食品衛生責任者の講習を受けてみた。
タイトルの通りですが、食品衛生責任者になるための資格を得る講習を受けました。
本業はITエンジニアです!
飲食店をやる予定も特にありません!!
そもそも食品衛生責任者って
ざっくりというと、食品を扱う飲食店や工場などに配置しなければならないひとのことで、食品を安全に提供するために管理指導したりする立場の人間、というような感じです。
飲食店に行くとレジの後ろとかに名前が入ったプレートが展示されてたりするアレです。
なんで急に講習受けたの?
個人的な話なんですが、6月の末に胃腸炎にかかりまして。その時の様子はこちらに。
救急車を呼ぶ程度にはヤバい状態で、なかなか大変でした。
結局4日ほど入院したのちに退院。
後日、経過を診せに病院を訪れた際に、胃腸炎の原因は「黄色ブドウ球菌」という菌だったことを伝えられました。
調べてみると、黄色ブドウ球菌を原因とした食中毒が発生するシチュエーションは、手に化膿などの傷がある状態で食品に触れ、それを食べてしまうことによって発症したりすることがあるようでした。(※この辺は素人知識なのであんまり参考にしないでください)
胃腸炎になったその日は、外食しかしていなかったので自分以外の誰かが原因であることが明白になりました。
時を同じくして、Twitterで火が通っていない鶏肉を載せたラーメンを提供する店があると話題になっているのを見かけました。
飲食店は安全なもの(少なくとも知識のない素人の自炊よりは…)と思い込んでいた自分にとってこれらの出来事は割と衝撃的で、飲食店の衛生管理ってどうなってんだと思うようになりました。
そんなわけで、知ってて困るものでもないし、資格好きとしていっちょやったるか、と思って食品にまつわる資格で取れそうなものを調べた結果が食品衛生責任者だったというわけです。
ちなみに、調理師とかは専門学校に行くか実務経験がないと取れないので早々に諦めました。その点食品衛生責任者は数時間の講習と受け直し放題のテストの合格だけで取得できるのでお手軽です。
学んだこと
内容としては、食品衛生にまつわる知識(食中毒の発生要因など)や、食品を扱う営業をしていくのに必要な法律周りの知識などについてが中心でした。
細かい話は色々あったけども、食中毒を防ぐためのポイントを知ることができたのは良かったなあと思っています。そもそもの目的はここだったので割としっかり目に触れられていて良かったです。
当たり前のことだけど、それをしっかり意識することが大事なんだなというのを実感しました。例えば…
手を洗う
食品以外を触った時や、生肉を触った後、トイレに行った後など
怪我した手とかで食品を扱わない
生の食品は危ないと思っておくこと
生の肉や魚には食中毒の原因となる菌がある、生食用でないものは火を通すのは当然として、生食用であっても取り扱いには注意する
まな板など調理器具も分ける
野菜もちゃんと洗う
菌が増える温度帯(10度〜60度)で食品を放置しない
作り置きをするときはこの温度帯を速やかに通過させて保管する
みたいな。
あと、予想外に受講していて面白かったのは食品表示に関する話でした。
コンビニでもどこでも食品を購入すると、裏側に成分表示みたいなのがありますが、あれは結構厳格に記載ルールが決まっていて、例えば
成分表示は含まれている量が多い順に表記する
添加物は分けて表示する、こちらも多い順に表記する
マヨネーズなど複数の材料からできている材料があるときはカッコ書きで内容を書かないといけない
けど一定の条件を満たす少量の原材料は書かなくていい
(●●を含む)や(●●由来)と書いてあるのはアレルゲンが含まれていることを表している
のような決まりがあるそうです。
実際にはもっと細かく色々あって、表記ルールも細かく決まっているようで、ソフトウェアエンジニアをしている身としてはこの辺のドメイン知識を組み込んだ表示作成アプリとか作ったら儲かりそうだなあと思いながらニヤニヤして聞いてました。(と思ったらもうあった。やはり。)
他にも講習の中では、営業をしていくにあたって必要な管理の方法や知識だったりを詰め込まれるのですが、一般家庭では使わない知識なのでここでは割愛。
とまあ、普通にいつも通り生きていたら知らなかったようなことを学べたので結構面白くはありました。資格自体も更新等は一切ないみたいなので、本当にこの先の人生で飲食店をやることになったら使えるみたいです。
胃腸炎がきっかけになって受講したことは確かなのですが、「ITエンジニアで特に用事もないのに食品衛生責任者持ってる」って面白いかなという気持ちも正直ありました。
終わってみると普通にこれくらいのことは知っておくと自分の身を守ることに使えるんじゃないかなと感じる内容もそこそこあっていい感じでした。(もちろん家庭では使わない知識もたくさんある)
しかし、普段生活しててふらっと入った飲食店の裏側がどうなってるかを知ることなど到底不可能なのでいくら知識があっても、お店が杜撰だったら身の守りようはないのですが、そういうのはもう運だと思うしかないなあと思いました。
少なくともこの講習を受けると生の鶏肉を食べてみようとかそういうことは思わなくなると思うので、そういう意味ではおすすめです。
ちなみに半分ネタで受けたこちらの講習、今ならなんと教材費込みで12,000円!!お得!!(?)
(よくあるネタ記事を書きたくて、12,000円払ったけど、面白い行動しただけじゃ面白い記事は書けないんだなって知って絶望しています)
おしまい
P.S. 弊社で飲食店を始めるときは教えてください