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幸せってなんだっけ

こんにちわ、かなこです。

転勤して少し職場が遠くなりました。ちょうど1週間。新しい職場の雰囲気にも慣れてきました。

朝、今までより早く家を出る。始業時間に間に合うためには今までのように各駅停車の電車でのんびり座っていくというわけにいかない。立ったままnoteを書くというのは無理なので読む専門になった。今日久しぶりにnoteを書いている。

毎日があっという間。でもその一方でこの一週間が半年にも思えるほど色々なことがあって、今日やっとひと息ついた感じ。新しい環境での緊張がどっと出て、一日中とろとろと眠ってばかりいる。ほんとに猫になったみたい。

今年初めてのツバメを見た。一瞬、運転している車のフロントガラスの前を黒い影が横切っていっただけなんだけど、あの飛び方はまちがいなくツバメだった。お天気があまりよくないせいか、ツバメは低く低く飛んでいた。

重松清さんの短編にツバメをテーマにしたものがある。「ツバメ記念日」(「季節風・春」)

幸せってこういう、なんでもないちょっとした時に感じるんだろうな、という夫婦のひとコマを描いた短編。あんな夫婦になりたかったなあ、と目の前を横切ったツバメを見て思い出した。

歳をとってからも、夫婦として一緒に過ごす時間は重松清さんが描く小説のように優しく暖かく。特別お金持ちでなくていい。豪邸に住まなくても、毎年海外旅行に行かなくても、高級車に乗らなくてもいい。二人でツバメを見上げて「今年も来たね。もう夏だね」て普通に会話できるそんな夫婦になりたかった。

わたしたち夫婦は離婚することになった。こんなことになるつもりで結婚したんじゃなかった。幸せになるつもりで結婚したのに、目指す幸せの形がお互い違ったみたいだ。

結婚して20年以上になる。俗に言う「熟年離婚」というやつ。20年以上一緒に暮らしてきて、お互いの好きなもの、嫌いなもの、趣味、好み、生活のパターン、何もかも知っている。たぶん、親よりもお互い詳しいんじゃないかな。

それでも、それぞれ別の道を行こうと決めた。どっちかと言うとわたしが一方的にそう決めたんだけど。自信なんかない。この20年の間に歳をとったし、このままでいる方が人生イージーモードでいけるかもしれない。

後悔しなければいい。その時その時の自分の選択は、それはそれで間違ってなかったと思えるように生きればいい。

考えなきゃいけないこと、整理しなきゃならないこと、沢山ありすぎて頭の中はぐちゃぐちゃ。この20年、夫がほとんど何もかも決めてきた。多少強引な所もあったけど、わたしはほとんどなにも考えずにこれた。これからはわたしが全部決めてかなきゃならない。

やれるか、わたし。がんばれ、わたし。



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