かすのがとってもやりやすかったです。
潔く死ぬのも、最後まで抵抗するのも、命乞いをしながら死ぬのも好きです。

琥珀
王様ではなく国民の代表、今で言う首相とか大統領とかそういうものになって凌寧を導く役目になりました。
母親を殺した翡翠と黄鉄に対しての気持ちは今となっては複雑です。
翠にはちゃんと感謝しつつも、お前が頑張れば良かったのにとも思ってます。

金水
本編に出せたか朧気ですが、金水も翠と同じで凌寧の人ではありません。
本編に何度か登場した夷国出身です。
言うまでもなく夷国は日本をイメージした国なので、凌寧の人達と見た目があまり変わりません。


イメージはイギリス王妃アン・ブーリン、姉の胆礬はメアリー・ブーリンをイメージしてます。
王妃になるというのは全くの予想外だったのですが、4章書いてて王妃いたらおもろくね?となったので藍になってもらいました。
アン・ブーリンって悪い人って印象かもしれませんが、私は悪い人だとは思わないので、藍は悪い人にならないようにを意識して書きました。

茶呂
彼女の最期は夫で王である金剛を裏切った罪により毒を賜って死にます。
張玉貞の最期と同じです。
金剛に嫁いだのに、一時でも燐灰に想いを寄せてしまった自分を許せずにいました。なので、金剛が燐灰を殺すと決めた時に、わざと謀反を思わせる行動をして殺されるように仕向けます。
茶呂と金剛の娘は、後にロマノフ家の皇女ソフィアと同じ運命を辿ります。傍迷惑な姉弟喧嘩を起こすことになる弟(ピョートル大帝)は、次の王妃の息子です。

燐灰
書き進めていたらお気に入りだったはずなのに、なぜだか気持ちが離れていったキャラクターです。
彼には処刑される最期が待ってますが、最後まで意地汚く抵抗していました。これまた好きな死に方です。

長くなるのでここら辺で!
あと、キャラクターの名前を考えるのに宝石の本を4冊ほど買ったのですが、宝石とっても面白い。魅力的すぎて資料としてではなくてもう1度普通に読み返したいです。

ここからは玉の寡から少し離れます。
1つ前に書いた嬉しいお話と今後の予定に書いた予定が全て真っ白になりました。
繁忙期でも書けるべと思って予定を立ててたのですが、びっくり、全然書けない、仕事から帰ってきたら寝る以外のことをする元気がない。という生活を2ヶ月弱していたので、全然書けませんでした。すみません。
恋愛長編も来年公開する予定だった長編も諦めてしまいました。
それと、書くよりも読むに力を入れたいと思ってて、今年は書くのをお休みしようと思います。
エブリスタで開催された第四回 氷室冴子青春文学賞で『未練ガール・決別ボーイ』を最終選考に選んでいただけて、3人の先生から講評をいただくことができました。
この作品は『ハリネズミたちの距離』が最終選考に選んで頂いたのが悔しくて書いた作品だったので、最終選考まで行った喜びも大きいのですが、また同じ結果だったというのがとてつもなく悔しかったです。
そして私に足りないものから目を背けてましたが、そろそろ向き合いたいなと思い始めたので、色んな作品を読んで見て、勉強できればと思ってます。
短編すら投稿できないかもしれませんが、Twitterで生存確認のツイートをするように心がけようと思います……!

予定がころころと変わって申し訳ないですが、最上来として少しでも成長して自信を持てるような作品を書ける努力し続けていきますので、よろしくお願いします。

あとですね、玉の寡にも選評とアドバイスをいただけたのですが、アドバイスの中に三人称はどうですか?とのお言葉がありました。
それを読んだ私は読みてぇ〜三人称の玉の寡絶対面白い読みたいと思ったので、私のためにちまちま三人称ver.玉の寡を書こうかなと思っております。
投稿するかどうかはまだ決まってませんが、もしすることがあったら三人称で紡がれる玉の寡も楽しんで頂けたら嬉しいです!

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