5581円のレシート
ドン・キホーテで、化粧品を買い「うっわ、こんなちっこい液体やらに高っか」と独り言をこぼしながらの帰り道に、ふと漠然とした焦りを感じた。
なにかに焦る、なにかをしなきゃと適当に開いたサイトに、こう書いてあった
「豊かさってなんだろう」
「こんなのあるんか…いや、でも知らんがな…」
と率直に思い(いや、もはや愚直と思ってもらってもいい)スマホを閉じた。
しかし、改めて「豊かさってなんだ…」
とゆっくりと考えてみることにした
…よくよく考えてみると私は、度々意味もない焦燥に駆られることもあるが、私なりに今一番豊かな時を過ごしているのだと思う。
しかし、普通の人から見ると私は、一般的な「豊かさ」と程遠いところに居るのだとも思う。
むしろ、見方によっては「かわいそう」と思われるのかもしれない。
一般的には「豊かさ」と聞いて、お金、地位、家族、友人関係などが挙げられるだろう。
私にはお金もないし、地位もなく、家族関係も幼少から悪い。会話は好きだが、深い友人関係となると煩わしいと思うタイプだ。
自分は様々な物やら趣味やらに勝手なこだわりがある。
そして、そんな状況では日常生活に特に支障はなくても『とっつきにくい人』『変わった人(良く言えば個性的)』として必然的にひとりになってしまう。
はじめは、ひとりの環境にとても戸惑ったが、今となってはその時間も楽しめるようになってきた。
個性は個性であり、仕方ないと思うようになったのだ。
一人の時間では本を読んだり、ふらっとでかけて自分がいいと思う景色の写真を撮ったり、今日みたいに1つの音楽を何度でもループしながら車で少し遠いところまで行って買い物をして帰る。
そして寂しいときにはネットを使って顔も知らない誰かと浅い会話を楽しむ。
日々、一人でできることが案外沢山あることを知って。
次は、明日は何をしようとわくわくしている自分がいるのだ。
その結果、今の状況がとても豊かだと思う
様々なスイーツ、美味しそうな料理が並ぶバイキングを眼の前にして皆手が止まらないように
豊かさの前では人は何かをせずにはいられず、次を求めずにはいられない。
言い換えると豊かさを基盤にして人は何処までも求めることができる。
次へと行ける、求めるエネルギー
これが「豊かさ」だと思うのだ。
そして手元にある化粧品を見つめて思うのだ。
(これも最近何をしようかな。と思ってメイク動画見て興味持った結果だ…あぁ。これが豊かさの結果か…)
とここまで思ったことを、稚拙な文でまとめあげて、自分自身がとってもスッキリとしてしまった。要は自己満足である
これも豊かさが基盤となって求めた結果か。
漠然とした焦りは、次に何をしようかわくわくしている表れなのか…思った。
しばらくは好き勝手な文を書くことにハマってしまいそうだ。
でも、冷静になって考えると…
今回のテーマは自分に都合の良すぎる、お金使いすぎの言い訳じゃないのか…
と自分自身にツッコミを入れざるを得なかった。
捨て忘れた化粧品5581円の、半端な数字のレシートは
今も財布に入ったままである