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mofi|映画ニュース

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映像全般の新しいニュースを順次ピックアップしていくスポットです。過去に取り上げた記事も、適宜とりまとめていきます。
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#2018映画ニュース総集編

【全リンクまとめ】2018年ニュース総集編

ご無沙汰しております、mofiです。 年末から新年にかけて月曜祝日が続き、noteでの更新が休止状態となっておりました。「更新が止まったぞ!?」とご心配になられた方もいらっしゃるかと思います。ご迷惑をおかけしております。 もちろん、休刊しているわけではありません。といいつつ、昨年の総まとめに時間を費やしていたことも確かです。 お気付きかと思いますが、noteの無料枠で、年末年始を通して、トピック別のニュース総集編シリーズを掲載させていただいています。今号は、こうしたこと

【ムービーパス編】2018年ニュース総集編

2018年のニュース総集編の中でも、この「ムービーパス編」はオマケのようなものだ...が、決して看過してはならない重要性も潜んでいるので要注意だ。 「ムービーパスとはなにか」について、あるいは「ムービーパス」の2018年上半期までの詳細な動き、そしてそれらのデータから導き出せる回答については、以前掲載したコラムを参照のこと。 ムービーパスはハリウッドを救えるか (掲載:mofi 第211号 2018/06/25) あれから半年が過ぎたが、ムービーパスはまだ生き残っている

【ダイバーシティ編】2018年ニュース総集編

「多様性=ダイバーシティ」もまた、2018年を代表するキーワードへと上り詰めた。これは「#metoo」の急速な浸透とも無関係ではない。女性の権利回復への第一歩がようやく踏み出されたのに合わせて、人種やLGBTQ層への理解の裾野も実体化し始めた。 『ブラックパンサー』『クレイジー・リッチ!』の興行的・批評的成功は、そんな傾向を強力に後押しした。年始では『リメンバー・ミー』が賞レースでも勢いを見せつけ、「多様性を押し出した作品は、作品の質だけでなく、数字でも強い」ことを証明して

【興行収入編】 2018年ニュース総集編

2018年は、アメリカの劇場主たちにとって喜ばしい一年だった。『ブラックパンサー』『アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー』『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』『クレイジー・リッチ!』『ジュラシック・ワールド/炎の王国』など、大作映画が着実にホームランを放ち、客足を途絶えさせることがなかった。 低予算映画でも『クワイエット・プレイス』やドキュメンタリー映画『Won’t You Be My Neighbor?(原題)』『Three Identical Strange

【スタジオ統廃合編】 2018年ニュース総集編

ストリーミング・サービス各社の破竹の勢いを見せつけられ、山が動いた。正確には複合企業各社の統合はこれまでも進められてきたわけだが...これほどまでに強力なコンテンツ戦略を打ち出し続けるネットフリックスやアマゾンのパワーを見てしまったら、急ぎ始めるのも無理はない。 2018年は「ビッグ・シックス」と呼ばれたメジャー・スタジオたちのうち、2社で大きな変化が確定した。ひとつは、AT&T社によるタイム・ワーナー社の買収だ。電話とインターネットの大手プロバイダーが、コンテンツ企業を丸

【日本IP編】 2018年ニュース総集編

「ソニック」「ロックマン」「ビバップ」「DDR」「電車男」。日本原作のゲームを皮切りに、訴求性の高いアニメ作品などが国外で活動の芽を出しはじめている。「進撃の巨人」に加え、ひいては「機動戦士ガンダム」までが権利活用の対象になるとは、数年前、誰が考えただろう。 遡れば、ネットフリックス製作の長編実写作品『アウトサイダー』のデビューに加え、是枝監督の『万引き家族』の世界的な評価など、邦画作品の活躍も目覚ましい一年となった。中国での「ドラえもん」の成功も忘れてはならない。 一方

【#metoo編】2018年ニュース総集編

2017年終盤にはじまった「#metoo」の波は、2018年を代表するトピックとして君臨し続けた。毎日、次から次へと新しいニュースが飛び出しては増殖し、問題は雪だるま式に深刻化。身体中に回った毒を絞り出すだけでは足りず、徹底的なクレンジングまでが期待されたのは、今年前半でのことだった。 しかし、モーガン・フリーマンやジョージ・タケイら個別の事件にも見られるように、行き過ぎた追求への揺り戻し効果も少なからず開始。ハーヴィー・ワインスタインの行為を告発した女性のひとりであるアジ