手帖(変えられない過去と、わたし)
社会的に弱い立場に陥る時がある。
無職、貧しさ、不登校、引きこもり、それが私の人生だったりする。そんな時、わたしは鏡を見る。己だけが、言葉にできない感覚的な思想だけが、ただ誇れるもので、視線でそっとわたしを抱きしめる。そこに、正確な正当性は感じられない、平々凡々なのがまたこわい。きっと、目に見えないものに護られているんだと思う。他人に明確な悪意を向けたことのある人間は、幸せにはなれない。これは明らかで、道理に適っている。人を傷つけると、自分も傷つく。いつか、可哀想なことをして