文学フリマ大阪11

出店者として4年ぶりにイベント出ました!!大阪文フリに出るのは5年ぶり、2回目。

実はですね、私もうイベントに出店する予定は一切ありませんでした。本当に。
沖縄に引っ越すタイミングでイベント関係の物(ブース布、本立て、既刊諸々)は全て捨てて、そして沖縄からイベント出店とか大変すぎる。なんて、そんなことを思っておりました。

今回一緒に出店した入江弥彦ちゃんと水雲奏音ちゃんとの3人のトークグループがあるのですが、去年の大阪文フリ終わりに、入江弥彦ちゃんが大阪文フリ終わった!と連絡をくれて、来年の大阪文フリ一緒に出ようよ!となんとお誘いを頂きました。
水雲奏音ちゃんは即決で出る!と返信してたのですが、当時の私、全くそんな気はなくてちょっと未定で!なんて一切出る気のない返信をしました。

そんなこんなで1週間ほど経った頃だったはずなんですけど(朧気)、今回の大阪文フリで個人本として配布した『かけたひと』の内容を仕事中に思いつき、こりゃ〜あれだ、ネットに投稿するんじゃなくて本にして好き勝手したい、どこにも配慮せず私の性癖詰め込みてぇ〜なぁ!となったので、グループに速攻大阪文フリ出たい!!!と送ったら、2人とも多分私がやる気ないことを察していたんでしょうね。すさまじい数のびっくりマーク付きのえ、とまじ、が送られてきました。そりゃそう。私が1番驚いてた。

せっかく3人で出るから合同誌とかやりたくね?という話になり、人と何かをするのが苦手な私はここでも若干やる気のない返事をしたのですが、2人の素敵な提案のおかげで協調性皆無の私でもやりたい!と思える合同誌を作ることになりました。
住んでる場所がばらばらなので何度か通話して、かなたちゃんのお写真に文章付けるの良くね?月にして半分づつ担当しよ、写真はここから選んで、などなどストレスフリーでさくさく進みました。
合同誌は短い文章の難しさを突きつけられました。本当に難しかった。次にこういう短い文章書く時はもっと成長してたい。

個人本のかけたひとはですね!好き勝手しました、そりゃもう、性癖詰め込んでどこにも配慮のないやりたい放題しました。楽しかった。
かけたひとはあとがきを書かなかった(すべるひとの終わり方がお気に入りで、その後にテンション高いあとがき入れのは邪魔になると思ったので入れませんでした)ので、ちょっとこちらであとがきを書かせてください。ネタバレあります、読む予定のある方はご注意を。

かけたひとの大元、というか元ネタは高校生の私が考えたものです。
どこにも残していないので朧気ですし、名前と流れしか覚えてないのですが、当時の私は狂人シリーズという殺人鬼に関するシリーズものを書いてました。これ終わったら次何書こうかな〜またシリーズもの書きたいな〜とぼんやりとだけ考えていて、たどり着いたのは体が欠けた人たちを集めた見世物小屋的なところ舞台にしたいな、と。タイトルは欠けた人たち、的な感じだったと思います。多分。
そんなことを考えていたことだけは覚えているのですが、手をつけることなく、そのまま忘れ去っておりました。
そして5年以上の月日が経って、社会人の私が思いついたのが今回のかけたひと。四肢を後天的に切られた人物を中心としたお話で、あっ、これ、私昔考えてたお話に似てると思いました。高校生の時から性癖があまり変わっていない。

最近の私は実在の人物や出来事をモデルにしたお話を書くのにハマっておりまして、かけたひともそれです。
かけたひと(ヨハン)→クリスチャン7世
クリス→カロリーネ・マティルダ
マヌエル(カローネ)→ヨハン・フリードリッヒ・ストルーエンセ
ディーデリク→フレデリク6世
カローネ王女→ルイーセ・アウグスタ
兄王→ジョージ3世
大王→フリードリヒ2世
義母→ユリアーネ・マリー
などなど、あくまでもモデルにしただけで、みんなの美味しいところだけを引き抜いてキャラクターを作ってます、かけたひとの登場人物と物語は私の作り上げたフィクションです。

性癖ってそりゃもう色々あるんですけど、その中でも最近かなり存在感を増してる性癖が『それを好き(対象は人、物、国などなんでも)でなければこんなに苦しむことはないのに、好きのままでいてしまうから苦しむ、苦しみから解放されたくても好きを手放せない』です。
なので最近書いたお話は全部これに当てはまる気がします。かけたひとは確実にこれです。
好きでなければこんなに苦しまずに済むけど、好きを手放すことはありえない。それで苦しみ続けて、最後は報われても報われなくてもどっちでも好きです。どちらかと言うと、苦しんだ本人は報われない方が好き。とまぁ、そんな性癖をフルアクセルで楽しく書きました。

かけたひとのプロット作ってた段階では、呪物崇拝とシャーマニズムを中心にして書こうと思っていて、それらに対してかなり時間をかけて調べたりもしました。本当にとっても時間かけて調べたにも関わらず、本編書き始めたら主人公たちの人間関係中心になってしまい、軌道修正しようにもどうすればいいかわからず……もう……いいや……過去の私ごめんね……となりながらその要素を放置しました。これはちょっと悔しいです。もっと上手く色んな要素を入れられるようになりたい。

あとは〜とかって!どうしよう!ずっと書けてしまう!!あとがき長く書いてしまう癖があります。本にする時は見開きという制限があるからいいんですけど、note何文字でも書けてしまいますね、ここらで本文についてやめておきます。

表紙・裏表紙は利市もと様にお願いしました。
1番最初は通話でイメージを伝えたのですが、私が全裸で四肢切られた髪の長い男でお願いします!と伝えた時、利市様から大事なとこはどうします?とそりゃね、そうよねという返事が返ってきたのがなんだか面白くて覚えてます。私は申し訳なさそうに隠して……ください……と言うしかできなかった。
その後一緒にお出かけしながらまたちょっとかけてひとの話をしてて、私が宗教画が好きとか、額縁好きですと言ったらその要素を組み込んで下さって最高の表紙・裏表紙を作り上げてくださいました。
利市様は大阪文フリにも遊びに来てくださって、ほぼ半年ぶりにお会いできたのも楽しかったです!

あとはですね、イベントに出たら私的に恒例になってる無配も2個作りました。
新しい文章を書く余裕はなかったので、エブリスタに投稿済みのお気に入り短編4つ収録の電波と喫茶と罪と海、フォロワーさん限定配布のシリアルキラー2。
2つに関してはあまりに詳しく書くこともないので作ったよとだけ。シリアルキラー無配は前回同様小谷杏子様に表紙をお願いしました。
相変わらず最高で仕事が早すぎて、安心安全安定クオリティーの表紙をいただけてにやにやでした。

大阪文フリの話にちょっとだけ戻らせてください。前日から入江弥彦ちゃんのお家に水雲奏音ちゃんとお泊まりして、2泊3日の修学旅行気分で文フリ前日当日後日とたいへん楽しい旅行でした!
次にイベントに出ることがあるかどうかわかりませんが、またもし出ることがあれば大阪文フリに出たいなと思うほど、今までのイベントで1番楽しかったです!
イベント諸々大変なこともたくさんありますが、最後は楽しい!また出たい!といつも思わせてくれるので、すごく幸せな空間です。
一緒に出てくれた入江弥彦ちゃん、水雲奏音ちゃん。表紙依頼を引き受けて下さった利市もと様、小谷杏子様。本をお迎えくださった方々、ご挨拶したフォロワー様方。全ての人に感謝を伝えさせてください!本当に本当にありがとうございます!!

かけたひとのような内容の話を思いついて、ネット投稿できね〜好き勝手してぇ〜となったらまたイベント出ると思いますので、その時はまたよろしくお願いします。

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