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いつかは来ることなのだけれど

身内に不幸があり、今年2度目の東海道新幹線。
雨の中移動せねばならんのかと思っていたら、予想に反してかろうじて天気は持って、東京駅に着いた。
叔父さん、ありがとう、雨止めてくれて(笑)昔から口数少なかったけど、優しかったよね。
2歳から小学3年の2学期が終わるまで私はその家の子みたいに育ったんだ。継子扱いせずに普通に育ててくれた。人生の土台をきちんと作ってくれた。おかげ様で横道に逸れずに大人になれたよ。ありがとう。
実の親は2人ともろくでもない奴だけれど、それを補って余りある愛情を注いでくれた。
ありがとう、叔父さん。

この天気では富士山は見えないね。
きっと泣いちゃうな、お通夜もお葬式も。

悲しくはないんだよ。順番だから。
ただ寂しい。
纏わりつく寂しさを振り払えない。
いつも側にあってじわじわと足元から重たくして、そしていつのまにか溺れてしまいそうになる。息苦しさから逃れるためにつく深いため息は、寂しさの海から辛うじて顔を出したときの息継ぎなのだろう。

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