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コーヒーとミルクが混じり合う瞬間に。

あの、一瞬が好きだ。
ウイスキーの氷がゆっくり溶けていく瞬間も好き。
昼と夜の混じり合う瞬間も好き。

なんというか、色っぽくて美しくて。
「今」しか見られない小さな時間のエンターテインメント。

…ロマンチスト過ぎたかもしれない。恥ずかしい。
それはそうと、新しいアートに挑戦してみた。

"ポーリングアート"という技法だ。
簡単に言うと、絵の具をキャンバス上に注ぎ込んでマーブル模様を作る、的なやつだ。

同じ材料を使っても二度と同じものはつくれない。
『偶然』できる作品が魅力。
勝手に評価が生まれがちな上手下手・正解がないところも魅力。

誰でもできて、100均の材料でもできる。
とっても寛容でやさしいアートだ。好き。

早速チャレンジ。
メディウムを混ぜてトローっとさせた絵の具をキャンバスに垂らしてみる。
ゆっくりゆっくり広がっていく絵の具。
キャンバスを傾けていくと表情がどんどん変わっていく。

…The 癒やし。
初めてにしては気に入った作品ができた。

溶け残りも含めて割りと気に入っている。

想像していた通りのものができたわけではないけれど
『偶然』を楽しむアートなのだから当たり前である。
それでも最終的に出来上がったものに愛着が湧いている。

『偶然』から生まれる素敵なものもあるのかもしれない。
ポーリングアートは行き詰まったり、考えすぎて一歩踏み出せない時にも
『偶然』を想って気の向くまま何かやってみるのもアリかも、と思わせてくれる。

きっと『偶然』が素敵な出会いやアイデアを連れてきてくれる。
アートって哲学的だ。

混じり合う瞬間が好きな私としては、固まってしまったこの先がキニナル。
もっとキャンバスを傾けた先にあるIFの未来を想像してしまう。
どんな模様になっていただろう。
こんな気持ちを理解してくれる人はいるだろうか。

『偶然』の出会いをした誰かと
混じり合う瞬間フェチの話をしている未来を想像していたら
カフェオレを淹れたくなった。


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