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アジアとマイノリティ推しの波 | mofi ニュース

ミュージシャンを題材にしたバイオピクが興行を席巻。一方、今週は日本、韓国、そしてアフリカ系アメリカ人たちの活動が目立つ。(掲載:mofi 第226号 2018/11/05)

【興収:11月第1週】『ボヘミアン・ラプソディ』首位獲得で$50M、ディズニー新作は不発

イギリスのロックバンド、クイーンがスターダムへとのし上がる様を描いた映画『ボヘミアン・ラプソディ』がトップに君臨。レビューは決して良いとは言えないが、数字では上々だ。一方でバレエの演目を土台にしたディズニー新作『くるみ割り人形と秘密の王国』は$125Mの制作費で$20Mの興行とふるわない。3位はタイラー・ペリー作品としても際立って評価の低い『Nobody’s Fool』。(O)


【タレント】Indiewire Honorsイベント・ホストにAtsuko Okatsuka抜擢 独立性溢れるアーティストを表彰

まだブレイクしていないが、日本出身でロサンゼルスで活動されているAtsuko Okatsukaさんのスタンダップ・コメディは、面白い。ウェブサイトで要チェック。多様性の波に乗って躍進するアーティストになるに違いない。(O)


【タレント】コービー・ブライアント発足のプロダクション、複数のプロジェクトを発表

グレン・キーンとのコラボレーションで昨年のオスカーを掠め取った元プロバスケット選手のブライアント。そんな彼が、自身のプロダクションで進行中の企画たちを公開。2019年にはスポーツに関連したYA向け書籍を5タイトル出版する。テレビ、映画用にも企画を開発していくそう。(O)


【リメイク】『アジョシ』ハリウッド・リメイクに『ジョン・ウィック』のデレク・コルスタッド着任

昨今では日本IPのハリウッド進出企画が相次いで発表されているが、継続性でいえば韓国IPの方が目覚ましい。アクション映画として評価の高い「The Man from Nowhere(邦題:アジョシ)」がコルスタッドで再映画化とは、成立の可能性としても鉄板レベルの布陣。(O)


【税制】加州の撮影税制優遇政策で消費規模$6B、フィルム・コミッション発表

カリフォルニア・フィルム・コミッションによると、「ver.2.0」と銘打たれた法案は、$815Mの税金による負担を通して$6Bの消費を生み出したという。うち$2.25Bが人件費、$1.89Bが指定ベンダーでの消費、そして$1.85Bが措置対象外の消費に使われたそう。カリフォルニアの優遇措置は他国・他州の還付率と比べて飛び抜けて良いわけではないが(制作費25%の還付)、製作が他所へ逃げていくのを止める効果には繋がっているようだ。日本でもこうした対応がなされたら、映画関連の仕事も増えるだろうか。(O)


【配信】ネットフリックス、アワード狙いのオリジナル三作品を劇場先行公開

「ストリーミングと劇場の同時公開」を鉄則とし、前回のカンヌ映画祭を完全にスルーしたネットフリックスだが…。ここへきて方針を転換したようだ。なにせアルフォンソ・キュアロン監督作、コーエン兄弟監督作、そしてSusanne Bier監督&サンドラ・ブロック出演作ともなれば、映画祭での受賞にも期待できる。アマゾン・スタジオ的な方針へと完全に切り替えるのか。(O)


【広告】電通、日本のアニメスタジオ大手9社とブランド向けコンテンツ製作で提携

米媒体ではスタジオ各社との関係性について十分な解説がなされておらず、若干内容を履き違えている模様。電通のプレスリリースでは、ブランド向けコンテンツ製作にあたって日本のスタジオと提携する枠組みを作る、と表現。下記参照。(O)

編纂:小原康平 / 初出:2018/11/05 第226号
有料メールマガジン「Ministry of Film - ゼロからのスタジオシステム」より

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