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これからの世界経済

田中宇(たなか さかい)の国際ニュース解説
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概要
 【2023年5月28日】今後の世界の経済発展の中心は、中国主導の非米側になる。ドル崩壊後の次の基軸通貨体制も非米側が決める。彼らは、金地金や石油ガス鉱物など資源類が、多極型の基軸諸通貨の価値を裏打ちする「金資源本位制」の世界体制を作りたい。中印がロシアから資源を旺盛に買っているのは、買った資源に自国通貨をひもつけて金資源本位制を形成するためだ。

...米国の金融崩壊は、金融が経済を拡大した1980年代以来の世界的な構造の崩壊になる。金融が持っていた金儲け・価値増殖の機能が消失し、決済や備蓄といった昔ながらの機能だけになる。
その後の世界経済で金儲けや価値増殖の機能を担うのは、製造業やサービス業といった「実業」になる。消費市場としても、生産現場としても、これから実業が拡大するのは中国インド中東アフリカなど非米諸国だ。実業の推進に必要な資源類の利権はすでに米国側になく、非米側が持っている。

所感
昨年5月の有料記事が無料化されたのに伴い掲載。とてもおもしろい。
既に何度もUPしてきたように、世界的な覇権の転換が起きつつある。米国金融崩壊は「起きるか起きないか」ではなく、「いつ起きるのか」の問題だろう。最近の米国株の急落は、その序章に過ぎないのかもしれない。

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