彼は比嘉さん#3

研修が始まる。隣に彼がいました。

はじめましての何気ない挨拶の中で、彼が沖縄出身であることを知りました。ちょうど、担任として平和学習や人権学習をするたびに無知な自分が恥ずかしくて、悩んでいたところでした。沖縄戦についても知らないことが多かったため、純粋に彼の話を聞きたいと学びたいと思いました。

そんなことより、第一印象は、「このひと倒れる」。大丈夫かなと心配でした。顔が疲れていて、過酷な勤務に、過労に。わたしも、精神的にもすり減っていて「死にたい」と絶望の毎日だったけど、彼は尋常じゃない働き方で、とにかく気になった。


同じグループで研修がスタートして、授業についてあれこれ話し合います。わたしは、自信もなくあほ丸出しで参加。彼といったら、授業について、楽しそうに熱をもって語っている。考えること・視点は尊敬できるし、なによりその姿はかっこよかったですね。自信に満ち溢れているというか、勉強になる、もっと話を聞いていたいと楽しかった。

教科部会は午前までで、午後はまた別。昼食休憩でお開きになる前に、

この人と繋がりたい!同期として、仲間として。なにより学びたい!

と連絡先を尋ねました。そのときの彼の顔といったら…

(なにこの女。)とめちゃくちゃ引いた顔してた。

わたしは、下心があったわけでもなく、純粋な気持ちだったので、かなりショックを受けました。(泣)結局交換しましたが、(あんまり連絡しないでおこう)と嫌がられたので申し訳なくなったなぁ。(しくしく)

でも、いまになったら、◎あのときのわたしを褒めてあげたいと思います。こうして彼と繋がれて、最愛の人としてわたしの隣りにいるから。

好奇心と純粋なきもちで動いたわたし。さすが!!!

奇跡だなぁ、運命だなぁ。

糸が繋がった。

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